新橋出張所「ふくみみ」に「感想文庫」が復活。地域に活かしたい本の寄贈募集

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先月恵比寿1丁目の新橋出張所にオープンした「ふくみみ
住民の悩みを住民が解決するというコンセプトで日々ゆるゆるとこの場所がたまり場になっていき多世代の交流が始まっています。もう既に相談なんかなくてもふわりと住民が集まり以下のような光景に。

まぁこんな感じで車座になって集まった方と他愛もない会話をしながら毎週火曜日をすごしています。近所に住むお婆ちゃんや地元の為に何かしてあげたいと思う弁護士さん。社会福祉系に携わる方や障害を持ったお子さんのママや地域の工務店のお兄さんがコーヒーを片手にダイヤローグ(対話)を楽しんでいます。

対話には美味しいコーヒーじゃない!?
というSNSの投稿に近所に住む石川さんがコーヒーグラインダーと銅製のケトルを持って来てくださったので早速猿田彦で豆買って豆挽いてコーヒーが楽しめるようになったり、スピーカーか配備され音楽が流れたり、「ふくみみ」がどんどんルノワール化してきております(笑)

という事で本題なのですが、実はこの場所で「感想文庫」というプロジェクトが再び始動するという運びになりました。「再始動」?前にもやっていたの?という声が聞こえてくるので簡単に「感想文庫」ってなんだ?というお話を手短に。

ガーデンプレイスにあったcommon ebisu

感想文庫とは?

随分前なのですが2016年に期間限定でガーデンプレイス内に恵比寿新聞がプロデュースした「COMMON EBISU」という施設がありました。こちらには街の人から「是非読んでほしい」という本が寄贈されその本を借りれるという仕組みがありました。

でもただ「貸し借り」ができるだけじゃ面白くない。そういえば以前友達に「これは俺の手紙でもある」と言って本をプレゼントしてもらった時に「そうか。本はその人そのものなんだな」という体験がヒントになり、コピーライターの阿部広太郎氏と共に「ほんの感想を交換し合う図書館を作ろう」と出来上がったのが「感想文庫」なのです。

感想文庫の仕組み

感想文庫は家で眠ってもう読まなくなった本ではなく、「この本を誰かにすすめたい」という本を寄贈してもらう所からはじまります。つぎに寄贈する本に次に読んでもらいたい人にメッセージをしたためます。そしてその本を読んだ人から「感想」が帰ってきます。とてもシンプルな仕組みです。

「感想」を交換するツールとして図書館の「貸し借りシート」の大きさと同じカードが本の裏表紙についています。その中で感想が交換されていきます。

こんな感じでついています

不思議なコミュニケーションがはじまる

この感想文庫をCOMMON EBISUで1年半運用して約1200冊の本が集まりました。そこで目にした光景はとても不思議な人同士のコミュニケーションでした。自分が読んでもらいたい本に自分の感想を認め、その本に感想が帰ってくると何とも言えない「伝わった」感と「褒められた」感があるというんです。しかもこの感想カードの中で文通をしている人もいたりしました。

最初に寄贈した人が書く感想
するとこんな感じで
感想がかえってきます。
阿部広太郎のことば

今回ふくみみに集めたい本

そんな「感想文庫」が今回新橋出張所の「ふくみみ」で復活することになりました。今回皆さんにご協力頂く「感想文庫」への寄贈本のコンセプトは

「近所のみんなに読んでもらいたい本」

とまたざっくりなテーマ(笑)一応80代のお爺さんお婆さんもいらっしゃるし、隣は保育園なので送り迎えで遊びに来るお父さんお母さんや子どももいます。そんな近所の皆さんに読んでもらいたい本を是非ご寄贈ください。

寄贈は1人1冊です。寄贈方法は毎週火曜日10:00~12:00・14:00~16:00に新橋出張所「ふくみみ」にいらしてください。窓口に持ってきていただき「感想カード」に次読む人へ「感想」を書いていただき終了です。

また本は貸し借りの管理をするのが大変なので「良心市」的な試みで皆さん気軽に借りていってください。カウントはしません。借りる方の良心におまかせします^^

という事で皆さん是非「近所の人に読んでもらいたい本の図書館」を作る為にご協力よろしくお願いします。面白いコミュニティ図書館にしていきましょう!

こんな相談窓口も開設していますのでお気軽にお越しください。
「ふくみみ」の詳しい情報発信場所はこちら

みんなごと化窓口「ふくみみ」


場所 新橋出張所住所 
渋谷区恵比寿1‐27-10
毎週火曜日 
10:00~12:00 14:00~16:00
恵比寿新聞電子回覧板 をチェックしてください

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