
さかのぼること136年前。現在の恵比寿ガーデンプレイスの場所に1889年に誕生したヱビスビール醸造場。のちに「東洋のビール王」と呼ばれることになる「馬越恭平」はヱビスビールを日本一のビールにする為に数々の画期的なアイデアを打ち出し人気を博することになりました。その施策の一つがこちらの写真にある「初荷(はつに)」と言われる行事で新年ヱビスビールの初出荷を工場から渋谷川沿いに社員の皆さんが半纏を羽織り行列をなして日本橋まで練り歩きました。今でいう「PR施策」を打ち出しました。当時は「これを見ないと正月を迎えた気がしない」という街の風物詩だったそうです。
ヱビスビールの街「恵比寿」で街の人と共に再び「初荷」のような風物詩を作りたい。そんな想いが今年実現することになりました。それは新年に恵比寿の街の人達とヱビスビールを醸造する「初仕込」という行事です。

1月9日。今回は日々街の主要なお祭りでヱビスビールを注ぎ続ける「あわえびす」のメンバーにご協力頂き新春初の「ヱビス∞(インフィニティ)初仕込」を皆で仕込むことになりました。いつもはビール注いで提供しているメンバーも「ビールを醸造する」という初の試みにワクワクが止まりません。
醸造する場所は恵比寿ガーデンプレイス内に誕生した「YEBISU BREWERY TOKYO」。こちらで日々醸造されるフラッグシップビール「ヱビス∞(インフィニティ)」を皆さんで醸造する事になりました。

ビールは「水」「麦芽」「ホップ」「酵母」4つの素材から作られます。まず最初は「大きな窯に砕いた大麦芽を投入しておかゆを作る」という行程からスタート。糖化(マッシング)という行程で砕いた麦芽をお湯と混ぜ、酵素の働きでデンプンを糖に変える作業です。ヱビスブランド Chief Experience Brewer有友 亮太さんが丁寧に作業工程を説明しながら慎重に投入。

大麦を発芽させ焙燥した麦芽(モルト)を投入します。既に麦のいい香り~。何度も何度も麦芽(モルト)を投入するんですが、こんな沢山入れるんだと驚きました。この「マッシング」という工程で麦のでんぷん質が糖化されその糖は酵母によりアルコールへと変化します。我々は日々飲んでいるビールはこういう工程を経てあの美味しい飲み物になるのかと。勉強になるなぁ。

「マッシング」している間に今回の地元メンバーでヱビスビールの歴史をツアー形式で見学。街と共に歩み130年以上続いてきた唯一無二のブランドルーツを旅するように見学。解説はYEBISU BREWERY TOKYO 統括マネージャーの小野寺さん。まだ恵比寿にビール工場があった昭和の時代を知る小野寺さんのお話を交えて地元の皆で振り返ります。

ヱビスビールがどのように誕生したのか。誕生後の歩みや戦争の話。そして戦後の復興から街と共に歩んできたヱビスビールの歴史を聞く中で生まれも育ちも「恵比寿」のメンバーからは「小さい時の思い出はビール工場でやっていた工場開放デーを思い出す~」という話でした。

年に数日だけビール工場の門が開き地域の人と共に楽しむ「工場開放デー」はとても人気でした。まさに「チャーリーとチョコレート工場」みたいな。この「工場開放デー」では無料で子どもたちに「リボンシトロン」が振舞われ、大人は新鮮な工場作り立てのビールを楽しんでいたそうです。そんな「工場開放デー」が行われていた工場が閉鎖し、恵比寿ガーデンプレイスになり、現在では夏のイベント「恵比寿麦酒祭」を経て「YEBISU BEER HOLIDAY」へと進化し、今に至ります。そのスピリットは今も継承されているんですね。
ヱビスビールと街の歴史を勉強した後はいよいよ「ホップ」投入の作業に入ります。

先程の「糖化(マッシング)」から「ろ過(ロイタリング)」という糖を含んだ液体(麦汁)と麦芽粕を分ける作業工程を経てこれから「煮沸(ボイリング)」という麦汁を煮沸し、ホップを加える工程に移ります。ビールには欠かせない主役と言っても過言ではない「ホップ」。今回の「ヱビス∞(インフィニティ)初仕込」はテトナンガー(Tettnanger) というドイツ産のファインアロマホップが一部使用されています。これは、1890年のヱビスビール誕生当時に使われていたと考えられる伝統的なホップだそうです。

「煮沸(ボイリング)」中の釜は激熱!蓋を開けるごとにモルトの麦麦した湯気の香りを感じつつ「ホップ」を投入するのですがホップを入れた途端に室内に広がるホップの爽やかな香り。早くヱビスビールが飲みたい!無事ホップを投入し、この後冷却を経て酵母が添加され「発酵(ファーメンテーション)」の工程に。我々の役目も無事終了。美味しいヱビスができますように!

作業の後はお待ちかねの「ヱビス∞(インフィニティ)」の試飲。昨年はお祭りで2500ℓを注いできた「あわえびす」の皆さん。注ぎ方もお手の物。

実は今回街の皆さんで醸造した「ヱビス∞(インフィニティ)初仕込」がなんと2月25日「ヱビスビールの誕生日」の日に発売が決定しました!

2026年2月25日(水)・「YEBISU BREWERY TOKYO」内グッズ売り場、ライフセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店限定で発売します!
【YEBISU BREWERY TOKYO提供ビール監修 ヱビスブランド】
Chief Experience Brewer有友 亮太 コメント
「ヱビス∞(インフィニティ)初仕込」はYEBISU BREWERY TOKYOという場にふさわしく、ヱビスビールの歴史に触れて味わっていただきたいという想いから醸造したビールです。明治時代の歴史ある“初荷”からインスピレーションを受け、ヱビス∞の“初仕込”という形での表現に挑戦いたしました。今回はびんでの販売となりますので、ぜひご家庭でYEBISU BREWERY TOKYO発の王道感のある飲みごたえと高貴で洗練された苦味と香りのヱビスをお楽しみください。










