映画を見るような展開。料理数20種類以上!看板のないイタリアン「morita da babbo」

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随分前から噂になっていたこちら「morita da babbo」というイタリアン。

何が凄いかというとコースで最低20種類以上!?の料理が運ばれ、しかも

最後にあの高級食材「トリュフ」を怖いくらいかけて食べるスペシャリテ

があり各界の著名人も足しげく訪れ大絶賛との噂を元に行ってまいりました。

お・・おとな・・・・

店内に入った瞬間照明ががっつりと落ちて落ち着いた大人の空間が

広がっていました。。まさにここはデートコースにぴったりの空間。

恵比寿新聞がこんなところに行ってもいいのだろうか・・・

個室も大小ありこちらは4人掛けの個室。その他にも2人掛けの個室が。

まさにここはデートコースにぴったりの空間。

こんな庶民派の恵比寿新聞が洗練されたお店の取材してもいいのだろうか・・・

今回はなんと光栄にもスタッフの皆さん総動員で恵比寿新聞の取材に

ご協力いただけるという事で皆さんしっかりとピスタチオポーズで

お出迎え。え?ピスタチオってなに?知らない方はこちらをどうぞ

という事でその20種類以上という膨大な料理の数々を今回全部余すところなく

ご紹介するという事になりました。今回お話を伺ったのはシェフの渡辺氏。

渡辺さんの経歴がまぁー凄いッたらありゃしない。聞きたい?すごいよ。

若き天才ともいえるこちらの渡辺シェフは現在33歳。ご実家はなんと

恵比寿新聞ファームもあります山梨県富士吉田市出身。ご実家が洋食店を

営む完全に料理一家に育つのですが白金イゾラの料理人としてキャリアをスタート

その後麻布十番リストランテ・キオラ 副料理長にまで登りつめ25歳で単身イタリアへ。

ピエモンテ州 リストランテ・ラ・ガッリーナ(ガヴィ、ミシュラン1ッ星)

ヴァッレ・ダオスタ州 ラ・クロッツ(クールマイヨール)

ピエモンテ州 ロカンダ・ネル・ボルゴ・アンティコ(バローロ、ミシュラン1ッ星)

という名だたるリストランテで修業。帰国後京橋のシェ・イノで副料理長を務め

働き再びイタリアへ。アブルッツォ州 ヴィッラ・マイエッラ(グアルディアグレーレ)

で修業後2014年4月リストランテ・モリタ ダ・バッボのオープン時から勤務

という華々しい経歴をお持ちのシェフなのであります。

どうだ凄いだろ!

という事で実食スタート。

一品目は「色とりどりの旬野菜のピクルス」

まず目を引くのは素敵なお皿。渡辺シェフのお話によると相当お皿にはこだわっている

そうで、この後が楽しみですね。ピクルスは浅くつけられて野菜の旨みもしっかりと感じる

繊細なお味。まずは街の喧騒からピクルスの船に乗ってオサラバって感じですよ。

出発進行ーーー!!!行ってきまーす!!!

お次はこちら。左から「黄蕪」「築地で仕入れた旬魚のカルパッチョ」

「尾崎牛の低温ロースト」「オレンジのソース」の4品。黄蕪(きかぶ)って初めて見た野菜。

これがかなり香りが良くて歯触りも良く異色なお味。カルパッチョにはたっぷりと

オレンジのソースをかけていただきました。そして希少牛「尾崎牛」の低温ロースト。

しっかりと赤身の味がして前菜としては最高の船出です。(空想)眼下に見えるのは

「いってらっしゃい~かえって来いよー」と船の下から料理という色とりどりのテープが

投げられている船出の瞬間のようですよ。ほ~ら皆さんも見えますよね(みえねーよ)

そして自家製のパンも出てまいりました。

自家製パンもしっかり小麦の味が香ばしくてオリーブオイルに合います。

次何が出てくるのかわくわくするのが何とも言えない瞬間。お次は?

むむ???お次に出てきたのがこちら。ミステリアスな展開。

上から蓋がされております。あけてみろという事ですね。それではパカッ。

ここイタリアじゃなかったの?(笑)

まさに割烹で出てくる逸品のような。しかしここはdababbo。一味違うんですね。

こちらワカサギのサオール。「サオール」とはさお竹屋が最近努力が報われず

さお竹が売れずにむしゃくしゃして売り物のさお竹を膝キックで折ってしまった様を

省略して「サオール」と言っているわけではなく、ヴェネツィアの伝統料理のひとつで

魚、タマネギ、レーズン、マツの実を甘酢でマリネしたものだそうで日本でいうところ

「酢漬け」に近いのですが。あっ!なるほど。渡辺シェフのご実家は河口湖付近。

ワカサギも有名ですね。地元思いのシェフだな。船出直前で田舎を思う気持ちをこの

ワカサギに認めたんだな。無理しやがって、、、勝手に想像して泣けてきた(涙)

恵比寿新聞
渡辺シェフは地元思いなんですね。

渡辺シェフ
え?どうしてですか?

恵比寿新聞
地元名産のワカサギを使ったサオールといい、この船出を惜しむかのような田舎思いの料理の展開。。無理しやがって・・・

渡辺シェフ
えーっと。。。恵比寿新聞さん。頭大丈夫ですか?(笑)

完全自爆

さてそろそろ前菜がフィニッシュちゃんな雰囲気もしてきましたが。

なにやら厨房がざわついてきた・・・何か凄い物が来そうな予感・・・

 

 

 

 

 

 

ザワザワ……

 

 

 

 

 

 

さぁー始まりましたよー(笑)

お待たせいたしました~。

これがいわゆるda babboの真骨頂。劇画タッチのお皿。噂には聞いていたけど

こんな早いタイミングで出てくるとは。これは私にボケろという事ですね。

わかりました。こちらタラの芽のフリットとホタテをカダイフに巻いた逸品。

あむあむあむ…..むむ~!!!!なにこのサクサクのフリット!!!

私が今まで食べた中で史上最も最高のサックリ具合よぉ~!!!!!!

もう美味しくてほら・・・

涙がチョチョ切れちゃう女の子だもん

はい。滑りましたー。

とにかくこのタラの芽のフリットは今までにないサックリ感。

そしてカダイフに巻いたホタテも非常にサックリして

食感が素晴らしい。そらガラスの仮面のマヤちゃんも泣きますわ。

こんな早い段階で笑いを誘って緊張感をほぐすなんて粋すぎる。

お次は何でしょうか?

ほっほ~ん。紫のスープ?もしやこれは・・・・紫芋?

こちらは種子島が誇るブランド芋「種子島ゴールド」あたたかいスープ。

またこれがホッコリ濃厚なお味で。先ほどの劇画タッチのサックリしたフリットな

笑いからホッコリ暖かい濃厚スープでさらに口が緩みます。もう恵比寿新聞の口は

渡辺シェフのコントロール下に置かれた状態でございます。お次は何でしょうか?

きましたよ。ホッコリさせておいていきなり濃厚ハムの人が登場ですよ!

なんと30ヶ月熟成したパルマ産黒豚の生ハムとサラミ。

この30ヶ月熟成の生ハムが美味。。鼻に抜ける熟成香と

口どけやさしい黒豚の旨みの効いた脂がまた食欲をそそる。

ギュッと旨みを濃縮させた感動のお味で早く温かき旨みがほしい!

で出てきたのが・・・・

国産牛チチカブと芽キャベツのクリーム煮込みでございます。裏切らない展開。

30ヶ月熟成の濃厚な世界からまた違う深い所に行くなんてこのまま恵比寿新聞はどんな世界に

連れていくの・・・メルヘンの世界か?もしくはデスメタル鳴り響く地獄の

世界か?しかしこの料理はなんだかマンマのお味なんですね。ほっとする。

ママ~ママ~メメ~メメ~メメェ~って感じですよ(どんなかんじ?)

既に渡辺シェフの世界に引き込まれていると実感するのがこの辺からですね。

さぁメメェ~と母親が恋しくなったところで登場するのはきっとムキムキの

イタリア人のような料理が出てくるに決まってる!!!!

 

 

 

 

ザワザワ….

 

 

 

 

 

え?・・・

恵比寿新聞
シェフ・・・これは・・・・

渡辺シェフ
はい。タコ焼きです。

恵比寿新聞
いや・・・ボケなくていいですよ。マンマミーヤー!イタリアーノ!でしょうが。

渡辺シェフ
でも普通のたこ焼きじゃないんです。

 

驚いたのですがこちら正真正銘のイタリア料理。

中には神奈川県産の真蛸が入っている白インゲン豆を使った

ラヴィオロ・デラ・パッラという料理。パッラはボールという意味で

これがまさに新発見のお味。たこ焼きじゃないんだけどたこ焼きなんです。

何故なら上からまぶされたのは鶏節・ソースはバルサミコ。これは驚きですよ。

想像を超えた美味しさと驚きでお口の中は海の中なのであります。不思議だな~。

にんじん?素敵な盛り付けに興味津々なのですがこちらは

ノルウェーサーモンのタルタル、山葵風味のパンナモンタータ添え。

パンナモンタータはイタリアではホイップクリームのことだそうです。

しかもワサビ風味という事でこれが何ともサーモンのしっとり感に

ピリッとアクセントがついて素晴らしい逸品。海から海へ渡り歩きます。

こちらmorita da babboではお寿司屋さんのようなスタイルでどんどんと

お料理が出てくるんですよ。これはある意味新鮮です。そろそろ変化球

来るんじゃないでしょうか?お口は現在海の中。

ほら!陸の物が来た!

こちらは愛知県産雉(キジ)のせせり肉のオーブン焼き。

海の次は陸に上がってきたわけですよ。さすがの展開。

ヤバイよ。既にしずってます。これがね。口に入れた途端

物凄い濃厚な味と歯ごたえたっぷりのキジ肉の絶妙なバランスで

ワインと合わせたいなー。という事で実はダバッボには凄いソムリエさんが

いるんですね。だってこんな20種類以上のコースに1品1品合わせることのできる

のは知識豊富なソムリエさんだけ。なんとこちらのソムリエ花田さんは

現在31歳。29歳でシニアソムリエになるという多分最年少記録なんじゃないでしょうか?

そんな凄い方なのであります。

恵比寿新聞
いや~渡辺シェフといい、花田さんといい、若き天才の集まったお店なんですね。

花田ソムリエ
いえいえ。そんなことないですよ^^

恵比寿新聞
しかし、こちらのda babboは他の店から比べると相当品目が多いんですがその料理に合わせてワインを出すには結構大変なのでは?

花田ソムリエ
大変ですね。しかし逆を言えば他のお店よりも料理とワインの相性を多く楽しんでいただけるというところもあります。ですのでda babboでは約15種のグラスワインをそれぞれ半分の量(60cc)でオーダーいただけるようになっています。

恵比寿新聞
なるほど。もちろんシェフとの打ち合わせも非常に繊細だと思うのですが、da babboのワインのセレクションで気を使っている所ってありますか?

花田ソムリエ
とにかくコンディションが良い事が絶対条件ですね。輸入業者さんから厳選し、銘柄やヴィンテージ等だけでワインを選ぶ事はありません。本来の個性が壊れていなくて瑞々しい果実味と酸に溢れ、お料理に寄り添うような澄んだ香り・味わいの物だけを揃えています。

恵比寿新聞
20種類以上の料理に合わせるためにグラスワインの半分のサイズで楽しめるのもかなり素敵なアイデアですよね。

花田ソムリエ
そうなんですよ。料理との相性を多く楽しんでいただけるので^^

恵比寿新聞
これはまた料理とワインという二つの楽しみが増えました。

先ほどのキジ肉のオーブン焼きと焼きたての自家製蕎麦粉のパンを

口に頬張りながら花田さんのチョイスしてくれたワインを傾けて

取材は続きます。まさにエンターテーメントの極地ですね。

くろい・・・海来て海来て陸に上がってまた海に戻る・・・・

こちらは山口県産の墨烏賊とヤーコンのトロフィエ、墨ソース。

一口食べてみてびっくり。パスタ?&ヤーコン?烏賊?見分けがつかないけど

食感はパスタ的な物も入っている・・・これ・・・おもしろい・・・

渡辺シェフ
パスタと同じ形にヤーコンと烏賊を切り墨ソースでどれがどれかわからなくしているんですよ。なので食感も面白いと思います。

恵比寿新聞
コリッとヤーコンかと思いきやしっとりとパスタだったり、パスタかなと思いきやコリッとヤーコンだったり。ヤーコンなの?パスタなの?と思いきやイカだったってまさにツンデレ料理ですね!

渡辺シェフ
ツンデレですか・・・

あ・・海と言えば・・・ってことですね

海来て山来て海に戻って次は竜宮城ですか。

本当に一品一品驚きの連続でございますよ。ころすきか。

なにやら玉手箱のような物が出てきました。ここから煙が

出てきて浦島太郎状態ってそんな馬鹿なことはないでしょ。

そのまさかやないかいー!!

期待を裏切らない展開。

ぼわぁ~んと煙が出てきまして中から出てきたのは小さいおっさん

とかやめてよー。いや~今までの展開ならありうるな。

すんごい良い香り

ゲホッゲホッ・・・失礼・・・お店はこのスモークが舞い異空間に。

いうなればヒットスタジオのセット状態に・・・にはなりませんでした。何が入ってるの?

中には金目鯛と菜の花の蒸し物が入っておりました。

絵にもかけない美しさでございます。

お味は絶妙な蒸し加減のホロッとほどけるような金目鯛がさくらのチップで

程よくスモークされておりこれもキリッとしまった白ワインに合うんだろうなー。

いや~最高だわ。本当に驚きの連続ですよ。

そして続々と後半戦にかけ素晴らしき料理のオンパレード

いわゆるタイやヒラメの舞踊りのヒラメ先輩の登場です。

ヒラメ・タルティーヴォ・ロマネスコ・金美人を炭火焼し

ゆずソースに合わせたもの。いや~これも芸術的なお味でやっぱり白に

合わせてこちらも頂きたいところです。そろそろ恵比寿新聞の感では

肉が来そうな。来るでしょーーー!!!

 

 

 

 

zawazawa…..

 

 

 

 

 

やっぱいい意味で裏切るな・・・

しかし今までの流れからいえば一度さっぱり〆てくればそのあと

物凄い料理が出てくるというサインに気付いた恵比寿新聞。

このあと、驚愕の料理が出てくるに違いない。そうっきゃない。

 

 

 

 

今度こそザワザワ…….

 

 

 

 

 

そこは裏切らないんですね(笑)

こちらの素敵な三角形のお皿に乗せられたのが国産豚のタンをじっくりと

赤ワインで煮込んだ逸品。こちらをポレンタというトウモロコシからできた

付け合わせと一緒に頂きます。これが口の中でほどけるほど柔らかく赤ワインの

酸味が残りつつ香りがググッと押し出て後味さわやかなお料理。しっかり濃厚。

やっぱりこれは赤ワインと合わせたいですね。魚⇒野菜⇒肉ときたら次絶対

肉ですよね。きっとそのはず。その前に花田ソムリエに相性の良い赤ワインを。

ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネ/キアンティ・クラッシコ 2010年

La Porta di Vertine / Chianti Classico 2010

<イタリア トスカーナ州:サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、コロリーノ>

花田ソムリエのコメント ~~キアンティ・クラッシコの本命~~

安価な物は味わいが希薄で酸が強かったり、高価な物は樽香と濃い果実味のバランスを崩したワインだったり・・・そんなピンキリで難しいキアンティですが、こちらは心地よく瑞々しい酸、素晴らしく優美なサンジョヴェーゼらしい香り、そして繊細なタンニンと酒躯。なかなかお目に掛かれない上質なキアンティ・クラッシコです。 数年前の試飲会で初めて出逢った際はビックリしました。

キアンティって本当に繊細なワインなんですね。納得。そして登場です。お肉が!

尾崎牛きましたよ!

前回のGATSBYさんでもお目見えしたあの尾崎牛が登場。

見てくださいよ。この赤身!あったかいうちに食べたい!

でも写真を撮らなきゃ。でもはやく食べたい。

焦る気持ちを抑えて写真に収めました。そして実食。

間違いない火入れとソフトな赤身のロースト具合に感服。

さすが名だたるリストランテを渡り歩いた渡辺シェフだからできるこの

絶妙のバランス。やっぱ料理って本当にいいもんだなと深く感銘しました。

美味いとしか言いようがない。

そして、ここからですよ。このお店の「スペシャリテ」の登場です。

黒トリュフの登場

名だたる著名人が絶賛するこちらのスペシャリテ。

リストランテmorita da babboが贈る最高のメインディッシュ。

「トリュフの手打ちタリオリー二」

手打ちのタリオリーニの上にですよ。ここ注目です。

本編初公開。映像でお送りいたします。どうぞ。

ぜんぜん削りが止まらない(笑)

庶民派の恵比寿新聞、ここまでかけられたら「もうストップで!」と

言いそうになるほどの大量のトリュフ攻め。これには圧巻です。

もうテーブルはトリュフの芳醇な香りで凄いことに。ここまで凄いとは・・・

そして頂いてみました・・・・食べた瞬間口の中で・・・・いや。。

感想は避けます。もう形容しがたい本当にすごい味。トリュフの香り

がここまで凄かったのかと。。今まで生きてきた中でこんなにトリュフを

沢山食べたことが無かったのでふと母親の事を思い出して「ごめんよ母ちゃん」

となりました。あぁ~本当にすごかった。。。

リストランテ モリタ ダバッボではトリュフのタリオリーニ以外にも

4種類のパスタが選べます。トリュフに関しては季節的な価格の変動もあるので

時価だそうです。他のパスタも気になりますよね~。

これでコースは終了なのですが、どうしても甘いものが食べたという方に

追加料金でスイーツのご用意もあるとか。

本当に今回思ったのは高くて美味しいのは当たり前ですが、

ここまで目・耳・鼻・味覚・舌触り・食感・など様々な

感覚を一気に集中して解放させるとは本当にda babboはエンターテーメント

の最先端に行っていると思いました。食べた後に一つの素晴らしい映画を

見終わった感覚に陥りました。また来たい。本当にそう思わせる素晴らしい旅でした。

デートや大切なタイミングで利用されることをおすすめします。ということで無事帰還。

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リストランテ モリタ ダバッボ(Ristorante MORITA DaBabbo)
住所 東京都渋谷区恵比寿南2-1-5 ES215ビル 6F
電話 03-6303-2297
営業時間 18:00 ~ 24:00(22:00ラストオーダー)
日曜日定休

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