東京都渋谷区恵比寿から被災地を応援する「じもと募金」がはじまる。

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一緒に岡山に取材に行きましょう!

恵比寿で2年続けている個人の情報発信を

応援する講座「伝える人になろう講座」を

一緒にやっているジャーナリスト堀潤さんから

Facebookのメッセンジャーでメールが来た。

「桃太郎について行きます。そしてキジ(記事)にする」

と言っていたのがもう2カ月前のこと。

 

堀さんとは熊本地震で大変だったの西原村へ

一緒に取材に行ったり、最近は伝える人になろう講座で

全国を一緒に回ったりさせて頂いているのですが

発災直後に現地に赴き取材するのは初めて。

ましてや「恵比寿」の情報しか配信したことのない

私が力になれるのか?少し不安をもちつつも

7月6日~7日に起こった豪雨災害で甚大な被害を受けた

岡山県の各地を2日かけて回ることになった。

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発災から丁度1週間後の7月13日

飛行機で岡山入り。

車中で堀さんはこんな事を言っていた。

 


実は僕NHKに勤めていた時の初任地が岡山なんですよ。NHK岡山放送局。こんな形で岡山に帰ってくるなんて

 

堀さんは災害があった時に個人のLINEアカウントを

解放し「必要な支援や伝えてほしい情報があれば」

と被害に遭われた方と直接連絡を取り取材。

「報道が全然されなくてボランティアが不足している」

「支援物資が不足しているので情報発信してほしい」

という地に赴き発信の支援を行っている。

今回岡山に伺うのもそんな堀さんに助けてほしいと

連絡が来た方に会いにゆき現在起きている困りごとや

伝えたいことを取材するために向かった。

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生活道路が寸断

伺ったのは岡山県北区菅野。

地元の方から堀さんに連絡が入り

農業用水を貯める池の奥に住む方々が

今回の豪雨で生活道路が崩落し孤立している

という情報でどこも報道してくれないので

是非発信支援をお願いしたいというものだった。

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付近を取材をしているとこの集落に住む方と遭遇。

お話を伺って驚いたのは唯一車が行き来できる道が

崩壊。家に帰るために残された道は細くて急な

獣道だった。しかも通常5分で帰れる道が

獣道を使うと30分はかかるという負担。

しかも夜になると真っ暗。非常に危険な状態だが

専門家の話ではこの道を治すのに4年はかかると

言ったままなんの対策もないまま1週間が

経過しているという状況だった。

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伝えてほしい

取材した光本さんは建築業が家業。

家から車が出せない事で仕事にも支障が。

「とにかく伝えてほしい。行政課側からは何も返答がない」

とこれからどうなるのか不安な気持ちが見えて

カメラを向けるのも辛かった。

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帰りの新幹線で堀さんは黙々と動画を編集。

その記事は数日後堀さんの手によって記事化。

yahooニュースのトップに掲載されました。

こちらがその時の取材映像。

情報は瞬く間に拡散され

そして堀さんのつながりのある

岡山県の地元議員さんが孤立集落へ視察。

その日のうちに議員さんつながりのある

照明会社さんの支援で暗かったあの獣道に

ライトがつくという迅速な対応を目の当たりにした。

情報が必要な所に伝わって解決する様をみて

感動しました。

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情報発信の大切さ

恵比寿新聞を開局して来年で10年。

恵比寿の地域情報だけを配信してきた身分で

実際に被災地へ行って歩いて現地の方と

お話をして感じたのは「明日は我が身」

だという事。そして「自分に何ができるんだろうか?」

という事を考え始めました。

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色々と考えた結果、「食の街恵比寿」

つながりのある飲食店さんに募金箱を設置して

その募金を大変な地域の自治体に寄付しようと

言うのがまずできることだと思いました。

こちらは恵比寿新聞アシスタントのチロちゃん。

恵比寿じもと工務店のカトウさんに支援いただき

手造りの募金箱が完成。

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なんとお札しか入らないエコ設計。

「あれ?小銭が入らない」って

ご安心ください。お札しか入らないの。

と言うのは冗談で小銭もしっかり入ります。

そして恵比寿新聞で報告。募金箱を置いてくださる

所を募集したところなんと光の速さで

沢山の商店・飲食店の方が手をあげてくれました。

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現在30店舗に設置させてもらっています。

タベルナクアーレ
代官山やまびこ
阿弖流為
チャイニーズダイニング方哉
Toliuo
NOS
バルペピート
美容室SABO
SOBA&SAKE八福寿家
えべっさん
ちゃんこ部屋
森の机
kaitobal
はなたれ
ハヤリテラス
スパイシーフライヤーズ
サカナバル
東京おでんラブストーリー
喜鈴
サンピーヌ
恵比寿BAR Q
Lelion
肉ビストロTEPPEN
風花
トレンダーズ
東恵比寿商栄会
言の葉
ふさ助
3CAFE

これだけ協力してくださるお店があることは

とても財産なんだなと本当に感動しました。

ありがとうございます。まだまだ設置場所を

増やしているので是非「じもと募金」の

Facebookページからコンタクトをください。

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支援先を訪ねる

恵比寿で暮らす・働く人で地元や親せきや友達が

直接的な被害を受けた方もいるだろうと思い

そんな人を直接支援するという募金にしようと

「じもと募金」がはじまりました。

実は白金新聞の子川編集長が広島出身で

共通のつながりのある大石純裕さんは

広島県三原市で被災。自宅には大きなダメージは

無かったものの、近隣が大きなダメージを受けたと

Facebook上でポストしていた。

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しかも大石さんは恵比寿の人気店「おじんじょ」の

高丸さんと同級生という奇遇な仲。

大石さんは東京で暮らしたのち

6年前から地元の三原に帰って生活をしている。

そんな大石さんに広島県三原市を案内してもらった。

6日~7日に断続的に降り続いた雨で

洪水と断水がつづいた。

大石さんはあの時の状況をこう話していました。

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大石さん
とにかくすごい雨で一瞬で家の前の道も浸水して避難所があるのですがそこに高齢者の方が避難していたんですが避難所自体が陸の孤島と言うか、島状態になり孤立したんで地元の仲間と軽のトラックを出して避難所まで救出に行ったぐらいですね。

 

そしてその足で三原市でも比較的大きな被害を受けた

本郷と木原地区の災害ボランティアセンターで話を

伺うため向かいました。

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取材に伺ったのが8月20日。あれから1ヵ月半。

想像以上にまだめちゃくちゃだった木原地区。

緩やかな山間部に位置するこの木原は発災時

豪雨により山が土石流化し被災。

丁度伺った時は業者の方々が家の解体工事中。

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沢山の人に伝えて

一人解体を見つめるお爺様にお話を聞くことに。

20歳で建てた家を80になって潰すのを見るほど辛い事はないわのぉ。。

お爺様のおうちはこの豪雨で全壊。

発災当日は深夜警察の方に救助してもらい無事だった。

何も服を着ないまま非難したぐらい急だった。

「この上に住んどった婆さんが亡くなっとるんじゃ」

と教えてくださいました。

迎えに来た娘さんから

「沢山の人に伝えてください。まだまだ協力が必要なんです」

と。

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この地区のボランティアセンターでもあります

三原市災害ボランティアセンター福地サテライト

を運営する社会福祉協議会の方にお話を伺いました。

社会福祉協議会西森さん
現在我々のほうで住民の方にお話を伺っているんですが、また雨が降ったらどうなるのか?やまた土砂が流れてくるんじゃないか?と心配しているんです。その他家が流されてこれからの生活どうしようかと言う方もいらっしゃいます。我々社会福祉協議会としてもこれからどう皆さんと共に再建していくか考えて行かなきゃいけない時期に来ています。

 

本当にこれからどうしていけばいいのかわからない

という声もありました。福地サテライトでは現在も

ボランティアの方を募集されているそうです。

三原市災害ボランティアセンター福地サテライト

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「じもと募金」では今回の豪雨で大変だった

木原地区のある三原市に直接募金する予定です。

翌日は恵比寿の日本酒の殿堂「GEM by moto」の

千葉まりえちゃんと元dancyuの副編集長で編集者の

神吉さんと広島の酒蔵を回る取材に出かけました。

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なぜ酒蔵?というのも、恵比寿新聞が3週に1回

出演している渋谷のラジオで行った

「西日本豪雨災害を知ろう」という番組で

千葉まりえちゃんと神吉さんに出演してもらった。

なぜなら広島の酒蔵も被災していて、あまり

報道されていないという現状があった。

ならばみんなで行って取材しようという事で

8月21日に酒蔵さんを回ってきた。

まず伺ったのは広島県竹原市にある「龍勢」さん

取材を動画にまとめた。

龍勢さんはこの豪雨で浸水被害を受け

6000本のお酒が泥に漬かり使い物にならない状態に。

そして日本酒を製造する機器が故障。甚大な被害を受ける。

丁度この日、故障していた機械が復旧。

夏の冷やおろしが出荷できるところまで来た。

藤井社長に「どんな支援が必要ですか?」

の問いに「とにかく継続的に飲んでください」

とのこと。我々にもできる支援ですね。

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その次に伺ったのは「富久長」でおなじみの

今田酒造さん。場所は東広島市安芸津と言う地区。

吟醸の父と呼ばれる三浦仙三郎がこの地で

軟水仕込みという方法で日本酒を造った

日本酒でいうパワースポットなのです。

「富久長」さんは直接的な被害こそ少なかったが

ちょっと困った問題が。動画にまとめました。

広島県産の果汁を搾汁し保管する倉庫業者が被災。

毎年作っていた広島県産果汁で作るリキュールの

原料が手に入らない可能性が出てきた。

蔵元の今田美穂さんは心配するのは農家の方々。

通常果実を買ってもらうクライアントが被災して

買ってもらえるところが出てくるのか?

直接的な被害以外にも「見えない被害」がある。

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その後呉市へ移動。

「宝剣」の土井さんにお話を伺いました。

宝剣酒造のある呉市仁方は豪雨以外にも

「断水」が大変だったそうで、30ℓの水を

もらう為に4時間待ちというあの炎天下で

4時間待つのは地獄だろうと思った土井さんは

酒蔵の「仕込み水」を住民に提供することを決める。

お酒の出荷業務を停め、社員一丸となって

住民の皆さんに仕込み水を提供されたそうです。

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「こういうこと言う事じゃないんですけどね」

と謙虚な土井さんの地元愛が胸に刺さりました。

その後は同じく呉にある「雨後の月」で

有名な相原酒造さんへ。

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相原さんはこうおっしゃっていました。

相原さん
とにかく心配しているのは消費が低迷していること。電車も現在動いていないし、広島市内に行くまでの道も通行止めが多く、本来1時間で行けていた道が渋滞で4時間もかかるとか、とにかく生活するだけでも必死だから。いま言われているのはこのままの状態が続けば広島市内にある4000件のお店の1000件は体力的に持たないだろうって。

 

観光都市でもある広島市内は被害が少なく

いつでも観光に行ける状態ですが

「こういう時期に行くと不謹慎」という

意識がありますが、全然そんなことなくて

「行って応援」がベストだと。

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そして最後は中々報道されていない被災地

呉市安浦。この地に酒蔵を持つ盛川酒造さん。

大きな被害はなかったがやはり消費の面で

心配が募る。

盛川さん
経済的にも落ち込んでますから観光客も減ってますんで。どんどん来てもらって広島でお金を使ってもらうのが一番の支援ですね。電車も通ってない状態ですしまだまだ不便なんですけど観光地も困っているみたいですしお酒業界も困っているので需要を掘り起こしてもらうと本当に助かります。

GEM by MOTOの千葉まりえちゃんと

編集者の神吉さんと回ったレポートは

渋谷のラジオでも放送させていただきました。

とにかく「呑み支え」が大事という事で

是非どこかに飲みに行ったり食事したりする時

「広島や岡山や愛媛のお酒ありますか?」

や被災地の生産物を日常でも買う事で支援する

という方法と観光で訪れるという支援もある。

そして今回の台風と地震

9月4日に直撃した台風21号の影響で

今も大変な大阪。そして9月6日深夜に起きた

震度7を記録した北海道地震。

「じもと募金」は西日本の支援にとどまらず

「困った地域を応援する仕組み」として

大阪・北海道への支援も視野に入れて

応援していこうと思っています。

是非この募金箱を見かけたら

応援よろしくお願いします。

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