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恵比寿氷川神社例大祭2015!
祭礼会「元広尾」に密着2日目。
恵比寿新聞始まって以来の超大作に
なりつつある「元広尾」の取材。
渋谷氷川神社宮入の日でございます。
朝から子供神輿と大人神輿が合同で渡御。
実はこの未来の担ぎ手「こども達」への配慮
元広尾さんは本当に凄いんです!
何故ならみんな楽しそう!そう!
こども達は御神輿が楽しくなれば
また担ぎたくなる。そして大人神輿と
合同でやる事で「大人ってかっこいい」
という憧れが産まれて大きくなったら
絶対に大人神輿を担ぐんだ!という
モチベーションにつながっているそうです。
以前恵比寿新聞でも取材させてもらった
女子サッカーチーム「SOCIOS」のメンバーも
この元広尾の御神輿のお手伝いに積極的に
参加している。
街が一丸となって「こども神輿」を盛り上げ
後世まで繋ぐという事が丁寧になされている。
本当に素晴らしい見習うべき習慣だと思いました。
さて、大人神輿は一路「渋谷氷川神社」
へ進みます。以前元広尾では渋谷氷川神社連合神輿の
集まる「渋谷橋」までトラックで運んでいたそうですが
現在は担ぎ手さんも増えて
広尾から渋谷橋まで担いで渡御するという
盛り上がりを見せている。昨日思いっきり
担いだのにですよ・・・すごいパワーです。
なぜそんなパワーを秘めているのか?それは・・
こんな美人の方が高張を持っていたりするから
物凄い湧き上がるパワーが産まれるのでしょう。
きっと元広尾の男性陣は良い所見せないと
いけない宿命なのでしょうね~(鼻の下ガンノビ)
広尾から明治通りをゆっくりと担ぎ
神輿は進みます。
各祭礼会の神酒所にご挨拶を
しながら渡御は続く。
元広尾祭礼会の役員の長澤さんの
息子さんもすっかり神輿に夢中に。
親から子へ。子から孫へと受け継がれる。
とても大事な事だと思います。
恵比寿新聞が去年お世話になった
祭礼会「宮本氏子会」の神酒所前。
あっ!先輩お疲れ様でございます!
このように各祭礼会の神酒所に
挨拶の渡御を行っているわけです。
そしてやっとのことで渋谷橋。
ここに渋谷氷川神社連合神輿が8基
大集合するわけです。
明治通りと駒沢通りの交差点の写真。
普段は車が行きかう道路に神輿があるのは
非常に不思議な光景です。さぁ各祭礼会が
この渋谷橋に集結します。
丹後さんの神輿がやってきました。
祭礼会の「丹後」さんの
御神輿の担ぎ方が非常に独特で
綺麗でいてゆっくりと丁寧な感じがしました。
その真相は丹後さんが一番基の時に
じっくりお話を伺ってみたいと切望しています!
そして来年一番基の親栄会さん。
密着取材楽しみ!!
そしてこの渋谷橋に来ればいつもお馴染みの
仲間に会えるんですよ。
「恵比寿チャキチャキガールズ」
毎年神輿の日になると遠くから
「へんしゅうちょー!!うぉ~!!」
と声をかけてくれる恵比寿を誇る
チャッキチャキの下町娘たち。
これは去年の写真ですね。嬉しい話も。
一人のチャキチャキガールズは結婚し
もう一人はお腹に子を授かりで
さすがチャキチャキガールズ。
お腹にいる時から神輿の英才教育を
しているなんて。さ・す・が!
氷川さまに安産祈願だね。
おぉ!今年から参加の恵比寿の落語家
立川志の彦君も豊神会で担ぐという事!がんばれ!
3年前にお世話になった豊神会の内藤さんの
の合図でそろそろ渋谷氷川神社へ向けて
宮入の出発でございます。
先導する手古舞の女の子たち。
この手古舞(てこまい)は
江戸時代からつづく伝統の先導役で
祭礼に男装で金棒
をひき神輿の先駆をする役目なのです。
宮入開始!
先頭は一番基「元広尾」さんでございます。
一番先導するのは元広尾の「お囃子」に続き
先ほど紹介した「手古舞」そのあとが一番基です。
明治通りが神輿で埋め尽くされます。
本当に毎年この光景が圧巻なんですよね。
何度見ても興奮するこの瞬間。
見渡す限り御神輿が連なる瞬間なんです。
明治通りは片側を封鎖しての渡御。
渋谷警察署の方々と祭礼会の交通スタッフの
連携でスムーズに渡御は進行。
そして今年はなんと渋谷氷川神社連合神輿
と合流する代官山の「親交睦会」さんと
「ときわ松町会」さんのお神輿と
恵比寿商店街さんの神輿が参道から
宮入りされるという歴史的な年でした。
まずは代官山親交睦会さんから宮入。
「代官山」と書かれた白半纏が粋ですね。
その後「ときわ松町会」の神輿が
氷川の神酒所に入っていきました。
うぉー凄い盛り上がり。お話では
30年ぶりの参道からの宮入だそうで
担がれている氏子の方たちの思いも
一入でしょうね。凄い盛り上がりでした。
そして来ましたよ。渋谷氷川連合神輿の
手古舞ちゃんたちが氷川神社の参道に。
凄い盛り上がり!
物凄い気迫で元広尾の神輿が氷川の神酒所に入ってきました。
その時の映像がこちら。0:22秒の瞬間に注目して頂きたい。
「息が合う」ってこういうことを
いうんですね。この時の瞬間を
元広尾の氏子さんに聞いて驚きました。
「あの時神輿が凄く軽く感じるんですよ」
人の力って本当に凄いんだなと思いました。
息がぴったり合ったときに神輿を軽く感じる。
逆に言うと息が合わないと神輿が重いと感じる。
だから街の息が合っていないといけないという
人のつながりまで作用している「神輿」という祭りは
とてつもなく緻密に考えられたイベントなんだと。
そして無事に氷川の神酒所で差しました。
とにかく何度も言いますが物凄い盛り上がり。
これから氷川神社に参道を通り宮入をします。
ここからがとても素晴らしい光景が見れます。
まずは先に代官山親交睦会の皆さんが宮入。
後ろから見る男の背中は本当に圧巻です。
そして参道の階段から見下ろした光景が・・・
すべての人が笑顔。
この光景を毎年撮影するのが
本当に楽しみなんですね。
的屋の屋台は一斉に帆をあげます。
皆さん肩には担がずゆっくりと
手持ちで神輿を静々と神社へ移動。
その静けさがなんともいえない
粋さを感じる瞬間なんですね。
そして本当に皆さん笑顔なんです。
その頃本殿では渋谷氷川神社の
宮司さんたちが総出でお出迎え。
宮入の時間を待ちます。
そして宮内に元広尾の神輿が入ってきました。
ここから氏子の皆さんは
肩を入れて再び担ぎ出します。
先ほどの静けさとは裏腹に
活気のある威勢の良い掛け声が
宮内にこだましとても神聖な儀式が
始まるような凛とした雰囲気に突入。
神輿がまっすぐ入るように。
担ぎ手の気持ちが一致しないと
神輿は真っ直ぐ進みません。
皆さん気持ちを一緒に集中させて
真っ直ぐに神輿を息を合わせ進めます。
木入れする役員の代田さんが
神輿を真っ直ぐにと木を伸ばします。
その木を見て担ぎ手は息を合わせます。
そこは元広尾さん。素晴らしいフォームで
真っ直ぐに進み氷川神社への宮入は
滞りなく無事完了となりました。
祭礼会の役員の皆さんが代表して祈祷。
お神酒をもらい清めます。
見守る元広尾氏子の皆さん。
この瞬間の為に広尾から神輿を担いできた
訳ですから。宮内にはすがすがしい達成感
が流れています。
そして自分の町へと帰っていくんです。
まずは三本締めで宮外へと渡御。
そして目指すは皆さんの地元「広尾」の街です。
恵比寿新聞が広尾の町に
到着する頃には既に最後の
渡御が始められていました。
この2日間を締めくくる
最後のフィナーレです。
そこには元広尾の皆さんの
笑顔しかありませんでした。
この「広尾」という町で生まれ育った人。
外から来た人。働いている人たちが
集まり・力を合わせて・息を合わせて
担ぎぬいた2日間が終わる。
町の結束力がこの神輿で繋がっている
きっと昔の人はそんな近所づきあいを
大切にするために神輿という祭りを
考え出したんじゃないかと思うくらいです。
そして未来のある子供たちにも
「日本人が大切にしている心や町への思い」を
忘れないでほしいと神輿は続いていると思う。
既に町は真っ赤な夕暮れ。
なんども、なんども、いったりきたり
それでも神輿は止まりません。
「本当に広尾って素敵な町だな」
と初日の2日間大変だなという気持ちが
なんだか終わる時間に近づくにつれ
寂しい気持ちになってくる。
だから皆、神輿を止めないんです。
昔から知ってる人。初めての人。
幼馴染。同級生。親戚。
親子。皆の気持ちが一つになる瞬間を
皆さん神輿で感じているんですね。
そして何度も何度も木入れのやり直し。
真っ直ぐじゃないと〆ない。
また戻ってもう一度真っ直ぐ進む。
そしてようやく木が入る。町は拍手と
歓声で湧き上がり担いでいない人達も
窓から顔を出している町の人も子供も
大人も大拍手。ワーという大きな歓声。
感動のフィナーレでした。
今回の広尾稲荷神社・渋谷氷川神社への
2日間の過酷な渡御に同行させてもらって
本当にありがとうございました。
広尾という町がどれだけ素晴らしい町なのか
肌で感じることができました。
そしてまた来年。もう既に待ち遠しい。