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昭和23年創業の小林建具店の独楽(こま)

本日は晴天に恵まれまして暖かく心地よいお日柄。

皆さんいかがお過ごしだったでしょうか?恵比寿新聞です。

こんな天気なんでふと渋谷橋付近を散策しておりますと

コマ?なつかしいなー

一軒の建具屋さんの軒先に置かれたコマ。

色んな種類がありまして鉄心ゴマや木のコマなどなど。

こちら「小林建具店」昔からこの辺にあるのは知っていたけどコマがあるとは。

場所は渋谷橋交差点!タコ公園の裏です。凄くわかりやすいところにあります。

んー。やってみたいなーとクリスマスにおもちゃ屋のショーウィンドーを

眺めるかの如くキラキラした目でコマを見つめておりますと奥から店主が出てきました。

店主の名前は小林さん。

恵比寿新聞
あの~。コマ見せてもらっていいですか?

小林さん
どうぞどうぞ。コマ好きなの?

恵比寿新聞
昔よく子供の頃やってたんでついつい見とれてしまいまして。
通常のコマの他にも色々あるんですね。見せてもらっていいですか?

小林さん
どうぞ。どうぞ。

おぉ!恵比寿様!実はこれもコマなんですね。

その他にも年代物のこけしちゃんがずらり。

小林さん
この辺のこけしは昔の物で作った人はもういないぐらい昔かな。

恵比寿新聞
でもここはフスマやサッシ・ドアなどの建具屋さんですよね?

小林さん
本職はね。でも店の軒先が開いているからこうやって好きだから
売ってるんですよ。昔遊びというかね。

小林さんは生まれも育ちも恵比寿。生粋の恵比寿っ子なんです。

小林さんの親は深川生まれのチャキチャキの江戸っ子!「ひ」なんて言いません!

昭和23年小林建具創業。創業当時は渋谷橋の舗装前にいらっしゃったそうで

昭和41年に今の場所に移動されてきたわけですから移転して47年目

実に創業65年の老舗なのであります。当時の話を伺ってみました。

小林さん
昔は渋谷橋の真ん中に塔がたっていて昔は玉電が走ってたんだよ。
今は綺麗な道になっているけどね。

恵比寿新聞
以前僕もその件を調べていました。個々渋谷橋が玉電の分岐点だったことや
塔が立っていた事も知りました。って、あ!!!こんな所に!!!!

ベーゴマ!!!!!

ベーゴマとは
大正時代から昭和40年頃まで遊ばれた鉄でできたコマ。
双方「場」にコマを投げ込み弾かれるもしくはコマが止まれば負け。
止まっている間にもう一個投げ込み回れば助かるというルールもある。
今小学生に大流行りのベイブレードの原型。

小林さん
やってみる?(笑)

恵比寿新聞
やりたい!やりたい!!!!

と、とりいだしたるこの物体は漬物をつける「樽」

ここに専用の荒目の布を太鼓状に巻き付けまして「場」ができます。

ピンと張らずにたるませるのがコツだそうでたるませることにより

この上で回ったベーゴマは中心に行くため当たって戦いやすい。

紐の先はだんご結びになったところが2ヶ所。巻き方は凄く難しい。

模範演技として小林先輩にまずは一投お願いしよう。

なにやらギャラリーまで集まってきました(笑)

お見事!!!!!!

するとフランス人らしき観光客が声をかけてきました。

フランス人観光客

ケツクセ?

 

恵比寿新聞
あ・・・・そういえば今日ちゃんと拭いてなかったっけ・・・・

 

フランス人観光客
????フイテナイ?????セクワァ?

 

恵比寿新聞
あーーー。これね。これはね「ベーゴマ」。
スピンアトップですよ。ユーアンダースタンド?シルブプレ?

 

フランス人観光客
オー!!シーシー!!

 

小林さん
ヤリタイデスカ?

と外国人観光客に丁寧に教える小林さん。

小林さん
店の前でやってると外国人の人たちが興味持ってくるんだよね。

 

と外国人観光客に教えた後小林さんにみっちりベーゴマの回し方を教わった。

巻が非常に難しく、この巻さえしっかりできれば綺麗に回る。

これは本当に面白い。そして競技性もある。今の子供でも遊べるだろうな。

小林さん
この辺の小学校にもコマを教えに行ってるんですよ。
でもね最近の子は2度3度失敗すると飽きちゃうんですよ。

確かに。今の子達はゲームなど簡単にクリアできる遊びが主流だから

最初から難しい遊びはすぐに飽きちゃうんだろうな。そして何度も練習しないと

できないような遊び用具は売れないんだろうな。なんて心象に浸っていると

小林さん
おもしろい物あるから見せてあげようか?

恵比寿新聞
これはいったいなんですか?

小林さん
「どんころ」という宮城県の玩具。いわゆる「博打遊び」の用具(笑)

恵比寿新聞
えーー!!??どうやって遊ぶんですか?これは?

和紙に書かれた「一/富士 二/鷹 三/茄子」「四/サイギョウ 五/虚無僧 六/ダルマ」

この6つの場があるから自分の好きな所に賭けたいものを張るんです。

たとえば、「一/富士」に賭けたとしましょう。そして、

コマを回して出た人絵柄に貼った人が総取りという昔から伝わる博打玩具なんですね。

いわば「和製ルーレット」みたいな感じですね。

しかも小林さんはちょっとした「どんころコレクター」

紙そしてコマには作家さんの独特なタッチで富士山・鷹・なすび・サイギョウ・虚無僧・ダルマ

が描かれていて今では非常に貴重だということ。




めちゃくちゃかわいい

と様々な昔の木製玩具を見せてもらいました。こういうのってとても貴重だな。

そして最後は、小学校にも教えに行ってらっしゃる小林さんの

コマ回し。手乗せの技を教えて頂きました。

よいしょ!

おみごと!!!!!

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小林建具店
東京都渋谷区広尾1丁目15−11F
電話 03-3441-7772

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