恵比寿新聞は東京恵比寿の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

淫猥な香り漂う新店「東京おでんラブストーリー」で出会った人生積み重ねたの珠玉の蕎麦

人生なんて
ララーラララララーラー

いやぁ~あの財務省の話が悪夢のように映った今週。

「トカゲのしっぽ切」がリアルタイム生放送で

お茶の間に流れるという。我々の未来は本当に

大丈夫なのでしょうか…「あっそう」というわけには

行かないんじゃないのかな~。んー。気持ち悪い。

さて、先日取材したJOLLYSの常連先輩から

「東京おでんラブストーリーって知ってる?」

と真顔で言われたので相当お酒を召されていて

錯乱状態での発言だったのかな?と思いつつ

調べてみると本当に実在したので近くの遊園地の

お化け屋敷でも行くかの如くちょっとパトロールへ。

すると・・・・

tols002

た・・・達筆・・

本当に実在しました。

憶測でモノを言うのもアレですが、

この独特の店名から推測するに

静岡おでんと関東おでんが恋をした的な

そんなしょうもない安易な感じのコンセプト

ではない、奥深いのれんの字体。これは本物の

「変態」の香りがしたんです。

「おーい!変態が出たぞー」と里山の奥から

こだます爺様の悲鳴に近い「warning 」を感じたのです。

tols024

お店のスタッフが近寄って来たので

話を聞いてみるとここのおでんの

オーダー方法は「自己申告制」なんだそうな。

完全にノーガード戦法に近い新興宗教でいうと

友達に「ちょっと話がある」と呼び出されて

言った場所がなぜか教会でいきなり初見で

「あなたを許します。いえ。許されるのです」

と初対面の僕に満面の笑みで信頼を置いてくれる

そんな「きみはひとりじゃないよ」的な

ユアノットアローンな雰囲気なわけなのです。

tols003

おでんはというと何の変哲もないおでん

でして味は薄味。主張もしないしそれ以下でもない。

しかし「自分で取って食べる」という行為

自体が新鮮で「ん~何にしようかな~♥」なんて

迷っている女子が目の前に居ようものなら

「ソーセージにしちゃいなよ。許します」と

どちらかというと「コミュニケーション重視」

なお店の作りといった感じかな。

tols008

ほら。こんな感じの席になっていて

ほぼ相席。座ろうものなら隣のひとの

会話が聞こえてくるので一緒に話している

雰囲気になる。この日も一人恵比寿新聞は

この店を訪れたのですが隣の女子2人の

会話が気になったのです。こんな感じで。

A子さん
この間さ~会社の○○さんがさ~。本当にしつこいんだよね~。

B子さん
え?○○さんってこの間海外から戻ってきた○○さん!?

A子さん
そうそう。なんか「今日この後ミーティングで一緒にご飯食べながら食事でもどう?」って。これで4回目。

B子さん
えー。断りづらいよね。4回目となると。。

A子さん
そうなんだよね~。だから来週一緒にご飯に行くことになって・・・

恵比寿新聞
いや。それはちょっと考えなおしたほうが良いと思うよ。

A子さんB子さん
心の声(あんただれ?)

 

みたいなタイミングを間違えば

逆に怪しまれて孤立感増すような

そんなフレンドリーなところなんです。

あー。話がそれました。それでね!

お店の方に「お蕎麦食べます?」って

言われたので丁度孤立したばっかりだなと

思いそのお勧めのお蕎麦を頂いたんです。

tols001

見た瞬間に「うぁ生きてる」と思ったんです。

そして何もつけづに蕎麦だけを頂いてみたら

蕎麦の薫りとシコっとした歯ごたえ。

噛めば噛むほど蕎麦の薫りがビシッと。

これは!?・・・・と思いその後「かえし」で

頂くと・・・しっかりとしたカツオの出汁に

濃すぎず、旨味がしっかりしたかえしに

少し蕎麦をくぐらせ一気に「ズルズルズル」と

頂いくと歯ごたえ・のど越し・滑らかさが

素晴らしすぎて「この蕎麦好き!!」と

席から起立して叫んだもんだから隣の女子

ドン引き・・・まぁいいんですが。。

そのまま「この蕎麦の取材がしたい!」と

直訴したわけなんです。そして後日・・・

tols004

きちゃいました

場所は新しいアトレの裏。

最近色んな意味で有名な「相席屋」のビル。

このビルの2階にありますのが

今回ご紹介する

「東京おでんラブストーリー」

なのです。

tols006

ちょっと前までは「恵比寿のパンダ」として

愛されていた場所でありまして、現在は

業態を変更して「東京おでんラブストーリー」

になったという事らしいです。

凄い業態変更だな。

tols007

店内はこのような昭和レトロな雰囲気。

最近お掃除で頑張っている恵比寿横丁の

雰囲気にも似ているしラブストーリーだし。

隣は出会いの殿堂「相席屋」だし。

その辺は察して取材しているつもりですが

まぁそういう事なのです。

店内にはおでん屋台が3台ビッシリ。

先ほども話しましたが全席相席。

打合せや密談には向いていません。

tols013

こちらお店の城田さん。

お店のことについて聞いてみました。

恵比寿新聞
城田さんはいつからこのお店の仕事を?

城田さん
僕は丁度5年前にこの会社にジョインしたんですよー。元々オーナーの地元が富士市で僕の地元が富士宮で近いという事で縁もあり。一緒にやってます。

恵比寿新聞
そっか。元々ここは「恵比寿のパンダ」だから富士市の名物つけナポリタンで有名な「ライオンのいるサーカス」とか恵比寿南の丘の上の「フランキーホテル」とかが系列ですよね。

城田さん
はい。最近は鎌倉に「SLAMs」という古民家を改造して作ったお店で「ダンクバーガー」という重箱にソースがあってソースをつけて食べるハンバーガー屋さんも始めました。

恵比寿新聞
全然何を言っているのかさっぱりわかりませんが。そうなんですねー。あっ。最近うちも「鎌倉新聞」ができたので取材させてください。所でもう5年恵比寿に居る城田さんから見てこの辺どうですか?

tols014
若年層化する恵比寿南

城田さん
そうっすね。この5年で客層が一気に変わったと思いますね。

恵比寿新聞
例の「相席屋」もできましたしね。

城田さん
まぁ良くも悪くも「若年層化」してると思います。

恵比寿新聞
なるほど。この辺の恵比寿南に限らず「住みたい街ナンバーワン」になってからメディアの取り上げ方が「出会える街 恵比寿」的な低俗なものが増えて一気にチ●コビンビンの若き戦士の皆さんが電車賃とあそこを握って鼻息荒く押し寄せるようなそんな流れができましたよね。

城田さん
まぁそこまで言いませんが、うちもそんな雰囲気を狙ってるので・・・なんとも言えないっすね(笑)

恵比寿新聞
まぁ楽しいことはいい事なので。そういえば。この店の「蕎麦」ヤバいっすね。

城田さん
あっ。わかりました。そうなんですよ。Oさんの打つ蕎麦はマジで凄いですよ。

恵比寿新聞
Oさん?今日は?

城田さん
奥の部屋で蕎麦打ってますよ。

tols010
蕎麦打ちの部屋が!

こちら黙々と蕎麦を打たれている方が

今回の主役でもあるOさん。年齢63歳。

あの蕎麦を打った方なんだ~もう既にファン目線。

Oさんにお話を伺うことに。

恵比寿新聞
いや~。マジであの蕎麦は美味かったです。こんな間近で蕎麦打ちをみれるなんて・・・お話を伺ってもいいですか?

Oさん
いいですよ~^^

恵比寿新聞
お見かけするにOさんもうお蕎麦の世界も長いんじゃないですか?

Oさん
そうですね。僕が34歳の時だからもう30年ぐらいかな?

恵比寿新聞
え!?それまではどんな事されてたんですか?詳しくお話を聞ければ。

tols009

職人になりたかった

Oさん
私は金沢出身で一度東京に大学の時に上京してるんですが卒業後金沢に戻ってアパレルの仕事やってたんですよ。

恵比寿新聞
げっ。全然畑違いの仕事。。

Oさん
その後イベント会社の仕事とかやりながら生活していたんですが、急にね。「職人になりたいなー」と思って。

恵比寿新聞
そりゃまた急ですね。

Oさん
一瞬は「家具職人」を選ぼうとしたんだけどわたし目が悪くてね。寸法も測ったりできないだろうから「蕎麦職人」ならできるかな?と。

恵比寿新聞
それで修業されるんですか?

Oさん
いやいや。最初は金沢の地元の小料理屋の蕎麦が好きでね。そこで打たせてもらったり。そしているうちに本気になってきて「日本の蕎麦の本場江戸ならもっとおいしい蕎麦があるかも」と思ってそこから上京したんですよ。

tols011
3週間で60軒

恵比寿新聞
思い切ったんですね。

Oさん
まぁね。とにかく片っ端から美味しいと言われているお蕎麦屋さんに1日3軒ペースで回ったんですよ。3週間で60軒・・・いや。。もっと行ってたかもしれないですね。

恵比寿新聞
えー!?そんなに回ったんですか?!?!したら凄いお蕎麦に出会えたんじゃないですか?

Oさん
それがあんまりピンとくる凄いお蕎麦屋さんが無くてね。。

恵比寿新聞
でもどこかで修業されたわけですから。ピンとくるお店があったんですね?

Oさん
はい。亡くなった妻の友達がたまたま雑誌を持ってきてくれて「ここに行こう」と言われて行った「竹やぶ」で衝撃を受けて。

恵比寿新聞
うぁ。神の領域。蕎麦界のある意味頂点ですね。それで?

Oさん
たまたま従業員に空きがあったのでお願いしたら「どうぞ」という事で「竹やぶ」で修業させてもらったんですよ。

tols012
しかしほぼ我流

恵比寿新聞
いや。でも。僕も柏の「竹やぶ」に行ったことあるのですが、全く感じさせないというか。

Oさん
そうですね。ほぼ自分独自でやってるので「かえし」も自己流。打ち方も自己流。でも最近やっぱ年のせいか自分がイメージした蕎麦を打てるのも大変でね。

恵比寿新聞
いや~。だってものすごく体を酷使する商売ですもんね。イメージ通りの蕎麦を打てないってものすごくストレスですよね。。

Oさん
昔は5kg玉とか平気で打ってたんだけどね。やっぱ年だね。でも年を重ねてわかってくることもあるんですよ。

恵比寿新聞
なんて奥深い世界なんでしょうか。。僕ごときがそんなお話を聞けるのがとても光栄です。あとOさんが蕎麦打ちの時に一番気を使っていることはありますか?

tols026
何も考えずに

Oさん
そうだね~。気を使うね~。というか蕎麦を打ってるときって「無」になるんだよね。なーんにも考えていないというか。そういう時ほど美味しいお蕎麦ができるもんですよ。

恵比寿新聞
へぇ~。トランス状態というか。何も考えずにただひたすら蕎麦を打ち込むと美味しいものができるんですね~。めちゃくちゃ勉強になる。あと、質問なのですが、蕎麦を打ったあとすぐに茹でるほうが良いのか?ちょっと寝かせたほうが良いのか?どうなんでしょうか?

Oさんん
ん~。お店によっては3日間寝かせてます的な所もあるけど。どうなんだろうね。

恵比寿新聞
今日夜来て良いですか?今が16時なんで、21時ぐらいだから5時間ぐらい寝かしたお蕎麦食べに来ます。

Oさん
あぁ^^ぜひぜひ^^

tols027

という事でその日の夜にまたうかがうことに。

蕎麦も呼吸しているはずで寝かせればある程度の

水分量を吸収して滑らかな味になるのでは?

いや。そんなに変わらないのかな?と。

tols025

きちゃいました

おぉ~。いい感じにお客さんも入ってる。

店内は懐かしの昭和歌謡が流れています。

しかもラジカセから音が流れていて

あの日あの時あの場所に戻ったような。

tols016

まずはおでんと焼酎のハイボールを。

こちらでおすすめなのが焼酎ハイボール。

芋・米・麦の焼酎をソーダで割るシンプルな

飲み物。その他日本酒のラインナップにも

力を入れているそうです。

tols018

選んだのは餅巾着・ソーセージ・大根。

玉子・パクチーの入った練り物揚げ。

んー。大人な飲み方だよなー。

おでんを肴にちびちびと焼酎ハイボール。

そして〆は「ざるそば」だな~。

tols022

いや~それにしても店内のBGMが泣かせるな~。

テレサテンなどの80年代歌謡曲から

ミスチルなどの90年代歌謡曲まで

沁みるなー。おでんも沁みてるけど

音楽も人間に沁みるな~。

tols023
待望の蕎麦

ざるそばを頂きました。

やっぱあんな話を聞いてからの蕎麦って

驚くほどに格別。あの日。あの時。あの場所で。

Oさんの奥さんのお友達があの雑誌を持って

来ていなかったらこんな蕎麦で出会えなかった

わけで。そうじゃなければ見知らぬ二人のまま

だったのかもしれません。

東京ラブストーリーの曲のような・・・・

ん?東京ラブストーリー?

ラブストーリーは突然に!?

小田和正?織田裕二?

蕎麦はOさん!?

あ”!!!

tols015
特報
女性はおでん60分間FREEらしい。FREEおでん!!!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++
東京おでんラブストーリー
東京都渋谷区恵比寿南1丁目7−8
03-5708-5237

Share (facebook)