恵比寿新聞編集長です。
いきなりプライベートな話からするのは
今までなかったかもしれませんが是非最後まで
見てくれると嬉しいですという気弱な文から始まる
今回の記事。思い起こせば今から10年前。
田舎育ちの僕は都会の生活に少し疲れていました。
朝から晩までやることなすこと同じような生活。
ちょっと森に行って頭冷やしてくるわぁ~なんてのは
夢のまた夢。頭の冷やせる森なんてこの都会にはない。
そんな日々都会で生活する中、恋をして結婚して
運よくこどもも授かり、こどもとの生活がスタート。
しかしこどもがどんどん大きくなるにつれ
ボールも蹴れないような都会で育つ我が子を
不憫に思い10年前に山梨県河口湖にある貸農園を
借りることになりました。
こちら我が息子なのですが(現在中2)
やはり畑が面白かったらしく週末になると
「すっぽんしたい」(大根抜きたい)と
言うまでに成長。もちろん今でも野菜は大好きで
こんな体験、都会の恵比寿の人たちとみんなで
できたらなぁ~と思っていたら「渡りに船」!
農地を借りることができるという奇跡が!!
2014年から山梨県河口湖で600坪の畑を
地元の方に協力頂き「恵比寿新聞ファーム」を
開園することからこの話は始まります。
順調に恵比寿で暮らす家族の皆さんと共に
農園活動がスタート。地元の方の協力で
平日のお世話は河口湖の地元の方々にお願いし
週末に恵比寿から車で収穫に向かう「週末農家」型
のスタイルが定着し現在もその活動が続いています。
恵比寿でも
こんな活動が
できたらなぁ~
山梨県河口湖の農園活動をする中で
様々な「農業」だけではない活動が広がりました。
たとえば・・・・
野菜販売体験
自分で苗植えした野菜を自分で収穫して
自分で「販売」するという
八百屋さんでもやらないような事を
恵比寿新聞ファームの子どもたちと
恵比寿ガーデンプレイスのYEBISU MARCHEの
協力で行いました。
お客「へぇー。どこから仕入れたの?」
子供「自分で作りました!」
お客「えーー!!!???」
もう最高です。こどもたちもどや顔。
恵比寿でも
こんな活動が
できたらなぁ~
頭の隅にはいつもこのキーワードが。
そんな矢先に恵比寿ガーデンプレイスさんから
「地域の人たちの為のイベントやりましょう!」
というお声を頂き、まず最初に考え付いたのは
畑!
でした。もう畑しかありません。
死ぬか畑がどちらかです。
death or farm なわけですよ。
しかし、東京のど真ん中のここ「恵比寿」で
野菜がちゃんと育つのだろうか‥‥
すると「渋谷で農家をやってる人がいる」という
とんでもない情報が舞い込み
その足で会いに行ったんです。
やべえwまじでいたw
そこには長身の眼鏡をかけた
「巨大な横山やすし」のような人が。
場所は渋谷のど真ん中の「円山町」。
ご存知の通り周りはホテル街。
そんなホテル街のど真ん中にあるライブハウスの
屋上を利用し野菜を作っている「小倉崇」という
人物に出会うことになります。そしてその場所で
頂いた人参が今まで食べた人参の中でも
飛びぬけて美味いことに衝撃を受けます。
恵比寿新聞
小倉さん・・・この人参・・・マジでうまい・・・なんで?
小倉崇
そりゃ~もうこの環境ですからねぇ~💛良いバイブレーションで育つと思いますよ(笑)
はい!この人!最高!
もうこの一言でこの「小倉崇」という人間が
自分と同じ星のもとに生まれていることを確信。
すぐさま「恵比寿ガーデンプレイス」で開催したい
「ファーミングイベント」の相談をすると
「あっ。いいっすよ」と拍子抜けするぐらい
すんなりOKをもらい一緒にイベントをやることに。
彼の活動は是非「渋谷の農家」という自身の
著書を見て頂きたいのですが
神奈川県相模原藤野に住む
一人の自然栽培農家の人参に惚れこみ、
「彼のファンを増やしたい!」という流れから
この「渋谷の農家」という活動に繋がるのですが
そんな小倉崇が愛した農家「油井敬史」さんが
大切に作った土を分けて頂く作業からスタート。
恵比寿の飲食店の有志の皆さんと企業の皆さんで
恵比寿ガーデンプレイスのプランターに土入れ。
「本当に集まるのかな・・・」
不安で眠れなかった種まき当日。
150名を超える恵比寿地域の保育園児と
一般の参加者と共に「種まき」を3月に開始。
「畑したことない~」という子供たちと
わいわい一緒に野菜の種をまきました。
みるみるうちに野菜は育っていきます。
もうこの臨場感がたまらないんですよね。
保育園の子どもたちも散歩コースで
毎回チェック。「おおきくなってるー!」
とリアルタイムで観察できるわけで
みんな収穫の日を楽しみにしておりました。
そして待ちに待った収穫の日。
ここで確信したんです。
「都会には畑という交流の場所が必要だ」と。
映像をみてわかってもらえると思うのですが
この子どもたちの楽しんでいる姿。
そして畑を中心として友達の輪が広がるんです。
これだよ
これだよ
やりたかった事!
イベントは大成功で幕を閉じましたが、
全然幕を閉じるどころか・・・・・
幕を開けてしまったんです
イベント終了後、驚くことに
様々な都市農法に関してのオファーや
アポが殺到しました。。
住民からも「今度いつやるの!?」
という催促まで頂く始末に・・・
すると・・・思いがけないオファーを頂くことになったんです