鳥取と恵比寿をつなぐ日本酒イベント「えびとり祭」=鳥取大学 井手綾花さんの記事

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恵比寿新聞です。いきなりこんな手紙みたいな記事で恐縮ですがもし最後まで見てもらえたら嬉しいです。


実は昨年タイミングを頂き鳥取県にある鳥取大学の先生をする機会があってその時に出会った大学生の子たちと来月2月18日に恵比寿で鳥取と恵比寿をつなぐ食のイベント開催することになりました。

彼ら彼女たちはコロナが始まった時に入学。感染症の影響で学校が閉鎖されたりオンラインだったりなかなか授業できなかった学生生活に今回お誘いいただいた鳥取大学の村田教授と何か一緒に思い出作ってあげたいなと始まったイベント企画があります。

そんなイベントを企画してくれる鳥取大学地域学部の井手綾花さんが恵比寿新聞にその思いを寄稿してくれました。

写真: 恵比寿新聞さんと初めて出会った日の記念すべき1枚

 私と恵比寿新聞さんが出会ったのは、鳥取大学の講義でした。たった1回、たった90 分の講義が、私を夢へぐっと近づけてくれました。その夢こそが今回恵比寿新聞さんが私たちを誘ってくれた「えびとり祭」です。

恵比寿新聞さんとお話ししている中で、私が日本酒好きであることを覚えてくださっていて、イベントを一緒にやらないか?というお話をいただけました。「今度イベントやるからその時は手伝ってね」と夏にかけられた言葉はそのまま消えたものかと思っていましたが、再び声をかけていただいて本当に嬉しかったです。さらに、「えびとり祭」での醍醐味である料理とお酒のペアリングは、私がいつか実現させたかった企画であり、こんなに早く夢が叶えられることになり、本当にご縁に恵まれているなと思っています。なぜなら私たちは日本酒を軸とする「さけプロ」という活動を鳥取で行っていました。

〜さけプロとは?〜

2022 年の 3 月私は日本酒に出会い、地酒の魅力にどんどん惹かれていきました。種類、飲み方(楽しみ方)、料理とのペアリング、文化、歴史…地酒はどこの世界を切り取っても、知れば知るほど面白く、のめり込みました。鳥取県には 31 つも酒蔵があることを、今まで知らなかったし、周りも知らない様子でした。「地酒の魅力を伝えたい、いや、伝えなければ!」という使命感のようなものが生まれました。そこで、蔵を巡るバスツアーの開催を企画してみました。

そこからは、協力してくれる先生、地域の方にもいいね!と言ってもらえ、大学内でも仲間が集まり…とトントン拍子に話が進みました。大学の学生の課外活動を支援する事業で、活動資金の応援をしていただけることにもなりました。こうして、お酒について楽しみながら学ぶ機会を提供する「とっとりおさけプロジェクト」は立ち上がりました。これが「さけプロ」です。今回のイベント「えびとり祭」で参加している学生は、この「さけプロ」への参加者や運営メンバーです。

〜酒蔵を巡るバスツアー〜

「さけプロ」が提供する学びでこだわったのは、できる限り、直接現場を見に行って、五感で酒造りの感じることです。鳥取で一番好きなまち、智頭町の酒蔵、諏訪酒造さんと市内で葡萄造りから醸造までを自社で行う兎っ兎 とっとワイナリーさんが私たちの想いに賛同してくださりバスツアーに協力してもらえることになりました。そして、8 月に無事バスツアーを開催することができました。(造り手の方との距離が近い、鳥取(地方)だからこそ実現できたのかもしれませんが…笑)

諏訪酒造では、直接蔵を見学させていただき、日本酒の材料は何でしょうとクイズ形式で酒造りについて基礎から教えてくださったりお米を蒸す道具やタンクを見せていただいたり、外は暑くても蔵の中は冷んやりしていることを体感させていただきました。また、酒米や熟成期間が異なるお酒を飲み比べさせていただきました。

兎っ兎ワイナリーでは、圃場の見学、実際に実っているぶどうの味見、6次産業に取り組む兎っ兎ワイナリーや医療施設・児童クラブなどの他の事業所ももつ兎っ兎の事業紹介、圃場に適した土地であることの背景を教わったりワインのテイスティングをさせていただきました。

このバスツアーで、お酒をはじめとして鳥取についてさらに詳しくなれたと思います。参加した学生からも好評をいただき、また参加したいとの声を多数いただきました。 私自身もこのバスツアーを開催してみて、他の酒蔵ではどんな違いがあるの か気になって他のところにも行ってみたいという気持ちが増しました。そのため、追加で蔵見学ツアーを行いました。(12 月には仕込みで忙しい時期にも関 わらず、中部の梅津酒造さん、大谷酒造さんに訪問させていただきました。3 月には西部の方にも訪問させていただく予定です。)

しかし、バスツアーを行っても、鳥取県内の蔵を半分も回ることはできません。それでももっとたくさんの鳥取の地酒に触れる機会を作りたいと思い、県内のお酒を集め、飲み比べる試飲会を1月 28 日に鳥取で開催します。ここには、学生にお燗を教えたいという私の師匠的な存在である道前さんをお招きし、お燗も覚えられるワークショップ形式の試飲会とする予定です。

〜鳥取のお酒はぜひお燗で〜

今回恵比寿で2月18日に開催するイベント「えびとり祭」で出すお酒は、鳥取の7つの蔵10 種中 9 種をお燗で提供させていただきます。これは、わざとお燗が合うお酒ばかりを選んだわけではなく、鳥取県の日本酒(と梅津酒造さんの梅酒「野花」もですね)はお燗向きのお酒が多いです。なぜ、お燗向きのお酒が多いのかは謎です。しかし、お燗にすれば、独特な香りと温めると深まる旨味が、さらに食欲をそそります。実は、イベントの企画段階では、お燗を減らそうという話も出ていたのですが、私の師匠である道前さんは「お燗を減らすなら鳥取のお酒を紹介する意味ない」と言ってくださり、お燗が多いイベントが完成しました。お燗ばかりのお酒のイベントは珍しいかと思いますが、ぜひ、試していただき足を運んでいただきたい!

~私的えびとり祭のこだわり〜

2月18日「えびとり祭」開催に向けて、私がこだわった「お酒のセレクト」「お猪口」「ロゴ」について紹介させていただきます。

【お酒のセレクト】

今回イベントでご用意したお酒は、「さけプロ」での活動と、私の師匠である道前さんとの話し合いを経て、私、井手がセレクトさせていただきました。お酒のセレクトでこだわったのは、3つ。

①鳥取県全域のお酒を扱えるように。
②私が飲んで美味しいと思ったもの。
③鳥取の日本酒は芳醇な香りが特徴で、その特徴をより感じていただけるようなお酒。


この 3 点にこだわり、定番から変わり種(お燗で飲む梅酒やスパークリングの日本酒など)まで用意しました!ちなみに、私の推しは諏訪酒造さんの「田中農場」です。このお酒を初めて飲んだ時、一緒に出てきたのはハンバーグでした。日本酒には和食という固定観念を取り払ってくれた思い出のお酒です。

【お猪口】

お猪口は、鳥取県倉吉市にある窯元に直接足を運び、仕入れました。私が窯元に行くことになったのは、恵比寿新聞さんとの会議中、突然の思いつきにより、1月末までに1つ 1500 円でお猪口を用意することになったからです。しかし、そんな無茶を実行するために、ゼミの先生の奥さんまで協力してくださいました。奥さんの紹介で、お話をした「上神焼」の中森さんは快く引き受けてくださり、形や色も希望まで叶えてくださいました。鳥取民藝には、2色で染め分けられた器があり、その色の組み合わせを選びました。

もう一つの「福光焼」は、両手で持ったときのなんとも言えないフィット感が良い、使い心地にこだわられた焼き物です。それはもう、窯元を出るときには手放せなくなっているくらいには。実際に私は、福光焼のお猪口とぐい呑み
を持って帰ってしまいました。これは倉吉市の雑貨屋さんで見つけたのですが、店員さんに詳しく聞いてみると、近くの窯元であることが分かり、急遽訪問させていただくことになりました。ひと目ぼれならぬひと触れぼれした器は、窯元に在庫があり、みなさんの元へお届けできることになりました。なんとこの鳥取民藝でもある「お猪口」は今回のイベントに来てくださった方へプレゼントする予定です。 当日は、ぜひお好きな色、好きな形を選んで楽しんでください!

【ロゴ】

イベントのロゴは、大学の友人に協力してもらいました。彼女は、他の活動でもイラストに協力してくれていて、私の拙い表現汲んで、とっても素敵な絵にしてくれます。恵比寿新聞さんからロゴのデザインを頼まれたときにも、真っ先に浮かんだのは彼女の顔でした。
今回のロゴは、鳥取県にあるイナバの白ウサギの伝説と今年の干支にかけて、ウサギをメインにしました。(描いたのは全て友人です!)お酒を楽しむ、かわいらしいウサギたちに注目していただけると嬉しいです。実はさけプロのロゴも使っているので、ぜひ探してみてください。私が、今回のイベントに関われているのも、「さけプロ」を立ち上げることができたのも、私が日本酒に出会えたことも、全て素敵なご縁があったからです。このご縁を恵比寿にも繋げていけたらと思います。
「えびとり祭」では、私がこだわった「お酒」「お猪口」「ロゴ」を満遍なく、楽しんでいただければと思います。裏話もあったりするので、ぜひ、当日質問していただけたら嬉しいです。ぜひ、ご縁をつなぐ機会となりますように。みなさんのご参加お待ちしております!

プロフィール
名前:井手綾花(21 歳)
出身:佐賀県唐津市
所属:鳥取大学地域学部3年(社会学系ゼミ専攻)
地酒とフレンチブルドックが大好きな大学生
地酒をテーマに研究を進めています
私の師匠、道前さんについては以下のサイトから↓
酒うらら

ということでここからは恵比寿新聞がお伝えします。本イベントのメインでもあります鳥取が誇る最上級食材「鳥取和牛」と「紅ズワイガニ」が恵比寿にやってきます!イベント会場で是非最高の鳥取食材を楽しみ気に入った食材をお友達とお得に共同購入!さらに!鳥取がこちらも誇る酒蔵7蔵10種類のお酒を恵比寿の日本酒の名店が作る料理でペアリングする「えびとり祭」が2月18日(土)恵比寿のSTUDIO VIZZ EBISUにて開催します。

なんとこのイベントは以下の鳥取県が誇る食材をイベント当日試食していただけます!

紅ズワイガニ

鳥取が誇る「紅ズワイガニ」。地元では「紅ガニ(ベニガニ)」と呼ばれ親しまれています。体型、大きさはズワイガニ(松葉ガニ)とほぼ同じ。日本海での紅ズワイガニ漁業は、かごを使って漁獲しています。9月~6月までの間、日本海の推進800mより深い海域で操業を行っています。まさに日本海の深海からの恵みです。イベント当日がそんな冷凍もせず浜ゆで直後に送られた紅ズワイガニ本来の良さを体験して頂く為、むき身でご用意。

鳥取和牛

江戸時代から和牛の産地として良牛が受け継がれてきた鳥取。1966年に行われた「第一回全国和牛能力共進会」肉牛の部門で1等賞に輝いた名牛「気高(けたか)」号の子孫は、日本各地のブランド牛のルーツの一つとなっており、血統を強く引き継ぐほど、オレイン酸含有量が高くなる傾向にあることがわかっています。その鳥取和牛の中からオレイン酸を55%以上含む牛肉を「鳥取和牛オレイン55」として認定しています。イベント当日そんなくちどけ豊かな高級和牛「鳥取和牛」の個性を生かすため「ローストビーフ」として皆さんにご提供する予定です。

鳥取名産の鳥取食材試食&お得な共同購入ブース

会場ではこのイベントのメインでもある食材の宝庫「鳥取県」から旬のベニズワイガニと鳥取和牛の試食ブースでは気に入った食材をそのまま共同購入できる鳥取発のシステム「アンドローカル」が登場。お友達と一緒に共同購入すれば鳥取の食材が非常に安価で購入できるチャンスとなっております。紅ズワイガニ1杯がなんと2200円(3杯から)という破格で購入できます。オペレーターも常駐していますのでそのままオンラインで簡単にスマホから購入することが可能です。

恵比寿の街でも鳥取が楽しめるフェア

さらにイベント開催日の2月18日から3月4日の2週間、同時開催で恵比寿で人気の「ebisu nuka factory」「呑喰らい」2店舗で鳥取が誇る「鳥取牛」(ebisu nuka factory)と日本一の漁獲高を誇る「紅ズワイガニ」(呑喰らい)がお得に楽しめてその場で共同購入できる「えびとりフェア」を開催。こちらの情報は後日詳しくお伝えします!

鳥取が誇る日本酒のペアリング

そして鳥取県が誇る酒蔵から7つの酒蔵10種類のお酒を鳥取大学生が選抜。恵比寿でも日本酒を扱うお店として人気の5店舗が選抜した鳥取酒に合う料理を10種類考案し当日会場でペアリング体験ができるイベントとなっています。鳥取の酒蔵とお酒・コラボする恵比寿の料理店のご紹介です。

きたぽん酒×鳥取酒

広尾一丁目に佇む小さな隠れ家の日本酒バー『きたぽん酒』500本に上る日本酒と、それを引き立てるお料理をこだわりの器で人気を博している。今回は山根酒造さんの2種類の燗酒に合わせた料理を制作。

恵比寿はなたれ×鳥取酒

恵比寿1丁目の隠れ家日本酒店「はなたれ」。村本氏が監修する「海おでん」と創作料理に合わせる日本酒が楽しみめる名店。今回は弁天娘純米鳥姫と八郷特別純米のお燗と村本氏の料理が合わさります。

ミズノトリ×鳥取酒

GEM by motoから心機一転し2022年12月にリニューアルOPENした「ミズノトリ」。今まで幾度となく様々な日本酒ペアリング料理を提供してきた深津氏が諏訪泉・梅津酒造の原酒にごりのお燗に料理を合わせる

小料理久原×鳥取酒

2023年版ミュシュランガイドにて「ビブグルマン」を受賞。料理長久原氏による繊細な料理を肩ひじ張らず楽しめる名店。今回は諏訪泉さんの鳥取県田中農場産の山田錦のみを使用した田中農場と鳥取にしかない酒米「強力」を使用した鷹勇の「強力」に合わせた料理を提供。

吉乃坐×鳥取酒

創作和食の中では恵比寿でも指折りの名店「吉乃坐」。熊本県出身の料理人の花輪氏と酒処山形出身の明香氏が切り盛りするお店。今回は千代むすび酒造の微発泡日本酒しゅわっと空と梅津酒造の野花をお燗で。上記2種類のお酒に合う料理を提供。

オールスタンディング方式

会場ではよりたくさんの方にペアリングを楽しんで頂くようにオールスタンディング方式を採用しています。立食スタイルで様々な酒蔵のブースをお回りいただき楽しんで頂ける仕様となっております。

※先行予約開始※

1月31日までに先行予約頂いた方には以下の超お得な特典がございます。

先行で申し込んでくださった50名の方には通常の鳥取食材の紅ズワイガニ・鳥取和牛の試食+日本酒+恵比寿の人気店のペアリング料理以外にも民藝活動が盛んな鳥取のぐい飲み・お猪口(様々な種類がありますのでお選びいただけます)や鳥取県智頭杉を使用したオリジナルの酒升をプレゼントいたします。(限定50名:1月31日まで)

お申し込みはこちら

【イベント概要】
開催日 2023年2月18日(土)
開 場 19:00から
終 了 21:00まで
会 場 STUDIO VIZZ EBISU
住 所 東京都渋谷区恵比寿1-19-19 1階
協 力 鳥取県・鳥取大学・アンドローカル
制 作 鳥取大学・恵比寿新聞

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