「天皇陛下御即位奉祝記念渡御」が本年度は4月29日（祝月）（昭和の日）に開催されます。渋谷氷川神社の氏子青年会が中心となり各地域に点在する祭礼会の氏子の皆さんで宮神輿を担ぎ恵比寿全体を渡御（とぎょ）する貴重な祭礼です。
渋谷氷川神社 宮神輿
今から124年前。1900年（明治33年）に当時渋谷氷川神社の氏子祭礼会・町民の奉賛によりこの宮神輿が造られました。日本橋小伝馬町で作成された屋根唐破風型の台輪寸法四尺一寸の立派な江戸神輿です。都内の神輿は第二次世界大戦による空襲によって焼失した神輿も多く、明治時代に造られた神輿として現存しているのは非常に貴重。あまりにも昔に造られた神輿だった為、渋谷氷川神社の氏子の皆さんも「本当に現存しているのか？」というぐらいの幻の宮神輿でした。記録によると昭和の終わりごろまで本祭りの際はトラックに乗せて各祭礼会を周っていたそうです。そんな幻の宮神輿を現代の氏子で上げようと当時の渋谷氷川神社氏子の皆さんの長年のご尽力でこの幻の宮神輿の修復が決まったのが2013年。
「渋谷氷川神社平成大改修」の記念渡御として2013年9月に戦後初となる宮神輿の記念渡御が渋谷氷川神社にて担ぎ手は氏子のみで執り行われました。2～3代に渡る待望の念願の宮神輿渡御となりました。
この感動を後世にも引き継ぎたいという想いと渋谷氷川神社に現存する3基の神輿（明治の宮神輿・常陸宮殿下誕生を記念して造られた子供神輿・平成元年に造られた京風鳳輦神輿）の保存・伝承、各種神社行事への協力を行う為の団体「渋谷氷川神社青年会」が発足することになります。
ちょっと皆さん若くて半笑いの状態で現在書いております(笑)さてさて、今まで恵比寿の各地の祭礼会が一堂に力を合わせて祭礼を行うという事がほぼなかった空白の時代からこの「宮神輿復活」を期に異なるエリアの氏子の皆さんが渡御の運営を行うという新時代に突入。行事を行う為に新橋地区・氷川地区・恵比寿地区の氏子青年会の皆さんが集まり行事運営が始まりました。
その後「天皇陛下御即位三十年奉祝記念渡御」が2019年4月29日（昭和の日）に開催。恵比寿ガーデンプレイスからスタートし各町内を渡御する初めて宮神輿を大掛かりに街を渡御する流れがスタート。
そして時代は平成から令和に。天皇陛下御即位をお祝いする「国民祭典」に渋谷氷川神社の宮神輿が渡御する事が決まり、令和元年11月9日渋谷氷川神社氏子の皆さんで担ぎました。全国から凄い神輿が集まってくるの凄かったですよね。とても良い思い出になりました。
で！この後ヤツが来るんですよ！！
新橋地区・氷川地区・恵比寿地区という異なる地域の総代・氏子の皆さんがここまで一丸となって「よし！これから！」というタイミングでやってきたのが今世紀最大のお呼びでないオブザイヤーの「コロナウィルス」がやってきました。これを機に神輿の灯が3年間も消えます。空白の時代です。
2023年5月8日。新型コロナウイルス感染症の位置づけを感染症法上の5類感染症に移行したのを機に神輿も徐々に復活。そして来る2024年4月29日（昭和の日）に「天皇陛下御即位五年奉祝記念渡御」として宮神輿が再び渡御することが決定。完全復活という流れなのでございます！長かったなー！（記事もな）あばよコロナウィルス✋
天皇陛下御即位五年奉祝記念渡御のコース
2019年の「天皇陛下御即位三十年奉祝記念渡御」のコースとは違いあまねく各地域を周るという流れの元、本年度の「天皇陛下御即位五年奉祝記念渡御」コースは以下の流れとなります。ギャラリーの皆さんは是非要チェックです。
渡御ルート⌚タイムスケジュール
11：30 『宮出し』渋谷氷川神社
12：30 『発御式』広尾商店街「升勝酒店」前
13：00 『出発』広尾商店街「升勝酒店」前☞移動☞「旧タダスポーツ」前
『明治通り』渡御（広尾5丁目～臨川幼稚園）
13：55 『到着』臨川幼稚園付近（休憩）
14：10 『出発』臨川幼稚園前
『明治通り』渡御（広尾1丁目～恵比寿西一番会通り）
※見どころ※明治通り・渋谷橋からの眺め・恵比寿駅高架下など
15：10 『到着』恵比寿一番会通り商店街（休憩）
15：25 『出発』恵比寿西ピーコック付近
15：50 『到着』丹後会神輿蔵前
15：55 『出発』丹後会神輿蔵前（ここで完全体になります！必見）
16：30 『到着』渋谷氷川神社参道下宮入
16：35 『宮入』渋谷氷川神社参道下宮入☞神社参道
16：55 『宮入終了』渋谷氷川神社参道
という流れで渡御が進みます。楽しみでございます。
