恵比寿のかけづか小学校に高級魚「クエ」がやって来たー!

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クエを育てるだって!?

そんなニュースが舞い込んだのは先週。

大人も憧れる高級魚「クエ」。

その味は白身魚なのに非常に豊潤な味わい。

そしてなんと言っても「クエ鍋」が最高。

しかし「クエ」って海の魚じゃなかったっけ?

海水で育つ「クエ」をこんな陸地で育てる?

しかも渋谷の恵比寿のかけづか小学校でなぜ!?

全ての情報が謎だったので取材に向かいました。

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どどーん!

なんだかすごい報道陣。。。

注目度合いが伺えるかけづか小学校校内。

今回渋谷区立加計塚小学校の5年生が

海の魚「クエ」を育てるそうなのですが

なぜ小学校で育てるのか?

そのいきさつは日本財団さんが進める

海と日本プロジェクト」という

海にまつわる社会課題を伝え、

海を未来へ引き継ぐためのアクションを

推進する活動というものがあるのですが、

この活動の一環として「陸養プロジェクト

という日本養殖振興会さんの養殖技術を使って

学校で海の魚を育てこどもたちに海に住む

魚たちの課題を育てながら知ってもらうという

なんとも実践的なプロジェクト。

全国にある小学校6校のうち

渋谷区立加計塚小学校がそのうちの

1校として選ばれたのです。

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これ謝っているわけじゃないですよ(笑)

今日は実際にこの養殖水槽に

クエの稚魚が来る日。

この養殖用の水槽を考案した

日本養殖振興会の斎藤さん。

見てください。こんなコンパクトに

しかもシンプルな水槽。凄くないですか?

斎藤さんのお話ではこのプロジェクトには

既に10年の歴史があり今まで学校の先生方や

親御さんそして今回育てることになる子供たち

の協力でこの技術が育まれてきたそうです。

食卓から魚が消える?

何かと未来予測するときにおなじみの

アメリカの科学雑誌「science」も取り上げた

「2048年魚が食卓からいなくなる」問題。

その他にも2050年には地球の環境にもよるが

熱帯地域など一部地域で商業魚種の漁獲高が

40〜60%まで低下する危険性があると指摘する

研究結果まであります。まじですか・・・

なぜ消えるの!?

よく言われている「地球の温暖化」による

海水温の上昇や海水の酸性化で

魚が生きていけなくなる研究結果もあり、

漁業による無理な乱獲の指摘や

海洋ゴミの問題など、

この問題を取り巻く現実は様々。

陸での養殖

そんな海が今大変な現状の中、

陸で魚を育てる「陸上養殖」が盛んになる

と注目を集めています。

そういえば恵比寿新聞も聞いた話

富山で有名な「マス寿司」のサクラマス。

川で生まれて海で育ってまた川に戻る

習性を陸上養殖を富山で再現できた!って話。

いよいよテクノロジーイノベーションの時代。

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校長先生の話

加計塚小学校の河口校長先生。

恵比寿新聞の情報では

大の釣り好き、自然好き。

こどもたちに生きた教育をとのことで

校長室が森になっているという噂も。

それはさておき、こんなお話を。

河口校長先生
さて、みんながこのクエをこれから育てていくわけなんですが。育てた後どうしますか?その事も考えながらみんなでお世話してください。

育てたあと

さぁどうするんでしょうか?

こどもたちの中には「え?海に戻す?」

「え?育てるだけじゃないの?」など

少しざわっとしたんですが、

一体どうするんでしょうか?

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今後このプログラムでは

特別授業で海の環境汚染や海に対しての

授業を進めたり、12月には中間発表もあり

そして来年の2019年3月には最終発表会が

あるという事です。最終発表会で何が!?

こうやって実際にクエを育てて今の海を知る

って本当に素敵なプログラムだと思います。

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そしてこのクエの稚魚を育てたのは

浦和実業学園生物部の皆さん。

孵化から育ててくれたクエを赤ちゃんを

かけづかの子どもたちにバトンを託します。

5年生頑張れよー!!!!!!!

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という事でクエの稚魚を

養殖水槽にドロップイン!

さぁこれから来年の3月までの

半年間。クエの陸上養殖がはじまります。

こどもたちを通じていま置かれている海の

海洋汚染の問題や環境問題について

少し考えてみる機会になれば素敵ですね。

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頑張れ加計塚5ねん!

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