通常運営に戻りましたよ!奥さん!
祭りが続くとイベントの情報で埋め尽くされてしまいがちな恵比寿新聞。
肝心のグルメ情報などは最近アップされていませんでしたが、やっと!
9月のイベントも落ち着きましたので通常運営でお送りいたします。
さて、最近恵比寿には「専門店」が増えているのをごぞんじですか?全国的な流行り
なのかわかりませんが、例えば恵比寿駅前にできた貝料理専門店「あこや」さん
※今度取材にお邪魔します!※
や先日取材させていただいたソーセージ専門店「ソーセージスタイル流行」さん
その他ジビエの専門料理店や牡蠣専門店などなど!!専門店が続々増えております。
そしてここは言わずと知れた恵比寿のとあるストリート。先日「孤独のグルメ」にも
登場した「さいき」さんのあるストリートでございまして。このストリート沿いになんと
鮭専門店ができたって!てえへんだ!
どうも内田裕也です。シャケナベイベー
ほらね。スベったでしょ。最近無駄にスベるのが快感になってきてる恵比寿新聞。
おやじギャグの根幹にはこの「羞恥心」が「快感」に変わる瞬間におやじは
「か・・・・かい・・・かん・・パタッ・・・」となるんですね。なので無容易に
笑ったり「いや~傑作ですね~」とかいうとその「羞恥心」が「俺のこと好きなんじゃないの?」
になるのでみなさんぜひ気を付けていただきたい事項として書いておきますね。
という事でお店の前にまでやってまいりました。
あれ!?ここ蕎麦屋じゃなかったっけ?
えびす村の横あたりですね。あっ!そういえばえびす村の前には昔「恵比寿市場」って
ショッピングセンターがあったんですってね。その写真がこちら。ドーーン!!!!!
渋すぎる(笑)
2001年。今から13年前の写真ですね。さて、こういう小ネタも挟みつつ話は「鮭」に。
でも鮭専門店って言うくらいだからねじり鉢巻きした半裸のオジサンが
「へい!らっしゃい!らっしゃい!」ってピーヒャラピーヒャラお祭りドンドンな
感じのお店なんでしょうね。だって聞く話によればこちらのお店
石狩市公認の鮭専門店
っていうじゃないですか。そらーピーヒャラドンドンどころじゃないでしょ!!
鮭殻荘
名前からして和風な名前じゃないですか~。石狩といえばそうそう!石狩鍋!!!
そして今は秋!!秋といえば秋鮭ですよ。お父さん!!そろそろ旬の秋鮭が都内にも
やってくる時期。チャンチャン焼きに石狩鍋!!絶対にあるはず!!!!!!!!
ということで店内に入ってみることに。
あれ?・・・
なんかおしゃれ・・・お店間違えたかな・・・・
あれ?・・・
「やっちまったなぁ~!」ってクールポコ的な半裸のフンドシスタイルのオジサンが
「へい!らっしゃい!」って・・・・・場所間違えたのかな・・・・
あっ。上の階にもフロアがあるみたいだし・・・・ちょっと行ってみようかな・・
ギャーー!!!!
恵比寿新聞
ギャーーーーー
鮭殻荘 広報さん
びっくりされましたよね。
恵比寿新聞
しゃ・・しゃけ・・・ぎゃーーーー!!!!これ本物!?
鮭殻荘 広報さん
はい。正真正銘「鮭」ですよ。
恵比寿新聞
あの・・・鮭殻荘に取材で来たものなんですが、ここがもしかして。
鮭殻荘 広報さん
はい^^鮭殻荘でございます(満面の笑み)
恵比寿新聞
うっそーん!!
なにこの店(笑)
こちらは2階の部屋なんですが階段から上がればすぐ鮭が吊るしてあって、
鮭の香りがぶんぶんしておりまして・・・・・
お店の雰囲気はビストロスタイル。なんというかバービーちゃんの家にわかめちゃんが
遊びに来たみたいな設定になっているわけでして。なんだこれは(笑)
恵比寿新聞
鮭専門店とかいうから勝手にクールポコの「やっちまったなぁ~!」みたいな人が出てきて「らっしゃい!喜んでぇ!!」っていうイメージがあったから入ってびっくりしました。
鮭殻荘 広報さん
みなさんそうおっしゃられます^^;
恵比寿新聞
お店の並びも大衆居酒屋系の多いストリートだから余計ですね。しかしなんかおしゃれなビストロっぽい雰囲気とレトロモダンな雰囲気ですね。
鮭殻荘 広報さん
ありがとうございます^^
恵比寿新聞
鮭さえ吊るして無ければね。
鮭殻荘 広報さん
え・・・
恵比寿新聞
でもなんでまた「鮭専門店」なんて始めたんですか?
鮭殻荘 広報さん
実は以前うちの会社で食材を探す旅というか、その時に弊社の社長が北海道の石狩市に行きまして石狩といえば鮭!町の「金大亭」というお店で天然の鮭を食べさせてもらったそうなんです。
恵比寿新聞
ほうほう。それでそれで?
鮭殻荘 広報さん
その時に食べた天然の鮭が今まで我々が食べていた鮭とは全く違い赤身のお肉にも似た味わいとクオリティーに物凄く感動したそうで「いつかは鮭を題材にしたお店をやりたい!」と。
恵比寿新聞
それはそれはおいしかったんですね~。じゃあその話はまた後日で。それではお料理のほ・・・
鮭殻荘 広報さん
えーーー。もうちょっとしゃべらせてくださいよ!!!
恵比寿新聞
じゃあちょっとだけですよ。
鮭殻荘 広報さん
はい。それでタイミング的にその鮭の専門店をやろうということになって。その時にお付き合いのあったサッポロビールさんのご紹介で北海道の石狩市の市長さんとお会いさせていただく機会がありまして。いろいろと料理に対してのお話を重ねているうちに市長さんに我々のビジョンが伝わり「石狩市公認」のお店としてオープンしたんです!!
恵比寿新聞
へぇー!!!!すごいですねーー!!!それではお料理のほう・・・・
鮭殻荘 広報さん
ちょーー!!まだ話がとちゅうでして。
恵比寿新聞
だってそーいう話聞くと早く食べたいんだもん。早めにお願いしますね。
鮭殻荘 広報さん
かしこまりました。それで石狩市からの公認を受けて、石狩市より天然の白鮭を中心に季節の鮭を提供していただいています。その他「世界の鮭」というコンセプトの元、北はノルウェイやアトランティックのサーモンや世界各国で採れる鮭を季節ごとにご用意しています。いわば「鮭を通じて世界一周」ができるという流れなんですよー!!
恵比寿新聞
それではお料理のほうを・・・・・・
鮭殻荘 広報さん
その他にも鮭という食材は無限の可能性を秘めていまして、世界ではサーモン料理が多くあります。星付きのレストランでもスペシャリテで出てくるものもあり。鮭殻荘ではもちろん!石狩鍋やチャンチャン焼きも「石狩クラシッコ」としてグランドメニューにもありますが、その他にも世界のサーモン料理をご用意しています。
恵比寿新聞
クラシッコですか?新しい住宅向けのサービス名のようですね。クラシックの意味ですね。ちょっと気になるんですが、世界中でサーモン料理があると言いましたが確かに鮭のムニエル的な料理を食べたことがあったりサーモンのコンフィなどの低温調理された物を多く見かけますが、鮭殻荘にはどういう料理があるんですか?
鮭殻荘 広報さん
三ツ星レストランにある料理を再現したメニューがあるんですね。鮭殻荘スペシャリテ的な。鮭料理をここまでの完成度に高めた世界のシェフへのリスペクトを込めて今回鮭殻荘的にアレンジしてみました。
恵比寿新聞
それはおもしろそう!ぜひ頂きたいです!!!
大西洋シャケのブルスケッタ
恵比寿新聞
これはもしかしてパンの上に載せて食べる的な?
鮭殻荘 広報さん
料理の話はぜひうちのシェフに聞いてもらえればと思います。シェフー?
鮭殻荘 シェフ
こちら大西洋シャケを使用したブルスケッタで今回の鮭はノルウェイの鮭ですね。
恵比寿新聞
大西洋シャケってなんですか!?初めて聞いた名前の鮭です。
鮭殻荘 シェフ
それでは簡単にご説明しますね。
鮭殻荘 シェフ
地図でいうところのオレンジ色の部分が主に「大西洋シャケ」と言われるシャケの生息海域です。主にノルウェイ・カナダでも捕れます。アトランティックサーモンと呼ばれることもあります。
恵比寿新聞
うぉーなんか勉強になるなー。ということはこのバケットに乗せるシャケはノルウェイのサーモンってことですね。
恵比寿新聞
やっぱ日本人から見ると手巻き寿司的な感覚になりますね~。
鮭殻荘 広報さん
うちのお店が推奨しているのはこういったワイワイガヤガヤした集まりでこのように自分で創作するってことなんですよ^^
恵比寿新聞
あーなるほど。パーティーとかでこういうのあるとたのしいですしね。この右のネタはなんなんでしょうか?
鮭殻荘 シェフ
右上から「わさび」「いくら」「しょうが」「ねぎ」「トマト」「アボガドディップ」ですね。そしてサーモンにも白みそを隠し味で入れています。
恵比寿新聞
まさにイタリア版手巻き寿司スタイルじゃないですか!?
ということでモリモリ状態でリッツパーティー沢口靖子ならぬブルスケッタパーティー
で一口で頂いてみました。ん!!!!!和なんだけど伊!!!なんと説明したら良いのか。
これうまい(全く形容しがたいアリなお味)白みそを使ってると思わないほどのイタリアンテイスト。
しかしさすが鮭といくらの「親子ブルスケッタ」なので和の香りもします。海苔ください!!(笑)
やべー。これ全然止まらない。お店の方曰く鮭なのでロゼワインと合わせて飲んでほしいとのこと
そしてこの後、恵比寿新聞は鮭殻荘の鮭のポテンシャルにぶっ飛ばされることとなる料理が登場。
めっちゃ和風じゃん(笑)
恵比寿新聞
なんですか!?これは????器がなんか割烹ぽい(笑)
鮭殻荘 シェフ
これはカダイフというジャガイモを糸状にしたもので鮭を巻いて揚げたものなんですよ。
※これがカダイフというもの
恵比寿新聞
へぇー!どうやって食べるんですか?
鮭殻荘 シェフ
おとりわけいたしますね^^
恵比寿新聞
緊張の一瞬ですね(笑)
鮭殻荘 シェフ助手
プレッシャーかけないでくださいよ・・・・
ザクッ
恵比寿新聞
おぉーーー!!!!!!
鮭殻荘 シェフ助手
ふぅ・・・ぶじ切れましたね・・・・
中はホクホクのサーモンが!
いわゆるジャガイモを糸状にしたカダイフをサーモンに巻いて揚げたコロッケのようなものですが
見た目驚くほどの鮭のピンクっぷり。火加減抜群ですね。そこにソースをかけていただきます。
タルタルっぽいソースなんですが。シェフに聞くのを忘れていました。
このタルタル的なソースを揚げたてホクホクの上にかけまして頂いたんですが・・・・・・
やべ。めっちゃ美味
今まで食べていた鮭がなんだたんだろうと思うような触感。そう。貧乏だったころ(今もだけど)
コンビニの幕の内弁当に申し訳なさそうに鎮座していたあの「鮭」はいったい何だったんだろう。
薄っぺらくて。かたくて。骨が多くて。しかし今恵比寿新聞の前に鎮座する鮭ちゃんはどうだ?
フォークを入れるなりカダイフのパリとした皮を割ればふんわりとサケル柔らかさ。
口に入れればとけるような甘みと独特の鮭の松を思わせるよな香り。丁度良いこのタルタル的な
中和するソース。今。ここで。恵比寿新聞。鮭への概念が変わりますた。いや。鮭大好き。
ほら。恵比寿様だって鯛じゃなくて鮭を持ってるじゃないか。
すでに鮭殻荘の鮭マジックにかかった恵比寿新聞極上の鮭トークや鮭ギャグに花が咲きまして。
「新婚夫婦と説きまして愛と説きますぅ~。その心は~」「二人の仲がサケない」
ダハハ。しょうがないねぇ~。山田君座布団一枚
鮭のソテー オゼイユ風味
広報さん曰く「なつかすー味がします」と東北なまりでご説明頂きましたこちら。
サクッとサーモンをソテーしておりその下にはクリームソース的な。
鮭殻荘 シェフ
この料理は「トロワグロ風」と呼ばれていてフランスでも有名なトロワグロ三兄弟という名シェフが考え出したスペシャリテ「サーモン・オゼイユ」という料理にヒントを得て制作した料理なんです。
恵比寿新聞
トロマグロですか。サーモンと思ってたのに。
鮭殻荘 シェフ
いえ・・・トロワグロです。ソースはブールブランというソースで白ワインを煮詰めて酸味を出したところで生クリームと仕上げにバターとオゼイユという酸味のあるハーブとトマトを入れてできます。
恵比寿新聞
あ!やっと理解できました。トロワグロ兄弟が考案した料理ってことですね。なんだかシェフのリスペクトを感じますね。
これまた美味。ブールブランソースを焼き加減抜群のサーモンのソテーに絡めて頂いたんですが絶句。
しかも広報さんの「懐かしい味」という意味がなんだか分かったというか。これは本当においしい。
鮭好きならぬとも鮭の概念が変わるでしょう。やばいなこの店は・・ちょっと飲みたくなってきた。
石狩市と鮭殻荘をつないだわが町の地ビール「サッポロビール」が最近限定で出している
激やばビール「白穂乃香」と一緒に次の料理が運ばれてきた。気が利くなー。これ美味いんだよな。
鮭のブラン 焼きなすのビネグレット
こちらも大手町にありますオー・グー・ドゥ・ジュール・ヌーヴェルエールの
パテシエール、いわゆる女性パテシエの方が考案したスペシャリテからヒントを得て
作ったサーモンブラン。シェフの料理人へのリスペクトが感じられます。
これがまた不思議な食感でして。ペースト状にしたサーモンの下にはなんとクッキー生地。
その横に添えられているのが焼きなすのビネグレット。このビネグレットが驚きの香ばしさ
と酸味があってこのブランに合う合う。パテシエさんが考えたんだー。すごい料理だな~。
いや~見た目とは全く違うグランドメニューのラインナップ。まさにカオスと言っても
過言ではない「バビーちゃんミーツわかめちゃん」なスタイルですが石狩市公認という
事でこれから秋鮭などがドンドン入ってくるそうです。大西洋鮭以外にも時しらずや
その他の国産の鮭も満載だそうです。ん~~大満足!!ここおもしろい!!!!!!
〆が鮭のすまし汁って(笑)
もういろんな世界に振り回されて面白すぎるわ(笑)
イタリアからフランスへオーストラリアに飛んでからの日本的な。
鮭を通じた世界旅行を満喫したいあなたへお勧めいたします。
*************************************************
魚介ビストロ 鮭殻荘(サケガラソウ)
住所 東京都渋谷区恵比寿西1-7-10 大須賀ビル
電話 03-6416-1569
営業時間 月曜日~土曜日17:00~23:30 日曜日定休