平成から令和へ。天皇陛下御即位に伴う「国民祭典」で渋谷氷川神社が奉祝渡御

シェア・送る

tennous003

11月9日に開催される天皇陛下御即位に伴う

「国民祭典」に数多く存在する東京の神輿の中から

渋谷氷川神社の宮神輿が皇居外苑にて

奉祝渡御するかもしれないという話しが

出たのが今年の4月中旬でした。

この時は「かもしれない」だった。

tennous001

実は今年の4月29日に開催された

「天皇陛下御即位三十年奉祝記念渡御」

を経てこの奉祝渡御の可能性が高まり

渋谷氷川神社田村宮司と氏子青年会の

皆様の弛まぬご尽力で奉祝渡御が決定。

tennous002

そしてそれは長い長い道のりの始まり。

皇居外苑に東京の名だたるお神輿が24基

集まりその中の1基に渋谷氷川神社の

「宮神輿」が選ばれるという大変名誉の有る

奉祝渡御に出るとなればこれは一筋縄では

行かないわけでございます。

tennou004

平日になれば奉祝渡御を安全にかつ進行

する為の会議や話し合いが行われ、

様々な祭礼会の皆さんの協力を仰ぐために

日々皆さん時間を惜しまずお神輿に費やし

tennou001

会議が終われば飲み屋でも議論に。

それだけ恵比寿はお神輿のプライオリティが

高い街でそりゃ~言い合いにもなるし

揉めたりもします。でも心は皆さん

「賑々しく奉祝渡御を成功させたい」

というワンフォアオール・オールフォアワン

の精神でやってこられたのです。

tennou009

そして当日・・・

朝の7時。渋谷氷川神社には氏子青年部の

役員の皆さんが集合しこの「伝説の宮神輿」

を奉祝渡御できるように組み立てます。

tennou006

2代前は「宮神輿」の存在自体も

有るのか?無いのか!?という程

「伝説」だった渋谷氷川神社の宮神輿。

この「宮神輿」を再び今の世代で

復活させる為に渋谷氷川神社と氏子が協力。

恵比寿に有る有志の祭礼会で結成される

連合神輿が組織され、長い年月を経て

今から6年前の2013年8月に氷川神社大屋根の

改修が行われた記念として、明治33年。

今から119年前に新調され戦前に一度だけ

担がれたという記録しか残っていない

伝説中の伝説「宮神輿」を修理。

当時修理を行っていた鎌倉の工房にて。豊神会の内藤さんと。

2013年当時修理を行っていた鎌倉の工房にて。豊神会の内藤さんと。

同年2013年9月1日に渋谷氷川神社の

氏子だけが75年ぶり(諸説あり)に担いだことから

この宮神輿が近年頻繁に担がれるようになった。

記事
伝説の渋谷氷川神社の「宮神輿」本当に存在しました!

tennou007

皆さん「やっとここまできたもんだぁ」なんて

長い長い道のりを2代に渡り想いを紡いで

今日この大変名誉のある日を迎えるとなれば

思いも一入どころか。何入必要か・・・

tennou010

いよいよ皇居に向けて出発する前に

大切な「御霊入れ」の儀式。

渋谷氷川神社氏子青年会の皆さんと

御祈祷を済ませいざ皇居外苑に!

tennou012

会場はすでに本日「国民祭典」につ主演する

嵐のファンがごった返すジャニーズファンと

これから奉祝渡御する24基の氏子の皆さんが

ごった返す非常にカオスで混沌とした雰囲気。

それでは神輿が待機する場所に先に行ってみましょう。

深川・富岡八幡宮の黄金の大神輿

深川・富岡八幡宮の黄金の大神輿

絶句・・・

ぎょ!!!深川・富岡八幡宮の大神輿!

すげーーーーーーー!!!!!!!!

テレビでしか見たことがなかった・・・

tennou014

一刀彫り神輿

こちらは品川大崎の居木神社の

大変大変珍しいなんと1本の木から

削りだされ作られた「一刀彫り神輿」

が担がれるという何とも感動な。。

と周りを見渡せば「江戸神輿博物館」

ばりの名だたるお神輿のラインナップ!

tennou016

こちらの神輿も到着

トラックに積まれ恵比寿から皇居外苑まで

やってきた渋谷氷川神社の宮神輿。

これからトラックから下ろして

トンボを組むこと・・・・・ん!?

トンボを組む!?

tennou018

やっぱそうこなくちゃ!

トンボを組むと言えば氷川睦の皆さん。

本年度トンボピットインでは9分38秒の

タイムで短いトンボから長いトンボに

変えるというデビットカッパーフェールども

びっくりの早業を見せてくださった

氷川睦の五十嵐さんと古屋さん。

その時の記事

恵比寿新聞
どうですか?今回も9分台を狙う感じで?

氷川睦 古屋さん
いや・・・いつものマイカーじゃないから・・・勝手が違う・・・

tennou017

お隣では丹後会の小俣2号パイセンが

トンボを組んでおられました。

しっかりと縛って縛り終わったら

麻縄に水をかけまして麻縄を膨張させ

しっかりと締め上げます。

tennou020

さぁいよいよ奉祝渡御が発御する

出発地点まで移動!!!!!!

お天気は快晴!!渡御日和です!

tennou022

さぁそろそろ神輿が上がります。

まず第一発目の発御の木を入れるのは

丹後会の小俣一号パイセン。

1本でしめたら神輿があがります!

tennou023

パパパンパン✋

さぁ国民祭典奉祝渡御がスタートです。

会場の二重橋から馬場先門まで御神輿が

ビッシリと並び凄い光景に。上がった瞬間

凄まじい怒号が飛び交います。

tennou024

渋谷氷川神社青年会広報担当の長澤さん。

以前「元広尾」の密着取材でお世話になりました。

今長澤さんが持っているこの日章旗。

本当なら最初の発御の時に日章旗を

持つ役は違う方が行う予定でした。

実は長澤さんが兄と慕う高野さんが心待ちに

していたお役目でしたが、この奉祝渡御の

数日前に天国へ。だから長澤さんが持っている。

そんな色んな思いが乗ったお神輿。

tennou025

恵比寿の駒のお母さんと言えば

小林建具店のひさ子さん!!!

「久しぶりにお神輿担いだよ~」と。

以前「宮本」さんの取材お世話になった。

tennou027

8年間渋谷氷川神社例大祭の連合神輿の

取材をして来てよかったなぁ~と思える

瞬間です。佐々さんが手をあげてる。

tennou028

最初はお神輿のルールなんて全然知らなくて

「ハンダコはノーパンで履くんだよ」と

本当にノーパンでハンダコ(ズボン的な)

履いたら薄っすら透けて大変だった。

そんなノーパンで履くことを教えてくれたのが

こちらの桜井さんです(笑)

tennou031

目の前は三社祭でも有名な浅草の一之宮神輿。

御神輿会の手塚治虫ですよ。。さらし巻いてる。。

とまぁ周りを見渡せば江戸神輿の多様性が

あそこでも!ここでも!と凄い状態に。

tennou029

20分間担いで10分休憩を4セットが

今回の奉祝渡御の決まり。

馬場先門から二重橋をつなぐ300mの

沿道を24基が賑々しく渡御します。

まずは第一回目の木が入りました。

木を入れたのは丹後会の小俣1号先輩

tennou030
2セット目

「1本で上げるよー!」

と最初の木を入れるのが元広尾の長澤さん。

長澤さんのご祖父にあたる「安田松太郎」さん

の世代から御神輿一家で今までにも貴重な

恵比寿での渡御の歴史的な写真を提供

してくれたのも長澤さん。

記事
夢にまで見たヱビスビールを運ぶ馬の写真が見つかる

tennou035

さぁ2セット目スタート。

肩を入れるのは広尾中学PTA会長の

尚子さんとその後ろは日本酒でも有名な

「ふくみ」のひろみ先輩。「ふくみ」さんは

吉田類大先輩の「居酒屋放浪記」でも

人気を博しました。肉じゃが食べたい。

tennou033

渋谷氷川神社の田村宮司もご満悦。

これまでに宮神輿を出す大英断を

判断し今年は2回の宮神輿の渡御を

成功させました。この満面の笑みから

その喜びがうかがい知れますよね。

tennou036

恵比寿で1956年からお寿司屋さんを営む

寿司文さんも花棒を担ぎます。

みんな御神輿大好きなんですよね!

記事
恵比寿の老舗寿司店「寿司文」

tennou032

ちょw

カメラを向けるとキリっとする

氷川睦の五十嵐さん。同じく苦笑する

氷川睦の川名会長。この二人は中学生から

神輿をやってきた精鋭中の精鋭。

記事
氷川睦の会

tennou037

丹後会の小俣兄弟も8年の密着取材の

成果でどちらがお兄さんか弟さんか

見分けがつくようになりました。

最初はどっちが1号(兄)パイセンで

どっちが2号(弟)パイセンなのか

どっちかわからずモゴモゴしながら

「いに;ゅゅj#ごう・・先輩」と

呼んでいたのが懐かしいなぁ。

ちなみに前が1号パイセンで

後ろが2号パイセンです。

記事
「お神輿はみんなと神様を乗せて」丹後会宮入編

tennou039

2セット目終了

2セット目が終了。

折り返し地点に突入。折り返しと言っても

この2セットで100mも進んでないのです(笑)

しかし神輿は大盛り上がり。すべてが華。

tennou040

3セット目

3セット目で木を入れるのは

恵比寿神社横にあります「かおる」

の内田さんです。内田さんが普段関わる

「恵比寿商店街」の神輿はとても立派。

いつか取材してみたい神輿。

tennou044

松玄・焼肉チャンピオンなど恵比寿を

中心に拡大する産まれも育ちも恵比寿の

ピューターズの松下さん。

日章旗をもって先導いたします。

tennou055

エビス瓦のゆうこさん。

恵比寿新聞の取材には本当にお世話になっている。

以前ゆうこさんのお母様に取材させていただいた。

昔の恵比寿駅の写真は本当に圧巻でした。

記事
エビス瓦工業株式会社 斉藤”神谷”ツユ子さん

tennou045

そうこうしているともう二重橋付近。

二重橋の折り返し地点では各御神輿が

天高く御神輿を上げてさします。

ここが一番の見せ所。

tennou046

今年の「天皇陛下御即位三十年奉祝記念渡御」

で「猿田彦」役を演じた?主演の猿瀬さん。

あ。。じゃなかった小野瀬さん。

小野瀬さんもこの町出身。いよいよ二重橋です。

tennou043

させー!!!!

の合図で一斉に御神輿を天高く上げます。

そして奉祝の拍手は手で出来ないので

トンボ(担ぎ棒)を叩きます。

快晴の青空に綺麗にあがりました。

tennou042

3セット目終了

馬場先門の真ん中あたりから始まった

渡御は二重橋を折り返し再び馬場先門方向へ。

ここで3セット目が終了。いよいよ最終ラウンド。

tennouss001

最後に木を入れるのは渋谷氷川神社

氏子青年会会長の松本大先輩。

べったら市の司会でもおなじみの

通称「ビックボス」が最後の仕切りを

行います。支えるのは宮本氏子会の

小林さん。地域の少年野球チーム

わかばクラブの監督でもあります。

記事
宮本氏子会に密着取材してきたよ!氷川神社宮入り(後編)

tennou034

最後のセットはもう凄い盛り上がり。

涙している方までいらっしゃるほど

こんな盛り上がっている神輿は

他と比べるもんじゃないですが

渋谷氷川神社が一番盛り上がっていたなと。

tennou054

臨川小学校PTA会長の西川さん。

西川さんは豊神会(ほうしんかい)が

祭礼会。恵比寿新聞が一番最初に神輿の

取材をさせて頂いた思い出の祭礼会。

記事
氷川神社例大祭!受け継がれる思いと心意気「豊神会」

tennou049

恵比寿の住民がみんな大好き

恵比寿の老舗定食屋「こづち」の

司令塔あやさん。

今日は半纏を着て神輿に肩を入れます。

tennou057

丹後の吉田さん。

吉田さんと一番最初に会ったのも

2013年の鎌倉から宮神輿が修理して

帰って来た時からだもんなぁ~。

tennou052

ちょっとこいよ!

氷川睦 五十嵐さん
ちょ!はやく!こっち!

恵比寿新聞
え!?また写真撮って欲しいの?

氷川睦 五十嵐さん
ちがうよ!担ぎなよ!!!ほら!!!

恵比寿新聞
え!?!?

氷川睦 五十嵐さん
今日ぐらいいいじゃん!担ぎなよ!

という事で急遽担がせて頂きましたが・・・・

tennou053

写真がうまく撮れてないやん(笑)

というのも今までの例大祭での

密着取材は他の祭礼会への敬意の意味で

「取材中は肩を入れない」という

方針の元、渡御につかせて頂いていました。

自分で決めたことで操を立てて

臨んでおりましたがここにきてあの宮神輿に

肩を入れさせて頂けるなんて・・・・

感動の瞬間でした。

tennou059

奉祝渡御完了!

という事でこの度の奉祝渡御は

最高に賑々しく無事終了致しました。

いや~今日の御神輿が史上最高に楽しかった。

tennou060

御神輿を先導してくださった

こ組の皆様。本当に凛々しかった。

無事奉祝渡御できたのも「こ組」さんの

おかげです。本当にありがとうございました。

tennou063

そして渋谷氷川神社氏子青年会の皆様。

今日の今日まで仕事を押して渡御の為に

そして街が一丸になる機会を神輿という

文化で作り上げた皆さまです。

tennou061

そして、渋谷氷川神社氏子青年会の

役員の皆さん。この2年間密着取材で

氏子青年会の皆さんの血のにじむご尽力を

後ろから見させて頂き今回の大成功は

歴史的な偉業として恵比寿に残る話。

平成から令和へ。新しい時代へ突入する

この日を迎えられたことに感謝です。

本当にお疲れさまでした

シェア・送る