小学校6年生が恵比寿の企業20社にインターシップとして半年働く「小学生インターン」スタート

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恵比寿の加計塚小学校で現在画期的な職場体験プログラムがはじまろうとしています。その名も「小学生インターン」。6年生の児童38名が恵比寿の企業20社になんと半年間インターンシップとして社会参画するという活動。

6年生担任の斉藤先生から「このコロナ禍で子どもたちに何か一生の思い出に残るような職業体験をやってあげたい」という熱い思いに地域の企業が協力。半年間をかけて各企業にインターンとして向かい商品開発から映像制作・プログラミング・飲食店経営・マーケティング・建築など様々な仕事を実践型で学ぶプログラムです。

協力企業一覧

豆園
knock(マザーレストラン)
レストランCASE
stance
株式会社マグネタイズ
PUNK. Inc
英治出版
きふね不動産
無印良品
株式会社USE
サッポロ不動産開発株式会社
ソウツ
マーケティングジャンクション
ベイビー*プラネット
バンゲリングベイ
アントレキッズ / カレッジ
リロジャパン
ディーシーエーエー
デザインチルアウト

協力企業のサッポロ不動産開発さん

キラキラした職場体験から実践型へ

職場体験と言えば1日企業に訪れその仕事の内容を学ぶという短時間でインプットするという体験が多い中、今回の加計塚小学校の事例は半年間定期的にインターンとして児童が企業で働き「大変さ」や「達成感」や「働く喜び」を継続的に学ぶという物。

インターシップ前に恵比寿の企業20社による「企業説明会」が開催され各協力企業が企業紹介と今回のインターンシップで行うプロジェクトについての説明を行います。児童はこの企業説明会を経て「この会社に就職したい」という選択がはじまります。児童からは「こんないろんな仕事があるとは思わなかった」という声も出ました。

USE株式会社さんによる企業説明

児童同士のプレゼンテーション

その後児童たちは第三希望まで就職したい企業の選定に入ります。もちろん第一希望で行きたい企業が児童同士被る場合がありますが、各児童が「私がこの会社を選んだ理由」について同じクラスのメンバーにプレゼンテーションを行い希望先を確定するという「プレゼンテーション」を実践するというプログラムを採用しています。

カフェCASEのオーナーでもあり総務省地域力創造アドバイザーの近藤さん

履歴書を作成し企業に提出

インターンシップ先の企業が決まったら企業に向けて履歴書を作ります。自分がなぜこの会社を選んだのか?得意なこと、不得意な事を履歴書に書き込みます。「人と接することがとても苦手なので克服したい」「魚が好きなので魚に携わる仕事をしてみたかった」「モデルの夢が叶えるために学びたい」など夢いっぱいの履歴書に受け入れ企業もあまりのピュアさに感動するという一幕もありました。

外国人の居住サポートを行うリロジャパンさん

子どもたちの力で地域を活性化

このインターンシップはもちろん小学校6年生の段階から社会を学ぶというプログラムなのですが、柔軟な発想をもつ6年生のアイデアが企業に活かされるという部分にも期待が集まります。そしてインターンの中で何か一つことを進めてみようという動きもあり、地域の企業と小学生が考えたイベントや商品開発、または作品などがこの「小学生インターン」から産まれる可能性もあります。

17日初のインターンシップ出発の瞬間

子どもたちの一生の思い出に

最後にこのプロジェクトに大きく期待したいことがあります。それはこのプロジェクトを大人になった時に思い出す瞬間が来ると思います。「そういえば6年生の時に○○という企業で働いてあんなことしたなぁ~」とひとつ自信を持ってもらう事と、故郷である恵比寿を想う気持ちと、インターンがきっかけで企業の方とのつながりができ道で会った時も「元気!?」と言い合えるつながりができる事です。

「大人になったら楽しい事たくさんあるよ」と地域企業が地域のこどもたちとイノベーションを作っていくそんな活動がはじまります。

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