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両足義足のアーティスト片山真理の初個展が恵比寿TRAUMARISにて開催

恵比寿1丁目NADiffの3階にあるTRAUMARISにて

12月18日から2月15日まで片山真理の初個展が開催。

今日はそんな片山真理さんの初個展のオープニングレセプションに行ってきた。

まず片山真理さんのプロフィールからご紹介。

片山真理
片山真理(1987年生まれ)は、9才のとき先天的な理由で両足を切断し、義足で生活をしています。彼女の作品世界は、その足と義足との関わりなしには存在し得ません。群馬の実家で生きるための技術や資格を身につけていた頃から、日々、内面的・身体的に成長する自分と自身を取り巻く世界との関わりを作品化し続けてきました。群馬青年ビエンナーレで審査を務めたキュレーターの故・東谷隆司に出会い、制作活動を続けるよう励まされた片山は東京藝術大学大学院に進学。2010年、東谷氏のキュレーションによる「identity, body it.」(nca)に参加。さらに「アートアワードトーキョー丸の内2012」でグランプリを受賞し、出品作を2012年「自由について2」(TRAUMARIS|SPACE)で再構成して発表しました。2013年には「KISS THE HEART#2」(伊勢丹新宿店)、「あいちトリエンナーレ2013」に最年少で参加しています。

 

実は恵比寿新聞以前にも片山さんの作品はどこかのブログで

拝見した事があり一度まじかに作品を見てみたいな。話してみたいな。

という衝動に駆られていた時に素晴らしいタイミングで初の個展を

恵比寿でという事になり今回参上したわけです。

 

こちらのスペースは恵比寿のアートシーンを先頭になって牽引している

NADiffさんの3階にあります「TRAUMARIS」というスペース。

アートプロデューサー・ライターの住吉智恵さんが主宰されている。

非常に素敵なスペースでカウンターがありキッチンもある。

片山真理さんは脛骨欠損という支えるための太い骨がない病気のため

9歳の時に両足を切断。義足なくしては生活していけない。

そんな彼女が自分というものをさらけ出しどうしてアーティスト活動に

目覚めたのか?ずっと気になっていた。という事でお話を伺ってみました。

母から手に職をつけろと

片山さんは9歳から両足を失いいつもお母さんから「手に職をつけないと」と

いう事で小さい頃から針で物を縫ったりという事をやっていたそうです。

片山真理さん
それが最初のアーティスト活動という訳ではないんですが、母から言われてお裁縫をやっていたり、とにかく資格をという事で職業訓練などできる商業高校で会計士にもなれるスキルを身につけたりしました。それまでにも義足に絵をかいたりしていたんですが、高校を卒業する際に進路指導の先生が群馬青年ビエンナーレの申込用紙をもってきてくれて申し込んだところ奨励賞受賞を頂くことになりそこから本格的にアーティスト活動をすることになりました。

故 東谷隆司氏との出会い

片山真理さん
実はこの「TRAUMARIS」で初の個展をやるきっかけになったのもキュレーターの東谷隆司との出会いが大きいです。私が東京でアーティスト活動することを非常に応援してくれていました。実は東谷さんは群馬青年ビエンナーレで審査をしていたことで知り合い制作活動を続けるよう励まされたんです。そんな縁もあってこちらを主催されている住吉智恵さんのお声掛けもあり実現しました。残念ながら東谷さんは2012年に亡くなっているんです。

恵比寿新聞
そういうきっかけで恵比寿で個展を開かれることになったんですね。

片山真理さん
元々私は群馬太田市出身でまず熊谷を出たら湘南新宿ラインで恵比寿に来るという。初めて上京してきたときも降りついた場所が恵比寿だったんですね。

恵比寿新聞
恵比寿ってどういう印象ですか?

片山真理さん
私にとっては都会のイメージそのものですね。大人な街ですし。色んな人が出入りしていて情報の発信基地というイメージがあります。今もこの近くに住んでいるので歩いて帰れる距離です^^

義肢装具士さんの存在

恵比寿新聞
ちなみに片山さんはどのくらいの義足をお持ちなんですか?

片山真理さん
実は義足ってとても高価な物なんですね。大体100万円~200万円。国からの補助で購入することができるので沢山持つという事はあまりないです。しかも義足は3年~4年に一度は新しい物にしないといけないもので(体の変化に合わせて)良い義足に出会えるか出会えないかで気持ちの持ちようも違うんです。例えば足が痛い場合「義足のせいか?」「自分が頑張ってないからか?」と思う事があるんです。なので義足を作っていただく義肢装具士さんとの出会いはとても私たちには大事な事なんです。私は生まれたころから見てくださっている先生が居て本当に助かっています。

恵比寿新聞
素朴な疑問に答えていただきありがとうございます。

どうしてアーティスト活動をするようになったのか?聞かずともわかったような気がする。

実は以下の文章はこの個展の案内に乗っていた片山さんの文章です。

私は今まで自身の身体をなぞる行為、「ポートレート」を制作してきました。
それは自分と他人を知ることであり、社会との繋がりの象徴でした。
群馬は私の故郷であり、初めて人や社会と関わりをもったところです。ここ
で私は人と自分の違いを知り、その人たちになりたいと思いました。
足首とつま先のターン、踵で踏み込むタイミング、重力、全てが魅力的に見
えました。そして、他人の足をよく観察して、歩き方を盗んでいったのです。
おかげで私は杖なしで歩けるようになれましたし、気分やファッションで歩
き方を選べることさえ出来るようになりました。そして世界に紛れ込むこと
ができました。
この作品の行き着く先は、自己の消滅か、どこかの誰かとして世界の一員に
なることか、それともその全てになることか?
分からないまま、今日もいつも通り生きて、制作しています。飽きもせず、
自分のポートレートであるのは間違いないけれど、何かがちょっとひらけた
気がするのは気のせいでしょうか……(片山)

個性という物がどれだけ人間にとって大事な物なのか強く感じる展示でした。

片山真理 初の個展「you’re mine」は12月17日~2月15日まで。

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会期:2014年12月17日(水)~2015年2月15日(日)
冬期休業 12月28日〜1月6日

●会場:
TRAUMARIS|SPACE
〒150-0013 渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
TEL 03-6408-5522 月火休
13:00-24:00(日曜14:00-22:00)
URL:http://www.traumaris.jp/
問合せ:info@traumaris.jp

●会期中のイベント:

12/17(水)18:00-22:00 オープニング
12/19(金)20:00-late 歳忘れ!80sNIGHT☆
12/24(水)クリスマス会
queencrab(片山真理・山田岳男)
アコースティックライブ
12/25(木)彌彌乎タロット鑑定
12/27(土)BABY Q バーレスクショウ

2015年
スペシャルゲストによるライヴ、
芸大恩師・小谷元彦氏とのトークセッションなど
企画多数!

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