珍しく雨の午後、恵比寿在住のコピーライター
阿部広太郎氏から突然のメール。
「知り合いが携わるパン屋さんが恵比寿にOPENするので招待状を送りたい」
というものだった。最初は正直
「またオシャレなパン屋ができるのか・・・」
とまた再三再四なことが再び・・・・と
思っていましたが、Facebookの
メッセンジャーでパン屋さんにつないで頂き
お話を聞いて絶句した。。
まちのパン屋をめざしたい
現在恵比寿は良心的な「まちのパン屋」さんが
どんどん閉店している。記憶に新しいのは
恵比寿3丁目にあった「ファーストベイク」
恵比寿2丁目にあった「ベルナール三芳堂」
恵比寿1丁目にあった「ロブ」
が立て続けに閉店していった。その対極に
おしゃれなパン屋が続々と恵比寿にOPEN。
「クロワッサン1個350円」というお店まで。
「新たな価値の構造」と「世代交代」が
いままさに恵比寿で始まっている。
そんな恵比寿でいまどき良心的な
まちのパン屋を目指して、しかも
「コッペパン専門店」だという。。
気は確かなのか!?
逆に心配になり居てもたっても
居られなくてOPEN前のお店に行ってみた。
( ゚Д゚)あれ?
オ・・オシャれじゃねぇ?・・・
これオシャレじゃねぇ?・・・
お店の名前はえびすぱん
頭の中のイメージは古びた普通の
まちのパン屋さんでしたが・・・
おしゃれさんじゃないですか。
まぁとりあえず入ってみるか。
オ・・・オシャってる・・・
もうね。ここまで来たら。
おしゃれから生まれてきた
おしゃれ怪獣ですよ。
どこがまちのパン屋やね~ん~!!
って大阪だったら
ヒョウ柄のおばちゃんに
どつかれてますよ。あと
あめちゃん貰えるレベルですよ。
しかしここは「東京渋谷区恵比寿」。
一体どういう所が「まちのパン屋」
なのか詳しく聞いてみることに。
お話を伺ったのはこのお店のオーナー
島田さん。39歳。イケメン。敏腕。
恵比寿新聞
話がちがうじゃないですか!(笑)めっちゃオシャってるし。
島田さん
今日はわざわざお越しくださってありがとうございます。
恵比寿新聞
どこが「まちのパン屋さん」なんですか。おしゃれすぎて俺のおしゃれスイッチ陥没しましたよ。
島田さん
見た目はこんな感じですが中身は「まちのパン屋さん」なんですよ。
恵比寿新聞
ほんとに~?(*´Д`)?
三世代をつなぐコッペパン
恵比寿新聞
そもそもコンセプトがまちのパン屋ってどういうことなのですか?
島田さん
お爺ちゃんお婆ちゃん・お父さんお母さん・子供たちの三世代がつながるようなそんなお店がやりたかったんですよ。そんな時にどういう「モノ」が広い世代で受け止められるか?と考えたときにそれが「コッペパン」だと思ったんですね。
恵比寿新聞
なるほど。コッペパンはお爺ちゃんもお母さんも子供も三世代食べますね。
島田さん
三世代が「コッペパン」を通じて集い、その中でコミュニケーションを取っていくそんなパン屋を目指したいんですよ。
恵比寿新聞
そういえば「コッペパン」ってどういう意味なんですかね?
コッペの語源はクーペ
島田さん
「コッペパン」自体実は和製英語で語源は諸説あるのですがフランス語の「クーペ(切る)」という言葉が訛って「クーペ⇒コッペ」となり「切れたパン=コッペパン」になったそうですね。いわゆる「サンド用のパン」のことですね。
恵比寿新聞
というとえびすぱん自体「コッペパン専門店」ということはいわゆる日本でいう「お総菜パン専門」ってことですよね?
島田さん
お惣菜にかかわらず様々な具材を挟んでいますよ。調理の件は是非シェフに聞いてください。
恵比寿新聞
シェフ!?
オ…オシャレ…
オシャ神さまじゃん
島田さん
この「えびすぱん」の味を作ってくれたシェフの村山です。
恵比寿新聞
オシャ神さんよろしくお願いします。
村山シェフ
いや。。オシャ神じゃなくて、村山です。
恵比寿新聞
あぁ~!失礼しました。村山さんよろしくお願いします。このお店の間取りからしてパンはどこかで作られているんですか?
村山シェフ
そうですね。頼みに頼み込んで某有名ホテルにもパンを卸している老舗のパン屋さんにコッペパンを特注して作ってもらっています。
恵比寿新聞
ということはハードであるコッペパン。中に入るソフトである具材をオシャ神さんが作ってらっしゃということですね?
村山シェフ
あ・・オシャガミではなく村山です。。中身の具材に関しては島田さんのリクエストを含めて僕が製作しました。
恵比寿新聞
何種類ほどあるんですか?
村山シェフ
ストックとして40種類ほどもうレシピは考えているのですが現在お店で楽しめるのが20種類ぐらいですね。食べて行かれますか?
恵比寿新聞
もちのろんです!
すべて1からハンドメード
恵比寿新聞
そういえば村山さん。今オーブンに入れたのはチリコンカンサンド?
村山シェフ
そうですね。うちのチリコンカンはオリジナルのガラムマサラで1から丁寧に作っています。もちろん化学調味料を一切使わない無添加です。
恵比寿新聞
ぎょえー。チリコンカンなんて作るのめちゃくちゃ時間かかるじゃないですか?
村山シェフ
チリコンカン以外にも殆どうちのサンドする具材は1から手作りですね。カツサンドに関しては肉自体を3日間塩漬けにして8時間低温調理で肉に火を通すというとても手間のかかるカツサンドなんですよ。
恵比寿新聞
これはもうオシャ神流、オシャレボリューション(おしゃれ革命)ですね!
村山シェフ
え?
手間暇かける理由
恵比寿新聞
おぉ~これが塩漬けした豚肉ですね。
村山シェフ
ここから温水で8時間じっくり低温調理して火を入れていきます。
恵比寿新聞
おぉ~!!ということは低温調理ですでにじっくりゆっくり豚肉に火が通っているので高温でサックリ揚げれば超ジューシーなとんかつの完成ってことですね?
村山シェフ
はい。そういうことです^^
恵比寿新聞
でもどうしてここまで手間暇かけるんですか?
村山シェフ
もちろん美味しいものにたどり着くために手間暇かけて作るんですが、もう一つ理由があるんですね。
恵比寿新聞
もう一つの理由?なんですか?
村山シェフ
あ!今丁度カツが揚がったんでカツサンド食べてみますか?
恵比寿新聞
寸止めかよwぜひ!ぜひ!
驚異の価格
恵比寿新聞
すごい肉厚。。これでお値段っていくらなんですか?
村山シェフ
280円ですね。
恵比寿新聞
えーー!?うそでしょ?このボリュームで?
村山シェフ
まちのパン屋さん価格です。
恵比寿新聞
えーーーー。。あっ!!!なるほど!!!わかった!!
手間暇とコストの関係
村山シェフ
あっ?わかっちゃいました?
恵比寿新聞
なるほど。加工品を使うんではなくすべて原料から仕入れて手間暇かけてトンカツやそのほかすべて何から何まで手作りして時間がかかる分コスト削減しているんですね!
村山シェフ
実はもう一つ安くできる理由があって。そこは島田さんから。
島田さん
実は我々が仕入れている原料の大半は仲介業者が入っていないんですね。その分コストも抑えられたのでお客さんに還元して安く「良心的」にしようと。
恵比寿新聞
そうか。昔ながらのまちのパン屋さんはもしかしてこうやって手間暇かけて作ることで僕たちに良心的な価格帯でパンを提供してくれていたのか。。
島田さん
かもしれませんね。
パカっ
見てください。このピンク色に輝く
低温調理が施されたトンカツ。
8時間60度以下の温水で低温調理され
うまみが一切逃げずにコンパイルし
それを高温で一気にさっとサクッと
揚げるという調理法。もうわかりますよね。
食感は驚くほどに柔らかくそしてジューシー。
では頂ます。ザクッ。。。。ん!?
ソースうめー!!!
恵比寿新聞
うまっ!ジューシー!しかもなんすか!?このソース!?ウスター!?だけど市販じゃない。なにこれ?
村山シェフ
これも1から手作りのカツサンド専用オリジナルとんかつソースですね。
恵比寿新聞
うぁ~シャア専用ザクのような量産型じゃなくオリジナリティーがある味わい。このゴマの香ばしさがやばいですね。。。これは癖になるわ・・・
村山シェフ
そのほかのコッペパンも食べてみますか?うちの看板メニューなんですけど。
恵比寿新聞
その看板いただきましょ!どんなコッペパンなんですか?
村山シェフ
実は僕の実家が東京立川で。そんな立川で50年養鶏場を営む伊藤養鶏さんから1日1200個しか生まれない玉子を特別に分けて頂いたんですね。カステラの「文明堂」さんや軍鶏料理専門店の「玉ひで」に卸している実績のある玉子なんですよ。
恵比寿新聞
おぉー。すごい。その玉子がどうなるんですか?もしや・・・「コッペパンと玉子」といえば・・・
予想通り(笑)
恵比寿新聞
キターー!!コッペパンと玉子といえばこれですよね!
村山シェフ
その名も「えびすコッペ」と言います。
恵比寿新聞
しかも贅沢にたくさん玉子が入っていますね~。しかもかなりのこだわり希少玉子だからちょっと高いのかな?
村山シェフ
180円ですね。
( ゚Д゚)え?
これだけ具が入って180円って。コンビニで食べてる玉子サンドは一体なんなんだ!?
もう開いた口がふさがりません。
我々がコンビニで買っている
玉子サンドの価格より安くしかも
具の量が半端ない・・・・・
ありがたすぎます。うれしい・・・
こちら「あん&マスカルポーネ」
あんも甘すぎずマスカルポーネが
非常にさわやかな逸品^^
そしてすごいボリューム。
その他にもこんなコッペパンが。
・サーモン&アボガド
・ティラミス
・鶏ハム
・チリコンカン
・イチゴジャム&生クリーム
・サバ
・チョコ&生クリーム
・ピーナッツ
サイドメニューにはスープもある。
ミネストローネ・ポタージュなど
野菜は先ほど紹介した伊藤養鶏場で
作られる野菜を使用しているとのこと。
OPENは3月3日から
恵比寿駅から白金に向かうバス通りを
直進して左手にあります。
恵比寿ビール坂よりすぐ!!!
今後楽しみですね!!!
ヒットの予感。がんばれまちのパン屋!
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えびすぱん
東京都渋谷区恵比寿1-23−16 第六大浦ビル1F
03-6450-2362
11:00〜20:00