実は以前から恵比寿新聞と一緒に飲む仲間からこんな情報が。
「恵比寿西の五差路にらっきょってお店が有るんだけど良い店だよ~」
とか
「らっきょのママが超絶に面白い人だよ。一人で行ってもおもろい」
とか
「ご飯がおいしくて、晩ごはんに行ってついつい飲んでしまうw」
とか
実はこの話もう既に4人ぐらいに聞いておりまして、いずれも恵比寿10年戦士ぐらいの
熟練の恵比寿っ子から聞いております。しかも女子から聞く事多し。気になるWA!
という事で恵比寿西の五差路をウロウロ探しました。何処にあるんだよ・・・・
空を見上げてみると・・・・・
あった!!!!!
恵比寿西の五差路を少し上がった最近人気のイタリアンバルのアペリティーボの横のビル
の2階にありました。それではちょっくら寄っていきますか~!と思いきや。
ちょっと入りづらい・・・
エレベーターが空けばお店のなのですがやっぱり初めて行くと緊張しますよね。
そこはご安心。恵比寿新聞が先陣を切って参りますので。
最初のイメージはスナックっぽいお店なのかと思いきやイメージとは全く異なり
木なりの素敵なcafe的な内装です。カウンターには漬込んだフルーツとピクルス的な
物がありました。とりあえずお店の方に話を伺わない事には。少々緊張気味で質問。
お店の方は通称「もっちゃん」というお姉さんです。
恵比寿新聞
すみません。カウンターにあるこの漬込んだものはなんなんですか?
もっちゃん
あ。これね。右から手作りのピクルス。その隣からあるのがサングリアね。
キューイのサングリア。レモンとオレンジとグレープフルーツのサングリア
そしてうちの定番のバジルとトマトのサングリアでしょ~….
恵比寿新聞
ん!?なんすか!?バジルとトマトのサングリア!?
もっちゃん
これが結構おいしいのよ~。あなた、ところで何飲まれる?
恵比寿新聞
あ。飲み物はバジルとトマトのサングリアでお願いします。
あと実はお昼から何も食べて無くてですね。お腹すいたな~。
もっちゃん
嫌いな物は?
恵比寿新聞
ないです。あ。しいて言うなら納豆ですかね。
もっちゃん
了解。
恵比寿新聞
え!?wそれだけ?w
と、もっちゃんに言われるがままにオーダーしました。何が出てくるんでしょうか?
期待とお財布への不安がよぎる一瞬です。
まずはこちら、「バジルとトマトのサングリア」
実は恵比寿新聞。チャーハンにパイナップルとか入ってるのが許せないたちで
バジルとトマトって言えば食材な訳で飲み物でしかもサングリアってどうなのか?
と思いつつもやっぱり冒険したいという好奇心が勝ちまして飲んでみました。
やややや!!これすんごくデリシャス!!
もっちゃん
これはね。うちの定番。トマトとバジルをウォッカと白ワインで漬けるのよ。
恵比寿新聞
いや~。これは結構衝撃の味ですね。癖になるなんというかウォッカとトマトジュースを
混ぜてタバスコと胡椒かけて飲んだ以来の衝撃です。これはうまいっす。ゴクゴク。
1品目 豆腐と蒸し鶏
もっちゃん
ここさー。私一人でやってるから時間かかるけど良い?
恵比寿新聞
ぜーんぜん大丈夫っすよ。ところでもっちゃん、このお店っていつ頃からやってたんですか?
もっちゃん
もうね~14年になるわよ~。私も年取るわけさ。
恵比寿新聞
えー。もう14年なんですか?老舗ですね。失礼なんですがもっちゃんは何歳?
※サングリアをバックにお茶目なもっちゃん
もっちゃん
何歳に見える?
恵比寿新聞
おぉ。これは王様ゲームより定番の「私何歳に見える?クイズ」ですね~。
え~っと。54歳!!!!!!!
もっちゃん
ぶー。
恵比寿新聞
えーーーっと。何歳?
もっちゃん
64歳
恵比寿新聞
ぎょえーー!!魔女~!!
ここで簡単にもっちゃん伝説
もっちゃんこと「望月和枝」さん。生まれは藤沢で恵比寿在住歴はうん十年。
大手商社に勤務してたのですが38歳で表参道にあった「オーヘンリー」というお店を
任せられたのがきっかけで飲食店デビュー。予想に反して「オーヘンリー」は超人気店となり
当時の原宿・表参道の顔的なお店に変貌。当時原宿表参道を一世風靡していたお店には
サヴォイ・セントラルアパート・ペニーレイン・来夢来人と伝説的なお店の中に
オーヘンリーがありました。もう25年も前の事。その後オーヘンリーは元々閉店が決まっていた為
クローズ後に単身オーストラリアに移住するも仲間からの要請で日本に帰国。
その後知り合いの会社でお手伝いするもどうしてもお店をまたやりたいという事で
20年前に現在の「らっきょ」の前身でもありますお店を開業。その後リニューアルをして
今から14年前に「らっきょ」が誕生。OPEN当時はフードコーディネーターなどの育成に従事。
数々の有名料理研究家がここで働き学び旅立って行き出世するという伝説のお店だったんです。
知らなかったWA!!
もっちゃん
ここから色んな人が巣立って行ってね~。当時でも斬新な料理をたくさんつくっていたのよ。
そんな若い子から新しい料理の息吹をもらいそして私は昔ながらの日本の伝統料理の技法を
教えて今それが融合してらっきょの料理になっているの。
2品目 エスニックおでん
恵比寿新聞
ん?上にパクチーが乗っていますね。
もっちゃん
食べてみればわかると思う。
恵比寿新聞
あ!!なにこれ!?出汁はしっかり和出汁なのになぜかなんだかエスニック?
もっちゃん
出汁は魚の出汁と昆布出汁をしっかりとって、アレンジとしてレモングラスと
こぶみかんが入っているからとても不思議な味でしょ~。
恵比寿新聞
さっきからひねりの効いた味ばっかりで純和風かと思いきや。ビックリ。
しかも超美味しい。味も濃く無くてしっとりとして。このトマト激ウマ~!!
もっちゃん
全部無添加だからね。体にやさしくて美味しい物しか出さないのうちは。
3品目 サイコロステーキ
恵比寿新聞
おぉ~!!わかってらっしゃる。お肉食べたかったんですよ~。
もっちゃん
そうだと思った^^
恵比寿新聞
もっちゃんが恵比寿にお店出した頃ってこの辺はどんな感じでした?
もっちゃん
なにもなかったわよー。田舎もいいところ。ガーデンプレイスが出来てからも
直ぐはまだまだこの辺はなにもなかったもん。今は凄い街になっちゃったけどね。
恵比寿新聞
それにしてももっちゃんの作る料理はエッジが効いていて本当に不思議な美味しさですね。
やっぱり嫁入り前の女子が習いたがるんじゃないですかね?
もっちゃん
まぁ実際に料理研究家の子達がここで勉強して巣立って行ってるからね。
私もそんな若い子たちのアイデアをもらったり本当に若い子には感謝してる。
4品目 豚しゃぶのオリジナルソースサラダ
恵比寿新聞
どんどん出てきますね~。これは?サラダですか?
もっちゃん
豚しゃぶと野菜をオリジナルのドレッシングで混ぜたサラダ。
恵比寿新聞
あぁ~やさしい味だぁ~。通常ドレッシング系って保存する為かなんなのか市販の物って
結構味が濃いじゃないですか?でもさっきから思ったのはもっちゃんの作る料理って
味が繊細でやさしくて素材の味も確かめれるぐらいの塩梅ですね。
もっちゃん
年寄味覚だから薄味なのよ(笑)
5品目 アジアンな鯵(あじ)
恵比寿新聞
ぉお!これは!!!!なんじゃらほい!?
もっちゃん
まぁ食べてみて。言っちゃうと面白くないから。一応鯵だから。
恵比寿新聞
ぬおーーーーこれ!!サクッと揚げた鯵にミョウガ・パクチーと
甘辛いアジアンなソースに絡んで食べるとサクッとしているけど
超ジューシーでしかもミョウガのおかげでスゲーさっぱり!!!
これは完全に夏料理ですね~。うまーーーーい!!!!!!!
もっちゃん
そんなに喜んでもらえるともっちゃんも作ってた甲斐があるわ。
ありがとね。まだまだ食べれる?
恵比寿新聞
実はお腹いっぱいになりました。
もっちゃん
じゃあ〆ね。
6品目 しめのめし
もっちゃん
最後はこれ!!
恵比寿新聞
普通のごはんセットじゃないですか・・・・
もっちゃん
まぁ食べてみて。
恵比寿新聞
まず汁物から・・・・・・・ズルズルズル・・・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ!出汁!!!!!!あ!!!!!!!!!!!!
もっちゃん
これが日本人の良いところよね。
※説明しよう!※
さっきから出汁・出汁言っていますが、らっきょの料理すべてちゃんと
しっかりダシをとってるんですね。なのでその辺の即席出汁とは
ぜーーーんぜん味が違うから口に入れた途端一発でわかるんですね。
恵比寿新聞
最近の味噌汁はスピード勝負のこのご時世でちゃんとダシを取るご家庭も
減ってきているし飲食店なんかもとるところも減ってるでしょうね。
もっちゃん
ダシをとるって面倒なのよ!でもね、ちゃんととるのととらないのとでは
味が雲泥の差なのね。うちは時間がかかっても手間がかかってもいいから
しっかり御出汁はとる派。だからどんな調理でもずば抜けて特徴が出るの。
恵比寿新聞
いや~。これは大満足!!!!ごちそうさまでした。
もっちゃん。お会計お願いします。
もっちゃん
2500円ね
恵比寿新聞
え?やすっ!!!!だって6品目結構量的にも多い物食べて
お酒だって1杯飲んでるし。ん?安すぎませんか?あれ?
もっちゃん
私は一人来てくれたその心意気が好きなのよ。だから1人で来た人には
いつもこうやって採算どがえしの2500円コースで出すのよ。
来た人の顔を見て調理するからちょっと時間かかっちゃうけどね~。
恵比寿新聞
なんかすごく得した気分~
もっちゃん
でも2人以上で来たらちゃんともらうわよ(笑)
あっ!そうだ!あなたデザート食べて行きなさいよ!サービス!!
とまぁとにかく今までに食べた事のある味付けの安心感の中に
常にビビットな多国籍テイストが下段回し蹴りのように入ってくる
もっちゃんの料理を腹がはちきれんばかりお腹いっぱい食べて、
そしてこれも不思議なサングリアを飲んで2500円ってなんなんだよ!!
ってしかもデザートまでついて来てこれも甘く無くてなんだこれ!!うまい!!
ってちょっとこれは情報として出して良いのかどうか迷うレベル。
しかも、もっちゃん惜しみなく料理法とか教えてくれるし、あと初対面なのに
「もっちゃん」って呼べるこの空気感もなんだよ!!ってミラクルな店です。
最初に行けばこのようなもっちゃんカーニバル状態でおもてなしを受けます。
初めての人にも超フレンドリーだし女子一人でもこれは通える感じです。
後はこの味を食べると通っちゃうだろうな~。恵比寿新聞も通うでしょう。
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らっきょ
住所 東京都渋谷区恵比寿西2-8-9 代官山宝ビル 2F
電話 03-3462-4427
営業時間 18:00~翌0:00 無休
土曜営業 日曜営業 子供歓迎