皆さん。「へり~ばっく」というカバンをご存知でしょうか?
恵比寿新聞が恵比寿に次に来るムーブメントとしてイチオシの「へり~ばっく」
だから「へり~ばっく」ってなに?という言う事で今回はへり~ばっくの生みのお店
恵比寿橋からすぐ近くの創業昭和37年の小森谷畳店にお邪魔しました。
もう既に人だかりになっていまして。そんなお忙しい最中
店主の中嶋さんにお話を伺いました。
そもそも「へり~ばっく」のバックなのに何故に畳屋さん?という疑問をお持ちでしょう。
何故「へり~ばっく」なのか。それは・・・・・・・
畳の縁(へり)を使用してるから
です。畳の縁(へり)は畳の周りの外枠に張ってある布と言った方が説明がつくのか。
その縁を利用してバックを作られているんです。その経緯について中嶋さんに伺いました。
元々はリサイクルだった
元々仕事で派生した半畳にも満たない「余った縁」を使い、
その縁を縫い合わせて布状にした事から始まったそうで
いつしか奥様が縁でカバンを作るようになりそんな作品を店頭においているうちに
テレビに紹介され始め。ある日ホンジャマカ石塚さんが取材に来た際に
この作品に名前が無いという事で収録中に「へり~ばっく」と命名してくれた事が
きっかけで「へり~ばっく」という名前になったそうです。石ちゃん凄い!
さて、「へり~ばっく」ってどんな物なのか?それでは公開したいと思います。
うつくしぃ~
しかもこちらの価格なんと
3,000円!!!!!
やすいーーーー。この柄だと母への土産に良いかも~。
そして和装した時にちょっと手持ちで持つのもオシャレですね。
これもシックな色遣いでしかも素敵な和柄ですし
着物には会うのは当たり前だけどカジュアルに持つのも良いかも。
さて、さて、どんどん紹介していくぜー。
ある意味アニマル柄
こちらは犬の散歩用バックでございまして。ちゃんと犬の散歩用に強化して
作られている一品。どこが犬の散歩に強化されているかというと。
ほら。中にはペットボトル入れ。リードを入れたりティッシュやごみ袋も
入れれるような「犬散歩用バック」なのであります。
デザインは奥様に言えばお客様の好きな縁で制作してくれます。
こちらは畳と縁の共作。「畳ランドセル」。店主の中嶋さんによると
入学シーズンになると店先に飾ったりしてるそうです。かわいい。
こちらはポーチサイズ。小森谷畳店ではこのタイプを「ひろお」と呼ぶそうです。
開口部分はマグネット式でできています。これも可愛い。
こちら巾着スタイルのバック。タイプは「えびす」と呼ぶそうです。
手提げと巾着バックが融合したナイスな一品。やっぱ和装にあいますな。
ってこれもそれもすべて「縁(へり)100%」すごくないですか!?
縁って何種類ぐらいあるのでしょうか?中嶋さんに聞いてみました。
中嶋さん
ものすごくたくさんの種類があるんですよ。縁の産地は主に岡山や福井などの西日本。
昔の畳屋さんを回ると使いきれない縁で年代物の縁もたくさんあると思います。
地域によっても縁の好みは違う物。関東は意外と地味な色の物を好むんですが
地域が違えば派手な柄などたくさんあります。こんな柄もあるんですよ。
派手だなーーーこれ。
中嶋さん
これは繧繝縁(うんげんべり)と言って天皇・三后・上皇の方が使う畳の
縁なんですよ。縁は位があってこの繧繝縁は最高地位の人が使う縁なんですね。
恵比寿新聞が調べたところによると時代は室町時代後期、身分による縁の使用を
定めたという記述が残っているそうで、最高権威の天皇・三后・上皇は「繧繝縁」
「大紋高麗縁」という物は親王・摂関・大臣。「小紋高麗縁」は公卿。
「紫縁」は殿上人。と位によって縁は決められていたそうです。
しかし現在は様々な縁のデザインがあるそうで、これもハイビスカスの縁。かわいい。
こちらは菊柄の縁。あまり見ない物ですね。
結構種類によっては希少価値の高い縁。ビンテージ縁もあるそうです。
この柄なんて蓮柄でかわいいな~。カメラストラップにしたい!
こちら今まで紹介した物はすべて「国産」
小森谷畳店で取り扱う畳および縁はすべて国産を使用しているそうです。
中嶋さん
最近は中国産の畳なんかが入ってきだしているんですが畳というのは
非常に奥深い物で、簡単に作られたもの粗悪な物もやはりあります。
私たちは純国産。畳に関しては熊本の熊本畳を使用しています。
国産は高いとお思いだとは思いますが寿命が違います。
そして壊れたり剥がれたりしても私が治しますよ^^
実はこちらにいらっしゃった常連さんのカバンが
クマモンの縁を使ったバックだったんですよ。
無理やり私物をお借りして見せてもらいました。
かわいすぎる(笑)
先ほども触れましたがこちらにたくさんある縁からお気に入りの縁を選び
形を決めてオーダーすれば作っていただけるんですね。
これ恵比寿で流行っちゃうなー。母の日のお土産に。そして和装に。
その他無限大の可能性を秘めた「へり~ばっく」
そして先代から引き継ぐ匠の畳職人のこだわりを秘めた「畳」
日本人としてそして文化を継承する素晴らしいお店でした。
中嶋さんありがとうございました。
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小森谷畳店
住所 東京都渋谷区広尾1-14-15
電話 03-3473-2665
小森谷畳店ホームページ
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