昨日の前編を見ていない方はこちら
さて、一行は広尾稲荷神社に向けて渡御。
と取材をさせて頂いていて
とあることに気付いた。
元広尾は非常にゆっくりと渡御が
進むという事。各祭礼会によって
ここまで大きく異なるというのは驚き。
そして掛け声。
「エッサー」「ソイヤー」などの掛け声
がこの動画で見れると思います。
諸説色々とあるのですが
この「エッサー」。ヘブライ語で
「運ぶ」という意味を持つらしい。
その他「サアー!」は出発を意味するそうです。
神輿の文化の起源がイスラエルにある?
とても興味深いトピックですね。
神輿とイスラエルの不思議な関係。
ちなみに「ソイヤー」はアイヌ語で
「揺らす」という意味があるとか。
広尾稲荷神社に近づくにつれ
御神輿もどんどんヒートアップしてきます。
よーく見るとずっと肩を入れてらっしゃる
方がちらほらいらっしゃいます。
本当に御神輿が大好きなんですね。
恵比寿新聞はお先に広尾稲荷神社で待ち伏せ。
さて、こちら有栖川公園の近くにあります
「広尾稲荷神社」
色んな伝説があるのをご存知ですか?
この広尾稲荷神社は徳川家二代目将軍「徳川秀忠」
が鷹狩の際に勧請(かんじょう)した稲荷
だそうで、昔は「千蔵寺稲荷」と呼ばれていました。
元禄11年にこの地に広尾稲荷神社が完成した日から
どこからともなく石が降ってきたり
神楽の音が聞こえたりなど不思議な事が続けて起こった。
稲荷を移すと様々な事が起きると元に戻し
事なきを得たという「石降り」の伝説が残されています。
その他にも広尾稲荷神社の拝殿の
天井には描かれた竜があります。
この絵は日本画「高橋由一」の作品で
日本画最後の大作と言われる大変貴重な物です。
さぁそろそろ神輿が入ってきました。
広尾稲荷神社への宮入は恵比寿新聞初めて。
そろそろ木入れの時間です。木入れするのは
恵比寿新聞いつもお世話になっている
代田さんです。
実は恵比寿新聞初の半纏着用取材も
代田さんにお声掛けしてもらい実現。
本当にありがとうございます。
さぁ御神輿が入ってきました。
真っ直ぐ神輿を入れることができるのでしょうか?
木が入りました!
場は凄い盛り上がり。いや~素晴らしかった。
これでやっと一日目は終了ですね。
いや~ここまでの道のりは長かった。
皆さん広尾稲荷神社より祈祷が始まりました。
今年一年の感謝と来年の祈願成就と
健康をお祈りしてお参りをします。
あれ!?ここで終わりじゃないの!?
恵比寿新聞
え!?広尾稲荷神社の宮入が終われば今日は終了ですよね?
元広尾氏子の方
何言ってるんですか?まだ三分の一が終わったぐらいですよ。
恵比寿新聞
さ・・・さんぶんのいち!?!?
やっぱり一筋縄ではいかなかった
なにこのパワー(笑)
既に日が落ちて夕日の時刻に・・・
どこまで担ぐんだろう・・・・
全くペースを乱すことなく
一路再び広尾さんぽ通りへ。
いや・・・凄いわ・・このパワー。
広尾さんぽ通りのど真ん中で
いったん休憩を取ります。。。
氏子の皆さんにインタビューしてみました。
恵比寿新聞
いや~元広尾凄いですね・・・走行距離といい、日にちといい。
元広尾氏子さん
まぁこれが広尾では当たり前という感じになっているので全然苦じゃないですよ。
恵比寿新聞
普通1日で終わるのを2日も渡御するなんて普通じゃ考えられないですよ。
元広尾氏子さん
ちょっと前までは2日目の渋谷氷川神社までトラックで神輿を運んでそこから担いでいたんですが、今は広尾から渋谷橋まで担いで、その後氷川に宮入りしていますから。明日は結構大変ですよ。
恵比寿新聞
まじっすか・・・既に足が棒になってる・・・
はい出発!
しかし元広尾氏子の皆さん。疲れ知らず。
既に日は落ちる寸前の時刻。
何時まで続くのでしょうか?
でも見てください。
後ろに見えるのは東京タワー。
このコントラスト本当に綺麗。
沿道は街の人達で埋まっていました。
お姉さんは浴衣に袖を通して
旦那衆も浴衣。広尾は粋だな~。
そして明治通りまで出ました。
先ほどの休憩から約1時間半。
時刻は既に20時を回っていました。
車が往来する明治通りの片側を封鎖し
神輿が渡御します。すごく不思議な光景。
いつもならぶんぶん車が走っている場所で
神輿が渡り歩くわけですがから。
何度か休憩をはさみ
渡御は続きます。
既に皆さんトランス状態。
こちら明治通りの広尾の交番の前あたり。
臨川小学校の交差点をUターンして
神酒所の有る場所まで渡御します。
と思ったら・・・・
また商店街に入っていった(笑)
一番華棒を担ぐのは桝勝商店の新村さん。
そしてお向かいのとんかつ「かつ膳」の薫さん。
お店の前では華棒を担ぐのがお決まりなんです。
新村さんの桝勝商店の酒屋さんを右に曲がって
広尾児童遊園地の公園まで向かいます。
もう凄い熱気。住民の皆さんは窓から
みんな顔出して拍手を送る。
街は神輿の掛け声が響き渡ります。
そして先ほど広尾稲荷神社で木入れをした
代田さんの家の前で再び休憩。。
本当にこのまま終わらないかもしれない雰囲気。
やっと神酒所手前まで来ました
既に時刻は21時手前。
しかし・・・これでは終わらなかった・・・
ここからが本番という事を恵比寿新聞
知りませんでした・・・・・
元広尾役員
えー。ここから最後まで
「ところてん」でやるから!
ところてん!?なんですか!?それは???
ところてんとは?
一番先の華棒を担いだ人から担ぎ手が抜けていく方式。担ぐ人は奥から入ってゆき名前の通り「ところてん式」に人が出て行く。今回は神輿の四隅に役員さんがいてそこが先頭で奥から担ぎところてん式に代わる代わる担ぐ。皆が担ぐまで終わらないルール。
これ絶対に終わらないやつですよね(笑)
はい!始まりました
各御神輿の役員さんの怒号が響きます。
「おら!担がねーと終わらねーぞー!!」
「ほら!入れよ!!肩入れろー!!」
もうね。人が飛ばされていて凄い光景(笑)
名前の通り「ところてん」ですので
奥から人が担ぎに入れば手前の人が
飛び出してくるんですよ。ドーン!って。
奥に人が担ぎに入らないと真ん中の人は
ずっと担いでいないといけない。
女性なんて本当に大変なんですけど
元広尾は女性が多くてしかも威勢が良い。
ぜんぜん苦じゃないみたいです。凄い。。
先ほどのところてんが始まってから
随分と時間が経過。その間も皆さん
神輿を担いでは押し出され。
担いでは押し出され。。すごい。。。
そしてようやく木が入りました!!
凄い割れんばかりの歓声!!
町が氏子の皆さんの歓声で凄いことに。
16時から21時まで担ぎっぱなし。
総時間6時間
距離数2.7km
距離こそありませんが時間が凄かった・・・
しかし初日の広尾稲荷神社宮入の次の日は
渋谷氷川神社例大祭。次回に続きます。