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街のお稲荷さん「恵比寿山下伏見稲荷神社」が改修再建。しかし都会ならではの問題も。

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改修再建!

恵比寿に古くから住まれている方や

この辺にお住い・働く人ならきっと

ご存知でしょう!恵比寿1丁目、

SUBARUビルの裏手にあります小さな

お稲荷さんをご存知ですか?

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山下伏見稲荷大明神

こちらのお稲荷さん。正式名称は

「恵比寿山下伏見稲荷大明神」と呼び

確認されているだけでも明治20年頃

数えること今から約130年前

まだまだこの辺が山林や農地が

広がっていた時、五穀豊穣を祈願する

稲荷神社としてこの地に存在しており

商売繁盛・五穀豊穣のご利益があり

現在でも足しげく通う方がたくさんいる

地域の皆さんに愛されてきたお稲荷さん。

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旧町名「山下町」

もともとこの辺一帯は(恵比寿1丁目)

昭和41年までは「山下町」という名前でした。

現在もこの辺の町会の名前も「山下町会」と

いう名前で活動してされており

その「山下町」から取って「山下伏見稲荷」

という名前が付いたそうです。

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この「恵比寿山下伏見稲荷」が建つ区画に

大正15年から梱包工場を営む「長島梱包」

という企業があります。今回は創業91年

長島梱包の三代目でもあります

長島祐司社長に今回の「お稲荷改修再建」に

ついてお話を伺う事になりました。

今回この地にある長島梱包株式会社の

ビルの建て替えに伴い社殿も改修再建。

現在までになんと

歴代3回の建て直し

を行っているそうです。

恵比寿新聞
いやぁ~長島さんとお話しできるとは夢にも思いませんでした。ずっとこちらの「山下伏見稲荷」の取材と長島梱包の取材をしたかったんですよ。

長島社長
ありがとうございます。こちらこそ取材に来てくださりありがとうございます。

恵比寿新聞
お稲荷さんの社殿を改修再建されるのは今回が初めてなんですか?

長島社長
いえいえ。最初に建てた時期はあまりわかっていないのですが、その後昭和20年5月24日に起きた東京大空襲で稲荷神社が被災してしまったんですね。

恵比寿新聞
あ!恵比寿新聞もその情報をずっと調べているんです。恵比寿2丁目の交差点に落ちた「焼夷弾」が恵比寿1丁目~4丁目まで燃やし尽くしたという話ですね。

長島社長
すべて戦火に遭い焼失しました。その後熱心な町の方々と私の祖父が中心になり昭和21年7月に再建造営されたんですね。

恵比寿新聞
実にめざましい復興ですね。しかも戦後すぐの大変な状況下の中で再建できたのは凄い。

長島社長
やはり町のつながりがしっかりとあったから再建も早かったのでしょうね。

山下稲荷神社再建復興落成式の模様。昭和31年ごろ

山下稲荷神社再建復興落成式の模様。昭和31年ごろ

老朽化に伴う再建

恵比寿新聞
戦後、もう一度建て直しされたんですか?

長島社長
昭和21年から30年間でかなり社殿が腐食致しまして、昭和51年(1976年)3月にご奉納により新しく改築が行われたんです。

恵比寿新聞
そもそもの疑問なのですが、町にあるお稲荷さんってどなたが修繕したりお守りするものなのでしょうか?

長島社長
そうですね。お稲荷さんなどは村が「商売繁盛」や「五穀豊穣」を祈願して建てているものなので「町の人たちの奉納寄付」によって守られているという形です。

恵比寿新聞
え!?区や行政が管轄しているのではなくてその土地に住む人たちで維持されているのですね。

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町の人たちが維持

長島さんのお話によると

お稲荷さんの維持は参拝される方の

賽銭や近隣の住民や会社からの奉納金で

維持されているという事で今回の

社殿改修再建に関しても地域の町会

そして企業の皆さんから奉納いただき

行ったそうなのですが昔とはちょっと

事情が変わってきているようです。

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つながりの減少

長島さん
私は生まれも育ちもこの場所で三代目なのですが祖父・先代の頃は町の強いつながりでたくさんの講員(氏子)がいらっしゃりお稲荷さんを守っていたのですが、現在、昔から住んでいた皆さんは町の開発もあり離れる方も多く、つながりも減り、講員も徐々に減っているという状況です。

恵比寿新聞
ということは応援してくれる人たちが居ないとお稲荷さんの維持が成り立たなくなるということですよね?

長島さん
実際に今回の改修再建に関してもまだまだ再建費用が足りていない状態です。

恵比寿新聞
それは困った問題ですよね…..

1990年代の山下伏見稲荷の様子

1990年代の山下伏見稲荷の様子

データで見る恵比寿1丁目

平成28年の国勢調査の情報では現在

渋谷区恵比寿1丁目の生活者は

平成28年度統計
・人口総数: 3,443 人
・世帯総数: 2,210 世帯
・男: 1,621 人 女: 1,822 人

という割合で約3500人に対して

世帯数が約2200世帯ということは

一人暮らしの方の数が圧倒的に多い

数字が出ています。6割が一人暮らし。

 

時をさかのぼって平成2年。今から

ざっと26年前にの統計を見てみましょう。

平成2年度統計
・人口総数: 3,046 人
・世帯総数: 1,428 世帯
・男: 1,417人 女: 1,629 人

という割合で26年遡っただけでも

約4割の人が1人暮らしという

一人暮らしの人が少ない統計が出ました。

このデータで見える事

たった20年間で恵比寿1丁目はマンションも

たくさんでき人口も4000人ほど増えています。

え!?でも増えていたら良いんじゃないの!?

今回のここが「総点」ともいえるのですが

長島さんのお話にあった「古い人から新しい住民」

に変わっていることで何かが起きていると

いうことなんですよ。こんなことも現実に

考えられるのではないかと思うのですが….

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維持できなくなる町の神社

「日本創成会議」が発表した「消滅可能性都市」でも

2040年には全国の自治体の49.8%が消滅する

可能性があると指摘されていますが、

神社仏閣に関しても地域の世話役が居なければ

消滅する可能性もあるのでは?と想像してしまった。

これは人口の減っていく地方だけの問題ではなくて

人口の多い「都市」でも「世話人が居ないと潰れる」

という流れも考えられるということです。

神社やお稲荷さんにかかわる人の減少によって

維持できなくなっていくというシナリオです。

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実際に無くなる稲荷

実はこの30年の間に恵比寿1丁目~2丁目にかけて

2つのお稲荷さんが消滅していることが分かった。

世話人不在ではなく、新しい開発による消滅。

関係者のお話では開発によって東京の

お稲荷さんや神社がビルの屋上に移されて

一般の人が入れない社殿が多くあるといいます。

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恵比寿の稲荷伝説

非常にオカルティックな話ですが

「お稲荷さんの扱いは本当に気を付けて」

と言われるほど日本には沢山のお稲荷伝説が

あります。ここ恵比寿にも数々の謂れがあり

詳しくはこちらを参照願えればと。

とにかく「粗末に扱っては絶対ダメ」

ということが分かります。

恵比寿2丁目のお稲荷のお話では

お稲荷がなくなりマンションができた途端

ぼやが続くなどのお話もあるほどです。

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時代と信仰の問題

「YOUは何教?」ぐらいドン引きされる

キーワードが無いほどほとんどの人は

宗教に対してあまり良いイメージがない。

でも厳密に考えるとお正月の初詣。

秋に開催されるお神輿を担いでの渡御。

あの人と結ばれますようにと

ポケットから小銭を投げて祈る神頼み。

楽しくみんなで街をパレードするハロウィン。

朝起きたらどんなプレゼントがあるのか

楽しみなクリスマス。これすべて

宗教活動!

ってほどポピュラーな活動なのだなと。

案外この概念さえ知っていればネガティブな

考えはなくなるのだろうと。

でもどうすればいいの!?

そもそも神社やお稲荷さんって

どういうところだったの!?

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神社と稲荷は人をつなぐ

神社やお稲荷さんは人の集まる

楽しい場所なのではないかと思います。

お祭りで顔を合わせて近隣がつながる。

恋の花咲くこともある!

長島さんの先代のお話でも戦前は

山下稲荷でもお祭りが行われて

町の人で賑わっていたそうです。

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おさらい

今回の取材でわかったことは

 

・開発による近隣のコミュニケーション希薄化

・それによって稲荷に関わる人が減る

・お稲荷さんを維持する費用が減る

★いまここ

 

ということは

こういうシナリオも描けるということでしょうか。

・開発による近隣のコミュニケーション希薄化

・それによって稲荷に関わる人が減る

・お稲荷さんを維持する費用が減る

・★それは残念すぎるよね!

・みんなで山下伏見稲荷に寄付する

・それを元手に山下伏見稲荷のお祭りを開催

・たくさんの住民が縁日を楽しむ

・お賽銭増える

・社殿を守ることができ人もつながる!

これじゃない!!

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近隣にはお店がたくさん!

お稲荷さんは本来は穀物・農業の神ですが、

現在は産業全般の神として信仰されているのです。

この山下伏見稲荷のある場所はまさに

人気の飲食店や大企業が立ち並ぶストリート。

近隣の飲食店の皆さんにご協力頂き屋台!

さらに近隣の企業の皆さんにもご協力頂き

「山下伏見稲荷」のお祭りがあれば!!

と勝手な妄想をしているのですが、

その祭りは

皆の寄付でできている

という今風に言うとクラウドファンディング

みたいなことなのじゃないでしょうか?

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ということで恵比寿新聞も

まずは寄付をしてみようと思います。

その寄付金でぜひお祭りをやってほしい!

そう願い寄付をしようと思います(^^)/

寄付の方法は・・・・・・・・・・・

山下伏見稲荷の世話人の方に電話して

寄付することが可能です。

一口10,000円からです。

・株式会社きふね(03-5792-5460)
・長島梱包株式会社(03-3443-0181)

寄付するとなんと!

お稲荷さんの社殿横にあります立派な

「芳名版」に名前が刻まれます!!!

引き続きこの話題に関しては恵比寿新聞

取り上げていきたいと思います。

是非ご協力を!

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