前回の「宵宮編」の続編。いよいよ「宮入編」です。
週間天気予報では雨の予報だったのが
やっぱり渋谷氷川神社例大祭。驚きの晴れ!
恵比寿町会の勝俣さんが「晴れるに決まってるだろ!」
って一昨日怒られたばかりだったのが
本当に晴れるなんて。やっぱ凄いっすね。
渡御前に神輿を先導する「お稚児さん」が宮入。
皆さんは広尾小学校・常磐松小学校の児童さん。
小学校の親御さんにご協力頂き毎年、
氷川神社例大祭連合神輿の先導をしてくれている。
稚児行列に3回出ると幸福になれるという言い伝えも。
素敵な思い出になりますよね。よーいやさ!
あ!担ぎ棒が小さくなってる!
前回の「宵宮編」でもご説明しましたが今一度。
通常「氷川会」の台輪は2尺5寸でトンボも
超横に広いサイズで氷川神社の鳥居に入れず
宮入できないという問題を「トンボを小さくする」
という事で今まで解決してきた「氷川会」。
しかし長いトンボはメッチャ担ぎやす~い!
でもトンボは短いままじゃいや~ん(ノД`)・゜・。
という事で氷川神社の社殿に宮入りした後、なんと!
そのあとの休憩所でトンボ(担ぎ棒)を長いものに
交換するという。しかも10分で!?キィーー(‘Д’)
F1のピットさながらの挑戦。マジで大丈夫か!?
出発~!進行!
という事で快晴の秋空の元、渡御がスタート。
という事で「氷川会」のコースは!?
12:30 氷川会神酒所スタート
13:00 渋谷橋・連合神輿終結!
13:30 連合神輿7基・渋谷橋スタート!
13:50 明治通りを威勢よく渡御!
14:00 氷川神社参道に到着(宮入!)
14:15 氷川神社社殿へ宮入
☢ここからが大変です☢
14:40 氷川神社参道横でピットイン
10分でトンボを変える
15:00 トンボを変えて並木橋まで渡御
マジで大丈夫なの~!?
順調に明治通りを出て連合神輿が待機する
渋谷橋にずずずいーっと向かっています。
それにしても風は秋風。日差しは夏の日差し。
しかし皆さん年に一度の渡御だけあってニコニコ。
会長www
川名会長(笑)なんか緊張してる(笑)
※実は二日酔いだという事が発覚
いや。それもそのはず。トンボを変えるには
10分という制限時間内に滞りなく済ませ
時間ぴったりに渡御をしなくては、その後の
代官山さんとの友好神輿に支障が出てしまう。
そりゃー緊張しない方がおかしいわけです。
無事氷川神社連合神輿が集結する
渋谷橋に時間ちょっと早めに到着。
いよいよ明治通りを片側1車線封鎖し
7基の連合神輿が氷川神社に向けて
宮入渡御を開始します。きゃっほーい(=゚ω゚)ノ
高張ガールズと
お稚児さんもスタンバイOK。
ここから長い道のりをこの重い金棒を
「よ~いやさ(シャリン♪)」の掛け声で
先導するんだから意外と大変なのですよ。
宮入渡御スタート!
さぁ明治通り沿いには神輿を観たいがために
多くのギャラリーがずらりと並びます。
恵比寿新聞も長年の経験を活かして
好アングルから撮影に挑みます。
みてください!
ズラーーーッと並ぶ連合神輿。
この景色が圧巻なんですよね。
この取材を続けて8年目。
このアングルは小森谷畳店の
中島さんから教えてもらったんだよなー。
エッサー!
いや~明治通りはやっぱり盛り上がるなぁ。
渋谷橋から氷川神社まで全長2kmを渡御。
7基の神輿がズラーーーッと並ぶ。
いよいよ氷川神社の参道へと入ります。
先導はお囃子に続きお稚児さん。
ここまで大変だったけど頑張りました。
神酒所では氷川睦前会長の伊部さんが
マイクを持って迎えます。伊部さんは
今まで連合神輿の宮入をマイクを使い
紹介して迎えてくださっている。
伊部さんはここ氷川産まれ氷川育ち。
親の代から神輿を支えてきたそうです。
伊部さんはお神輿が本当に好きなんだな
というエピソードがあります。
毎年氷川会の神輿に協力する同好会さんが
あるそうです。「鶴坂会」という同好会さん。
日頃伊部さんは氷川会以外にもこの鶴坂会で
神輿を担ぎ、担ぎ仲間がどんどん増えて
「伊部組」と呼ばれるほどの勢力に。
そんなリスペクトの形として伊部さんの
帯は鶴坂会の赤い帯にしているそうです。
素敵な話だな~。
そして神酒所に神輿が到着。
「させー!」を合言葉に神輿は秋の青空に
上がりました。参道の観衆もワァー!!!
と盛り上がり、いよいよ、宮入です。
トンボが短いからだいじょーぶ(ドドン♪)
すんなりスムーズに鳥居にINしちゃいます。
よいと~よいと~と神輿を担がず
丁寧に手で静々と社殿に向かい
お神輿は入っていきます。その光景は
まさに神聖なもので是非みんなにもみて
もらいたい。写真じゃなくて。
さぁーこい!
氷川睦の氷川睦副会長古屋さんが木を入れます。
最初お会いした時に「俺は地元の人間じゃないから」
と仰っていた古屋さん。川名会長や五十嵐さん
その他の氷川睦の皆さんと活動していると
「地元じゃないけど地元みたいな」と
迎え入れられた感じと仰っていた。
宮入完了!
12:30からスタートした氷川会の渡御。
14:15ジャストに宮入に成功いたしました。
さぁ!皆さん。このあと1キロほど担いだ
その先には「トンボチェンジピットイン」が
待っていることを忘れていませんか!?
宮入後、裏の参道を出てそのまま
氷川会の神酒所横の休憩所まで担ぎます。
その時間約15分少々。休憩後出発が
15:00ですのでこの時点で
14:20という事は・・・・・・
休憩所ピットインの到着予測
14:45!?
15分しかない!?
お!走った!!
氷川睦副会長の五十嵐さんが走った。
先に回って長いトンボを用意するんだな。
恵比寿新聞はそのまま五十嵐さんを追う。
っていうか足はやっ!
はぁはぁはぁ( ;∀;)
追いついたと思ったら既にトンボの用意は
完了していた。この時点で14:35.。。。。
今どのへんだろうか・・・神輿は・・・・
めっちゃ遠い(‘Д’)
うぇ~~・・・間に合わないかもしれない。。
あの位置からすると到着って15分ほど。
14時50分に到着して10分で変えて
15時に出発するって全く余裕ないwww
だめwww俺がプレッシャーで死ぬwwww
やっときた!(‘Д’)
既に時刻は14時45分。。。。。
ここから綺麗に入れば木が入って。。。
いや・・・綺麗に入らずに戻すなんて
事絶対しないよね?絶対だよね?
14時48分。神輿が綺麗に入り木が入る。
さぁ本当に10分で短いトンボから
長いトンボに変えることができるのか!?
テレレレレレレレ♪
テレレレレレレレ♪
ジャジャーンジャジャーンジャジャン♪
曲:T SQUARE TRUTH
ちょwwww
ふざけてる場合じゃないでしょwwww
いや・・・まてよ・・・・
なんかめっちゃ手際良い・・・・
五十嵐さん
恵比寿新聞さ~ん♪俺ら何年やってると思ってるんですか~。
恵比寿新聞
ヤバい。。。なにこれ。。抱かれたい。
あれよあれよという間に神輿が組みあがっていく。
トンボ変えようぜっ!
宵宮の夜。あれだけ熱く語って
トンボを変えようと言ってたのって
こういう事だったのか・・・・
なんかすごいチームワーク。。
しかも先輩が後輩に教えながらやってる・・・
うぁーーーーなんかすげーーーーーー!!!!
中学時代から共に神輿を支えてきて約30年。
チームとしてやってきて絶対の信頼がないと
「10分でトンボを変えれる」って言えない。
でも言えたという事はとてつもない信頼が
この氷川睦にはあるんだ。。。
はい!完成!!
実は恵比寿新聞こっそり
ストップウォッチを持っておりまして
短いトンボから長いトンボに変える
分数をチェックしておりました。
結果!!!!!!!!!!!!!!!
9分38秒!!!
すげーーー!!!!!!!!!
しかも10分切りの9分台!!!
しかしここで皆さん歓喜することなく
「あたりめぇーでしょ」的なしぐさ。
くぅーーーーーーーーーーーーーー
格好良すぎ!
そして友好神輿の代官山さんが到着しました。
時間ぴったり。ここから並木橋に向かって
代官山さんと氷川会の友好神輿がスタート。
共に互いに違う神輿を入れ替わり担ぎます。
氷川会さんの神輿の花棒は代官山さん
代官山さんの神輿の花棒には氷川会さん。
今年初めて氏子を交差させる渡御をしたそうです。
代官山さんと氷川会の皆さんで
並木橋で記念撮影。
心なしか氷川睦の会長の顔にも笑みが。
さぁここからはラストスパートの
氷川神社参道での行ったり来たり!
恒例の最後の渡御になります。
氷川睦会長川名さんも
トンボが時間内に変えられたので
ご満悦の肩入れ。ウホほーい!!
そして氷川会さんは本当に素敵だな~
と思うのは祭礼に関わった子どもたちが
花を飾るという特徴がありました。
お父さんに担がれて花棒に乗ったり。
花棒に乗って「前だー!前だー!」と
若干2歳!?すごいなー!!!!!!
子どもたちの目がキラキラしていました。
川名会長
俺たちも小さい時はこうやって花棒に乗せてくれたんですよ。
五十嵐さん
そうだね~。言ってみれば伝統みたいなもんだね。
そして最後の木が入りました。
令和元年最初の一番基「氷川会」。
無事密着取材完了!
この7年間で豊神会・宮本氏子会
元広尾・新栄会・丹後会・わかば会
を取材させていただき各祭礼会に
独自の想いや粋が有ることに気づきました。
それはしっかりとした「文化」として
世代で受け継がれ守られているんだなと。
そして渋谷氷川神社連合神輿最後の
「氷川会」の取材を一言でいうと
「友情」だと思いました。
本当に何にも代えがたい凄いものだなと。
そして恵比寿新聞の連合神輿の取材も
これにて終了となりました。
本当にありがとうございました。