視聴者の方からお便りでこんな事実を知りました。
「恵比寿三丁目の伊達児童遊園地の桜3本のうち2本が伐採される」という物。
伊達児童遊園地と言えば以前恵比寿新聞でも「お花見スポット」として紹介した場所。
しかし、何故、伐採されることが決まったのか。お話を聞いてみると
現在伊達児童遊園地にある桜の数は全部で3本。樹齢60年。元々この地区は桜の木が
非常に多い事で有名な場所だったそうです。(これは後日まとめます)この公園が出来る時に
住民の方が植えたという事を聞いていますが60年も経つともちろん育ち大きくなる。
その桜が大きくなりすぎて現在公園の周りを支えるコンクリート擁壁(ようへき)が
割れて危険な状態の事からこの「セットバック工事」が必要になったとの事。
セットバックとは道路の境界線を後退させることをさします。
上記の写真の2本が今回「伐採」が決まった桜ちゃん達です。
ではそのセットバックが必要なほど大きくなった桜と現在危ないであろう擁壁部分を
確認してみました。どのくらい危ないんでしょうか?
あぁ・・こら危ないわ・・・
大きくなった桜の根っこがコンクリート擁壁部分を押し出して今にも崩れそう。
植えた方もここまで大きくなる60年先の事なんて考えられなかったんでしょうね。
そしてもう一本の桜のコンクリート擁壁も・・・・・・
あぁ・・完全に押し出されてる・・・
でもさ!恵比寿南一公園の桜さん達は工事の為江東区の砂町水再生センター内に移植
したって話を前回の「イカ公園の桜の続報」でお伝えしたともいます。
だったらなぜ移植しないの!?
という事で渋谷区公園課の方にお話を聞いてみました。
すると衝撃の内容がわかりました。。。。。。。。。。。
①なぜ移植できないのか?
お話によるとこの公園の周りの道幅は極めて狭く、運び出す運搬のために使う
5トントラックがこの道に入ってこれないのがそもそもの原因だそうです。
たとえば道幅の大きいところまで持っていくにも運びやすく枝葉をカットしてから
移植先まで持っていくのですがこの道幅を通るだけの枝葉をカットする為移植後
極端に桜の生存率が低くなるため、今回苦渋の決断で伐採を決定したそうです。
②だったら桜を残したまま擁壁の修理はでないのか?
お聞きしましたが根が非常に広く伸びている為、物理的に桜を残した状態での
擁壁修復は難しいとの事。それ以外にも周辺道路は、2項道路
(本来必要な幅員:4m以下の道路)であり擁壁の改修に併せて、セットバックし、
道路幅員を拡げる予定なのでやはり伐採しないとできないそうです・・・・
それでも何とか生かす方法はないの?
渋谷区の公園課の方も色々と検討されたうえでの判断だとは思いますが、
なんとかならないのかな・・・・こんな時ドラえもんがいたらなと本当に思います。
この桜の木には様々な人たちの思い出がたくさん残っていると思います。
しかし残念ながらこの桜が移築され生き延びる方法論は今の所見つかっていません。
桜の伐採時期に関しては今年12月を予定しているそうです。
公園課の方にもう一つ質問してみました。
もし伐採されてもこの辺の住人の方の思い出に何か残せれば・・・
すみません。とっさに思って質問してみたんです。最悪移植できればという考えですが
伐採が決行されてしまった場合に、思い出に何か残しておける事が出来ないかと。
でもこんな回答が。もし住民の方々が伐採された桜の木を再利用したいという場合は
渋谷区で保管する事はもしかしたら可能かと思います。という返答でした。
そこで恵比寿新聞は無い頭をひねって考えてみました。
案1)挿し木して桜を育てる
しかし・・・専門家の方に聞いてみましたが3~4月下旬の新芽か6月~7月の新緑の枝で
ないと挿し木して桜を育てるのは難しいそうです。それでも育つ確率は60~70%だそうです。
案2)木札や表札にして思い出に残す
伐採後、処分されるんであれば思いのある方だけで木札やお家の表札にして思い出を残したり。
そういう形で思い出を残す炉いう方法もあるんじゃないかと。
それにしても良い方法は無いんでしょうか?
とにかくこの伊達児童遊園地に桜を残すことはほぼ100%不可能という事。
そして既に伐採も決定しているとの事。そろそろ渋谷区さんの方でこの桜の木に
「伐採します」という張り紙が張られ告知されると思います。
とにかく伐採が決まっている事なので、思いのある皆さんは早めに伊達児童遊園地の
桜を見に行ってあげてください。