恵比寿の老舗専門スクール「バンタン」の2013年卒業修了制作展
の制作現場を密着取材して今日で3日目。学生たちから得る物がたくさんありすぎて
本当に勇気や希望をたくさん頂けて取材冥利に尽きます。
さて、特集第三号目はバンタンの中でも特殊な
パティシエ・ブランジェ・カフェオーナー・フードコーディネーターを
育成する「レコールバンタン」にお邪魔してきました。
レコールバンタンは先ほども触れましたが
パティシエ・ブランジェ・カフェオーナー・フードコーディネーター
を育成する「食」の専門スクールで今回卒業修了制作展に出品する学生さんに密着。
しかし、こんな取材をしない限りレコールバンタンの内部に入れるのは早々無いので
まずは授業風景(卒業修了制作展への最終調整)を見てみましょう。
焼き菓子が焼けるいい匂い~
現在こちらでは2月23日・24日に開催されるバンタン卒業修了制作展に出品する
スイーツの試作を作っている所でした。卒展会場ではガーデンホールエントランス部分に
イートインコーナーを開設。レコールバンタン卒業生のスイーツや飲み物などが
どどーんと並ぶそうです。しかも一般の人も食べれちゃうそうですよ。
卒展に向けて最終調整のギリギリのタイミングでの取材で調理実習場はピリピリと
緊張が張りつめているかと思いきや。何気にリラックスムード。みんな手慣れた
手つきでお菓子を制作中。ん~。今回取材で来たから後で食べれるかな?
今回のバンタン卒業修了制作展のレコールバンタンのテーマは
Tokyo Real
新しく現実的な東京ならではの「東京スイーツ」をこの卒業修了制作展で披露します。
もしかしてここから新しい「東京スイーツ」が出てくるかもしれませんね。
さて、今年卒業を控えるレコールバンタン・パティシエ&ブランジェ専攻の
富中千晶さんと中居ちはるさんにお話を伺う事が出来ました。
最後だから楽しく作りたいものを
富中さん中居さんともパティシエ&ブランジェ専攻。2年間のスクール生活を
今年終える。その集大成ともいえる「2013年バンタン卒業修了制作展」に
出品するスイーツについてお話を伺いました。
恵比寿新聞
今回の卒展に出品するスイーツのお話を聞かせていただければと思います。
今回はチームで出品するという共同作業的な内容ですが実際には何人で
どんなスイーツを作られるんですか?
富中千晶さん
今回はですね~(笑)・・・緊張してきた(笑)
えーこれ真面目に話すんですか?(笑)えーえー。
恵比寿新聞
あー。気楽に話していただければと。大丈夫ですよ。
うちの新聞見てる人少ないんで(笑)
富中千晶さん
そうなんですね(笑)じゃあ。
今回はもう帰ってしまったんですけど私を入れて4人で作るチームです。
その他にもたくさんの卒業生のチームがあって一人で作る個人制作もあったりします。
恵比寿新聞
4人で今回話し合って何を作る事になったんですか?
富中千晶さん
1つ焼き菓子と3つ生菓子を作る事になって。
焼き菓子はガレットブルトンヌというフランスの焼き菓子
生菓子はレアチーズケーキのオレンジ風みたいな(笑)
あとはフレジエというケーキでイチゴとピスタチオのケーキ。
それとえーっと。。。
中居ちはるさん
ホワイトチョコのムースにフランボアーズのジュレをかけた的な・・・・
恵比寿新聞
なんとか的とかなんとか風とか感じが多いですね(笑)
恵比寿新聞
というか漫才コンビのようですね。コンビ名は?
富中千晶さん
えーー!?これ真面目にコンビ名とか答えないといけないんですか?
恵比寿新聞
いやいや。大丈夫ですよ。答えなくても。
そういえば凄く仲良しに見えるんですが、いつも二人で製作する事が多いんですか?
バンタン広報
実はこの二人、去年行われたネクストパティシエコンテストの
グランプリ受賞者なんですよ。
恵比寿新聞
え!?何とか系とか言ってる割には凄い系じゃないですか。
富中千晶さん
ええ。まあ。
恵比寿新聞
やっぱり受賞した時泣いちゃったんですか?
富中千晶さん
全然泣きませんでしたよ。
中居ちはるさん
めっちゃ泣いてたじゃん(笑)
恵比寿新聞
(笑)
という事はグランプリ受賞者に商品とかあったんですか?
中居ちはるさん
パリに行ってきました
恵比寿新聞
おぉ~。観光ですか?
富中千晶さん
1日だけ観光でそれ以外は有名店で修業させてもらいました。
恵比寿新聞
それはとても良い経験ですよね。したくてもできないような貴重な体験。
富中千晶さん
でもぶっちゃけ結構きつかったです。学校に入っても思ったんですが
パティシエの世界って本当に地味で辛くて。パリの時もそうだったんですが
住んでる地域が違えば考える事、細かさとか全然違うんですよね。
恵比寿新聞
なるほど。何となくわかるような。
でもそんな「器用さ」が日本の美徳なんでしょうね。
ところで今回の卒展でもちろん親族の方やプロの方、
その他一般の方も多く来られると思うんですが
「こういう事を知っていれば楽しめますよ」
ってものありませんか?
富中千晶さん
やすい!
中居ちはるさん
通常学生が作るケーキって商売を意識していない物が多いと思うんですよ。
今回作るケーキだって一つのケーキに3個分のイチゴをふんだんに使ったり
しかも安いですね。
富中千晶さん
一般の人にもたぶんケーキの値段を見てもらえるとビックリすると思います。
しかも「学生の発想で作った」という視点や冒険的な部分も見てもらいたいです。
恵比寿新聞
とにかく楽しみですね。最後にもう一つだけ質問。
バレンタインデーとかやっぱり自作のチョコ作るんですよね?
富中千晶さん
家に帰ってまでお菓子は作らないですね(笑)
中居ちはるさん
そうだね(笑)学校で作ってるもんね。でもこのレコールバンタンに来て
パティシエという世界が最初のイメージと今のイメージとでは全然違うんですよ。
なのでバレンタインデーの時も
「ただ溶かしてもう一度固めた事が手作りチョコレートじゃない」
って思うようになってきました。
恵比寿新聞
名言頂きました。考えてみればそうですね。確かに。
卒展当日は楽しみにしてますね!あと!もう一つ!
今回の卒展に出すスイーツってどのくらい作るんですか?
富中千晶さん
各種類15個ぐらいですね。他のチームの物もありますが
早い者勝ち的な感じですね。
恵比寿新聞
どうもありがとうございました。頑張ってください。
という事でなんだか初々しいというか本当に仲良しのお二人。
当日が楽しみですね。私たちバンタン関係者以外の一般も無料で会場に行けるそうです。
SHOWは、事前に来場予約が必要なのだそうですが
ガーデンプレイスに寄ってみたら23日・24日ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?