コレ皆さん普通のパソコンにちょっと見えないでしょ?
じつは!このパソコン!!!
ぜーんぶ刺繍で出来てるんですよ!!!!
という事で本日は恵比寿Spes Labで3月31日まで開催されている
「刺繍する犬(Stitch Dog)SOLO EXHIBITION」に行ってきました。
今回この作品を作り上げたアーティスト「刺繍する犬」さんもこの日は在廊されていたので
お話を伺うことができました。というかこの半端ない細かさはなんなんだ!?
刺繍する犬さんはApple製品や基板、文字など自分が世界と更新するツールを「鉛」や
「手刺繍」にて再構築し、マニアから熱い支持を受けるアーティスト。
ずいぶん前からネットで騒がれていた作品集でして今回はなんと東京初エキシビジョンなのです。
肉眼でそして間近で見られるのは非常に貴重。
そもそも刺繍する犬さんは関西の方で活動は主に関西。
このMACシリーズは初期作品だそうで、最初は「キーボードを刺繍にすると面白いのでは?」
という発想からまずはentarボタンやカーソールキーなどを個別に制作。
その後PC本体を刺繍で作ってしまいました。
その後「PCの中身をつかさどる基板を刺繍してみたい」と
基板の世界に没頭。その活動がネットで話題になりました。
本当に細かいお仕事。刺繍する犬さんは日々空いた時間にこの制作に割き
MACに関しては制作期間3ヶ月ほどで出来上がるそうで本当に血のにじむ作業
だと思います。というか本当に目にしていると機械である物が人間の質感があって
とても不思議な感覚です。それでは基板の刺繍を見てみましょう。
電子工作マニアの方々からの助言
最初は自分がきれいだと思った電子基板を忠実に刺繍する作品を
手掛けていたそうですが、日々ブログに作品をアップしているうちに電子工作
マニアの方々から「どうせならもっと工作マニアが反応するようなレアな基板を刺繍してみたら?」
との助言でAppleの創設者「スティーブジョブス」がAppleを追われて新しく立ち上げた会社
「NeXT, Inc」が発売した幻のワークステーション「NeXT CUBE」を忠実に刺繍で再現。
実際の「NeXT CUBE」の実物の基板。
これを手刺繍して出来上がったのがこちら。
そう製作期間なんと1年の超大作。驚くほど忠実に手刺繍で再現されています。
刺繍する犬さんの基板への愛情が感じ取れる作品です。これは是非肉眼で見てもらいたいです。
幼少期の視覚的影響から
刺繍する犬さんにお話を伺っているうちに「どうして基板に目覚めたのか?」
お話を伺っていると「繊維関係の町工場育ちのため、鉛色の機械と糸の景色が原風景にある」
と仰っていました。制作するプロセスについても「基板と刺繍はプロセスが似ている」事や
「基板には無駄が一切ないところの美しさ」についてもたくさんお話が聞けました。
残念ながらお顔を見せる事がNGでしたので今回は話だけ。
この基板なんだかわかります?
答えはiphone3Gの基板を手刺繍した物。
その他にもさまざまな基板刺繍がたくさん展示されています。
「刺繍する犬(Stitch Dog)SOLO EXHIBITION」は今月31日まで。
貴重な東京でのエキシビジョンは稀な事ですので皆さん足を運んで
是非肉眼で見られることをお勧めします。
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「刺繍する犬(Stitch Dog)SOLO EXHIBITION@SPES LAB」
開催期間 3月23日~3月31日
場所 恵比寿 SPES LAB 東京都目黒区三田2-3-20 2F
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