渋谷氷川神社例大祭 参道祭りを守るためにヱビスが限定醸造のビールを発売

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 コロナ禍を経て全国で続く「町のお祭り」の存続が危ぶまれる地域が沢山あります。私たちが住むここ「恵比寿」でも運営母体の高齢化・資金難・担い手不足が原因で戦後から続くお祭りの継続に赤信号がともったお祭りもあります。

実は一昨年戦前から続く渋谷氷川神社の参道で続けられていた「参道お祭り」も資金不足・担い手不足の影響で象徴となる「櫓(やぐら)」を組まないという決定をすることになりました。場所は渋谷東・氷川地区の渋谷氷川神社参道入口のお祭りです。

子どもたちにこの風景を残したい

戦前から続くこの参道のお祭りは地域の方なら必ず通ったことがあるお祭り。屋台が立ち並びカラオケや最後は盆踊りなど思い出が沢山詰まったお祭り。そんな櫓を建てない決定がされる最中この街で生まれ育ちお神輿の運営を行う「氷川睦」のメンバーが「この景色を子どもたちに残したい」と立ち上がりました。

人材不足・資金不足を解消するため恵比寿新聞も助太刀することになりました。この街で130年以上の歴史を持つ「ヱビスビール」を製造するサッポロビール社と街の文化と祭りを守りたい・次世代に紡ぎたい恵比寿住民とが手を取り合って「あわえびす」という組織が出来たのもこの時期でした。

「あわえびす」誕生

「ビールでまちを元気にする」をスローガンに結成した「あわえびす」。恵比寿生まれ恵比寿育ちの方や元サッポロビール社員・商店街の会長さん・ヱビスランドチームやヱビスの醸造家などが立場を超えて地域の祭の為に尽力すべく集結しました。

しかし大きな課題は「担い手不足」と「資金不足」。みんなで頭を悩ます中で「このまちの名前になったビール「ヱビスビール」を祭礼で販売し売上をお祭りに寄付・奉納する」というアイデアが浮かび、全会一致でこの活動がスタートしました。そして誕生したのが「YEBISU HOLIDAY COUNTER」という可動式のビールスタンドです。

飲むとお祭りに還元される仕組み

「我がまちのビール!ヱビスビールはいかがですか~」。祭り会場にこだます威勢の良い掛け声。初めての活動は前述の、櫓の存続が危ぶまれ2023年4年ぶりに復活した渋谷氷川神社参道の祭です。参道で販売されたヱビスビールの売上はお祭りに奉納され運営費に充てられることとなり見事「櫓(やぐら)」も建てる事が出来ました。

「この仕組みはまちのお祭りを守ることができるかもしれない」と恵比寿で開催される「べったら市」や「恵比寿駅前盆踊り」などにこのYEBISU HOLIDAY COUNTERが登場しビールが売れた分祭りに奉納する流れが生まれる事となりました。飲む方も「飲むことで祭りに貢献」というスタイルが確立されます。

お祭りのためのビール「祭ヱビス」の誕生

2023年「あわえびす」の活動が大成功に終わり翌年の取組を検討する中で、このまちの祭りのための特別なヱビスをつくれないか、というアイデアが浮かびました「祭の後に飲むと美味しいヱビス」「夏まつりを感じさせるヱビス」。ヱビスブランドチーム・醸造家の有友氏・あわえびすメンバーとのビール開発がスタートすることとなります。

祭の後の爽快感をイメージ

神輿を担ぎ終わった後に気持ちよく飲める飲み口にしたい。若干アルコール度数を下げた方が飲みやすいのでは。などの意見交換を何度も行い、醸造家・有友氏による試醸品の試飲も行い完成したのが「祭ヱビス」という限定醸造のビールです。このビールにかける想いとして「100年つづけ」という言葉を添えました。

最高の一杯を提供するための特訓

そんな「祭ヱビス」を開発する中、今年8月に中野盆踊りでビール注ぎの金字塔「麦酒大学」さんが「一度注ぎ」「二度注ぎ」をしている事に衝撃を受けたんです。お祭りの会場で最高のクオリティーでしかも注ぎ分けまでしている事に衝撃を受けました。

「一度注ぎ」は本来ビールが持つ「炭酸」を活かして華やかで爽快な味わいを生み出す注ぎ方。

「二度注ぎ」は出来るだけ炭酸を刺激せずきめ細やかな泡つけを行いしっとりとした味わいを作る注ぎ方。

同じビールでも注ぎ方によって感じ方や味わいが全く異なる世界。その伝道師として君臨するのが麦酒大学の山本学長だった。

「この技術を勉強しお祭りに来てくれる人に感動のビールを提供したい」。ヱビスブランドチームにこの熱い想いを伝えお願いしたところ、なんと麦酒大学の学長の山本さんに直接ビールの注ぎ方、特に「一度注ぎ」を伝授していただく機会に恵まれました。

会場では最高クオリティの祭ヱビスを提供

折角飲むなら最高の状態の「祭ヱビス」を飲んでもらいたい。今回麦酒大学の山本学長にみっちり座学から実技まで「あわえびす」メンバーが特訓を受ける事になりました。山本学長が注ぐビールは何かが違うんです。もう凄いのなんの。同じビールでも注ぎ方によって味わいが全然違う。一度注ぎ・二度注ぎ・三度注ぎ・爽快注ぎ、特に夏の暑い日にスカッと爽やか最高な「一度注ぎ」を中心に伝授していただきました。今回渋谷氷川神社参道の「ヱビスホリデーカウンター」ではそんな一度注ぎと二度注ぎが体験できます^^

「祭ヱビス2024」9月14日開栓!

この「祭ヱビス2024」は渋谷氷川神社参道で行われるお祭りの応援のために作られたビール。もちろん飲むことでこの祭りを応援できる仕組みです。是非9月14日(土)15日(日)の渋谷氷川神社の参道で開催されている「参道祭り」に飲みに来てください!

更にはこの「祭ヱビス」の企画に賛同してくださった恵比寿の飲食店でもこの特別な限定醸造「祭ヱビス」の樽生ビールを楽しむことができます。

以下「祭ヱビス」が飲めるお店です!

最後に「恵比寿で続くまちの文化を守りたい」と熱い想いを持っている方。「あわえびす」ではそんな想いを持ったメンバーを募集しています。お祭りのお手伝いやまちの行事などの手伝い・さらには皆さんの得意分野をプロボノ的にまちに活かす団体です。是非メンバーにお参加ください^^

あわえびすメンバー募集フォーム

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