I LOVE TOFU!
どうも恵比寿新聞です。
昔はどこの町にも存在した「お豆腐屋さん」
夕方になると「プゥ~プゥ~♬」とラッパの
音が合図。ボールや桶を持って走って
豆腐屋の自転車を追いかけたのは
懐かしい思い出だと思います。
今はお豆腐屋さんも都会では珍しく
恵比寿に純粋な豆腐屋さんは
1軒もありません。時代なんですかね。
しかし!
遺伝子というものは不思議なもので
形を変えて今の時代に適応する能力があります。
まさに今そんな出来事が恵比寿で起こっていて
古き良き物が新しいアイデアで表現されていました。
今回ご紹介するのは岡山県の小さな豆腐屋の
娘姉妹が実家の味を伝えるべく奮闘し
恵比寿に新しくお店をOPENしたという話。
え!?豆腐!?
お店の見た目から豆腐を想像するのは
難しいだろうこのお店。場所は恵比寿3丁目
ガーデンプレイスのウェスティン側の
路地を入った場所にひっそりと建っている。
お店の名前は「balloom(バルーム)」
OPENしたのは2017年4月29日
最近出来立てホヤホヤなのに
不思議と「老舗感」漂う雰囲気。
こちらのお店を切り盛りする
山本さんにお話を伺ってみました。
恵比寿新聞
山本さん。この建物って前からありましたっけ!?
山本さん
実はこの建物新築なんですよ^^
恵比寿新聞
えー!?っていうかなにこの「老舗感」….
山本さん
建材にアンティークを使っているのでそう思うのかも^^
恵比寿新聞
アンティーク!?
山本さん
このカウンターもすべて古い材を使って建ててるんですよ。
恵比寿新聞
あ。ほんとだ・・・これ全部山本さんがデザインしたの?
山本さん
実は妹がすべてコーディネートしているんですよ^^
山本さんによると共同経営している
妹さんがこの建物の内装をコーディネート。
古くはヨーロッパのアンティーク家具や
ニューヨークの鉄柵などなど様々な部分に
古い建材が使用されている。だから
老舗感がでるのかぁ~。素敵。
お!2階もあるんですね。
恵比寿新聞
山本さん。2階もあるんですね。
山本さん
そうなんです^^1階はこんなかんじなのですが、2階はゆったりとできるスペースになっているので良かったらどうぞ^^
日本じゃないみたい
どこかの外国の田舎の素敵な庭のある
おうちに迷い込んだかのようなたたずまい。
ダイニングテーブルはかの「ダヴィンチコード」
にも登場した有名な図書館にあった机なんだそうな。
本当に素敵だな~ってここまで来て「豆腐」を
連想させる物がまったくありません。
ちょっと山本さんに聞いてみることに。
豆腐屋の娘
恵比寿新聞
お話によると山本さんのご実家は岡山で豆腐店を営んでいると聞いたのですが。
山本さん
そうなんですよ。岡山駅の西口から5分ぐらいの所に戦前から豆腐屋をやっている家に生まれたんです^^父が2代目です^^
恵比寿新聞
しかもその実家の豆腐を使った料理がこちらにふんだんにあると聞いたのですが。
山本さん
そうなんです^^実家の味を東京の人にも食べてもらいたくて。ただお豆腐を出すだけじゃなくて私たちなりにアレンジして提供しているんですよ。
恵比寿新聞
私たちなりにですね。あっ。そういえば今日妹さんは?
山本さん
実はこの「balloom」岡山にも8坪ほどなんですが実家の近くにお店があるんですね。恵比寿が2店舗目で。現在妹は岡山のほうにいて、交代で岡山と恵比寿を順番に切り盛りしているんですよ。
恵比寿新聞
そりゃー大変ですね。岡山恵比寿を行ったり来たり。
山本さん
結構大変です….^^;
恵比寿新聞
ご実家の豆腐を使用した料理など出されるということなんですがご実家のお豆腐ってどんな豆腐なんですか?あとどんなものを出してらっしゃるんですか?
山本さん
うちの豆腐は通常のスーパーで市販されているお豆腐よりも本来の大豆の味が濃いのが特徴ですね。豆腐に加工する前の豆乳は、無調整で一般的なものに比べ濃いので「本物の豆腐」を食べていただきたくていろんな料理にアレンジしています。食べて行かれますか?
恵比寿新聞
食べずに帰るわけないじゃないですか(笑)いただきます。
山本さん
じゃあまず…..
グラタン?
恵比寿新聞
これは・・・グラタンですか?
山本さん
ラザニアなんですけど通常パスタを使って作る料理なのですが、豆腐を使用して作るラザニアなんです。
恵比寿新聞
ほー。味の食感もお豆腐ならラザニアとしても合いそうですね。これはイメージできる^^
山本さん
ぜひ召し上がってみてください。
恵比寿新聞
それではいただきます。
びよ~ん
恵比寿新聞
パクッ。・・・・ん!?
山本さん
どうですか?
恵比寿新聞
想像していたイメージ通りの味(笑)
山本さん
・・・・
恵比寿新聞
ん?・・・あっ!!!ちょっと待った。このお豆腐ずっしり濃いですね。ラザニアのチーズの濃厚さじゃないお豆腐の大豆のズシっとした濃さだ・・・
山本さん
そうなんです。うちのお豆腐は通常のお豆腐よりも豆乳の濃度が高いので味がしっかりしているんですよ^^
恵比寿新聞
しかも濃度が濃ければ沖縄の島豆腐みたいに固くなりがちだけど、やわらかい・・・
山本さん
これは木綿ですが、ぜひ絹を楽しめる逸品を食べてみてください。
TOFU RICE BALL
恵比寿新聞
これは?
山本さん
私が二日酔いの時にたべ・・・いや(笑)豆腐ライスボールです^^
恵比寿新聞
ちょっと(笑)これはシャケをまぶしたご飯の上に絹ごし豆腐。上から餡かけですね。ではいただきます。
山本さん
どうぞ^^
恵比寿新聞
パクッ。ん~。優しい二日酔いの朝に最適な優しさぁ~!ん!?この絹ごし!やっぱりしっかりとした大豆の甘みが!うまっ!
山本さん
喜んでもらえてよかったです^^
恵比寿新聞
このシャレオツ空間でこんな料理を食べているのも不思議ですが、僕も丁度二日酔いだったのでちょうどよいです。
山本さん
是非うち自慢のニューヨークワインと一緒にぜひ(笑)
恵比寿新聞
いや・・・お酒は勘弁。。ってニューヨークワインですか?!っていうかニューヨークでワインを生産できるの?
山本さん
ニューヨーク州のロングアイランドやその他でもワインの生産が盛んなんですよ^^
恵比寿新聞
知らなかった・・・カリフォルニアとかしか想像つかなかったけど・・・ニューヨークでね。
※実はこの後調べてみたらニューヨーク州ってでかいのね。九州と北海道を一緒にしたぐらいの大きさなんだとか。しかもカナダ国境沿いにあるので冬は寒く夏は暑く程よいテノワールがあって素晴らしいワインができているそうな。
豆腐屋に生まれて
恵比寿新聞
話は戻るんですが、実際豆腐屋さんに生まれるってことは毎日食卓にお豆腐出てくるの?
山本さん
そうですね。普通に^^
恵比寿新聞
毎日食べてると嫌いになったりしませんでした?
山本さん
いや。それはないですね。常にお豆腐が食卓にあがっているので好きでも嫌いでもなくあるのが普通だったから^^
恵比寿新聞
へぇー。お父さんもお母さんもお豆腐屋さんだから朝早いんじゃないですか?
山本さん
そうですね。私と妹が小さいころは母親が二人をおんぶにだっこしてお豆腐作っていたみたいですよ。
恵比寿新聞
自分の実家の家業をこうやって新しい形で引き継いでほんと素敵だなって思います。東京に出てきたのは山本さんと妹さんだけなんですか?
山本さん
もう一人一緒に来たメンバーがいるんですよ^^
恵比寿新聞
自己紹介をどうぞ!
祐紀さん
小田祐紀といいます^^
恵比寿新聞
祐紀さんはどういうつながりで東京に来られたんですか?
祐紀さん
実はもともと岡山のballoomの常連だったんですよ。アパレルに勤めていたんですが、たまたま東京に山本さんが進出するということで僕も東京に出ていこうと思っていたので「いく?」って言われて「お供します^^」的な(笑)
恵比寿新聞
桃太郎かよ(笑)
さしづめ山本さんが桃太郎なんだろうな・・・
とにかく不思議な人で取材中もお客さんと
お喋りしたり、恵比寿の人なんじゃないかな?
って思うほどにみんなとコミュニケーション
している。ん~女版桃太郎だな・・・・・
山本さん
恵比寿新聞さん。うちの豆乳飲まれてみます?
恵比寿新聞
おぉ!先ほども話題にあがっていた「豆乳」ですね。
山本さん
うちはこの「豆乳」でソイスムージー作っているんですよ。
恵比寿新聞
ソイスムージー??
山本さん
まずは生の豆乳からどうぞ。普段はそのままお出ししてないんですけど特別に^^
驚きの豆乳
恵比寿新聞
実は・・・あまり得意じゃないんですよね・・・豆乳・・・・
山本さん
そうなんですか?
恵比寿新聞
はい・・・では。ゴク・・・ゴク・・・ゴク・・・
山本さん
どうですか?
恵比寿新聞
豆腐を飲んでいるみたい!!!(笑)なにこれ。ずいぶん前に飲んだ豆乳と全然違う。。
山本さん
この豆乳で作ったのがこのスムージーです。
小松菜とバナナ
恵比寿新聞
え・・・そのままでもおいしいのに・・・小松菜とバナナ・・・・こわい・・・
山本さん
ぜひ飲んでみてください^^
恵比寿新聞
では・・・ゴキュン・・ゴキュン・・・うぁ!・・・ちょっとこれ。豆腐そのままの味じゃん(笑)
山本さん
あはは^^ですよね(笑)
恵比寿新聞
しかもここまで「豆腐」と「バナナ」の相性が良いとは….新発見。今まで飲んだことのない感じ。これはすごくおいしい。
山本さん
びっくりされる方も多いです。うちのソイスムージー。豆乳があるので「ソイラテ」とか頼まれるんですけど、うちの豆乳濃すぎてソイラテできない(笑)
恵比寿新聞
ここまで濃いと分離しちゃうんですね。わかるは・・・別格だもん。これ。豆乳が苦手な私でも豆腐と思って飲めますもん(笑)
ベリーソイスムージー
山本さん
こちらは飲みやすいですよ。
恵比寿新聞
あふれ出てる・・・早く飲まなきゃ.ゴキュ・・・ゴキュ・・・う~ん。程よい甘みと酸味と豆乳のまろやかさが合いますね~。
山本さん
意外とすんなり飲めるタイプですね。
恵比寿新聞
しかも腹持ちも良さそうなのでダイエットにはいいかもですね。今日は本当にありがとうございました。
今回の取材で良かったな~と思ったのは
実家の味を自分たちの世代の考え方で
紡いで編んで今の時流に受け入れられやすく
表現している事にとても共感しました。
「なんでもオシャレになりやがって」的な
ワンスアポンアタイムな事も意見として
ありますが、「今だからできること」も
とっても大事な事だなと思いました。
ぜひ皆さんスムージーは一押しです。
豆乳の概念がわかると思います^^
夜は素敵なピンチョスをつまみながら
ワイン片手におしゃべりできるバルになります。
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balloom(バルーム)
東京都渋谷区恵比寿3-29-16
03-6277-3257
【営業時間】
火~日11:00~14:00(13:00LO)
火~日16:00~23:00(22:00LO)
日曜日11:00~19:00(18:00LO)
月曜日定休日