氷川神社例大祭2014宮本氏子会に密着取材してきたよ!氷川神社宮入り(後編)

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昨日の記事は宮本氏子会神酒所から恵比寿駅前ロータリーを渡御するところまで。

今日は待ちに待った氷川神社例大祭の連合神輿の宮入でございます。

この宮入は明治通り沿いに神輿がずらっと並ぶことで非常に有名な風景。

続々と連合の神輿がずらりと渋谷橋からリキッドルームの前に集結します。

配列としては

常陸宮様子供御神輿
第一番基 宮本氏子会
第二番基 元広尾
第三番基 親栄会
第四番基 丹後会
第五番基 わかば会
第六番基 氷川会
第七番回 豊神会

となります。

お囃子のみんなもこの日の為にたくさん練習したんだって^^

頑張りましたね。成果を発揮する日が来ました。

先導する女の子たちも今年が本祭の為多かったです。

熱いのに頑張ったね~^^

という事でスタート!!

スタートと同時に「おぉー」っと言う歓声が明治通りにこだまします。

まずリキッドルーム前から8基の神輿がスタート。

先頭は常陸宮様の子供神輿。その後宮本氏子会とつづきます。

この明治通りから氷川神社へ渡御するところが花な訳であります。

丁度撮影しておりますと「恵比寿新聞いつも見てるよ。ここから撮れば?」

と心優しき方にまたまたナイスアングルを教えて頂きました。

そこはガードレールの上。丁度ポールが建っているのでバランスを取って

写真が撮影できる穴場アングルなわけでして、高い位置から撮影ができました。

それにしても本当に暑かった。この日は。気温32度。

直射日光は本当に危ない。しかし皆さん全然へっちゃらといった感じ。

そういえば撮影していて気づいた事が。御神輿で一番重い箇所ってどこなんだろうと。

何度も撮影して担いでいる方を見ていると「自分より背の高い人の隣が一番軽い」

という事に着目しました。という事は一番重いのは背が高い人なんですね。

たとえば彼氏身長180㎝と彼女160㎝の身長差カップル「逆かぼちゃワイン」のような

お二人でしたら彼女は全然肩に神輿が乗ってこないと思うんですが、そういう場合は

どうすれば良いか!?祭礼会の先輩にお聞きしたんですがその答えが驚愕。。

ぶら下がってればいいんだよっ!

だそうです。余計重くなると思うんだけどこれも文化なのね。

そんな事気にしてないもんね~!

ですよね~。とにかく神輿は男の仕事!!と思っていたのはこの宮入まで。

この後予想だにしない「女の強さ」を知る事になるとは・・・詳細は後程。。

ここまでが半分ぐらい。東2丁目の交差点付近でございます。

先導の女の子たちが「シャンシャン」と鈴を鳴らして前を歩きます。

一番先頭ではお囃子で神輿を盛り上げます。氷川様の御霊を乗せて進みます。

宮入の中盤ぐらいから徐々にヒートアップしていくわけですが

今年は本祭という事もあり皆さんの気合が全然違うんですね。

明治通りは怒号が響き「うりふり」や「せいやー」や江戸前の担ぎ方や

「さーー!!」などの卓球の愛ちゃんのような掛け声も。そうか。

福原愛ちゃんも江戸前だったのね。

ところで神輿の掛け声というのは方言のようにたくさんあるそうです。

調べたところ以下のような掛け声があるそうです。

関東各地でもいろいろな神輿の担ぎ方がある。

江戸前担ぎ
東京中心に定番な担ぎかた。
三社祭・神田祭・鳥越祭など。
担ぎ声:「せいや、さー」「そいや、そいな」「うり、ふり」。
三神では、宮神輿渡御の時の担ぎ方
千鳥担ぎ
東京熊野神社
担ぎ声:「おいさ、ちょいさ」

四谷担ぎ
東京四ッ谷須賀神社
担ぎ声:「さっさっさっさ…おいさ」
担ぎ方は千鳥担ぎと同じ

城南担ぎ
東京品川地区鮫洲八幡神社・大森神社等
担ぎ声:「ちょいちょい」

横田担ぎ
東京羽田地域 羽田神社、大田区六郷神社
担ぎ声:「横田でおいで~おいっち、にい、さん」

わっしょい担ぎ
深川神明宮・富岡八幡宮
担ぎ声:「わっしょい」
わっしょいの語源は諸説あり「和上同慶」「和を背負う」「和と一緒」「輪を背負う」などがもとだそうです。

どっこい担ぎ
神奈川、湘南地域に多い担ぎ。
担ぎ声:「どっこい、どっこい」、「どっこい、そ~りゃ~」、「よ~い、よいと」
途中、甚句が入り、「よい、よい」、「よいしょ」等の合いの手を入れ、
甚句の最後には「そ~りゃ~ そ~りゃ~」の掛け声とともに大きく上下に揉む。
三神では、宵宮の万灯神輿渡御の時の担ぎ方。

小田原担ぎ
小田原松原神社他三社
担ぎ声:「オイサー コラサー」
神輿を担いで走り、時には神輿同士を合体させるといった独特な担ぎ。

出典:三神様

御神輿の勉強になりましたね^^

あと、よく恵比寿新聞に質問が来るトピックスがあります。

Q:御神輿を担ぎたいんですがどこに連絡すればいいの?

答えは簡単!!恵比寿のそこらじゅうにある「町会の掲示板」を見ればその掲示板の

ある地区の祭礼会(御神輿の会)の連絡先が書いてあります。そこにまず連絡する。

ちょっと敷居が高い!と思われる方もいると思いますが気軽に電話してもOK!

でも・・・半纏(はっぴ)とか持ってないし・・・という方も安心してください。

祭礼会のほとんどが貸半纏を用意されていますので借りる事も可能です。

しかし!!各祭礼会(お祭りの会)独特の決まりがあったりするのでそこは

ちゃんと聞いて参加しましょう!たとえば!こういうルールがあるところも。

・タオルを被るのはダメよ~ダメダメ。
・ふんどしで担ぐのはダメ!
・氏子会の半纏を着ないとだめ(これは共通していえます)
・シューズで担いじゃだめ!足袋が必需!!

などやはり御神輿は神様の祭ですのでキッチリとルールを守る必要があります。

御神輿を担ぎたい時に必ず用意しておいた方が良い物をまとめてみました。

((必ず必要))
・ダボシャツ(鯉口シャツ)
・パッチ(股引)
・足袋
※自分のサイズに合う物を買っておきましょう。

((あると便利な物))
・タオル
・腰かけの防水用袋(巾着)
・首かけの防水小銭入れ携帯入れ
※汗をかいて携帯が壊れるなどの事があるので防水が良し

という事で来年の2015年は是非皆さん担いでみましょう!

随分進みました御神輿。既に氷川神社まであと200mぐらいの所まで来ました。

さて、ここから一仕事あります。氷川神社参道前の「氷川会」の神酒所へ

高張提灯も天高く。ずずずいっと神輿は進みます。

まずは今年50年ぶりに渡御に出た常陸宮様から頂いた神輿が先導して

氷川会の神酒所に入ります。女子神輿ですよ。素晴らしい。

さぁ入って参りました。各祭礼会から女子だけでで構成されたこの常陸宮様の神輿。

男勝りの担ぎで場の雰囲気はヒートアップいたします。そして鼻の下ものびーる!!

差しました!

「差す」とは「差し上げる」の意味だそうです。素晴らしい伝統。

恵比寿新聞「刺す」と思っていました。ちがうか(笑)

キター宮本!!!!

すごい迫力。しかも荒れていなくて非常に上品な担ぎ方。

↑差したぁ~!↑

さぁ間髪入れずにそのまま参道をくぐり宮入でございます。

氷川神社の風物詩と言っても過言でない「宮入」は屋台の人たちが神輿を通すために

合わせたように綺麗に屋根をあげる風景が非常に粋な風景なんですね。

こんな感じ。どうですか。これは実際に現物を見てもらいたいんですね。

素晴らしい光景です。遠くから「よいと~よいとぉ~」という声が響きます。

鳥居前では宮本氏子会の神輿責任者の小林さんが待ち構えます。

今日のこの日のこの瞬間の為にと背中からにじみ出ています。

宮本氏子会役員の桜井さんが「よいと~よいとぉ~」と神輿を先導します。

ん?「よいと~」ってどういう意味なの?後で桜井さんに聞いてみたところ

静かに神輿を運ぶ時に「よいと」という合図を出して運ぶ神輿用語だそうです。

勉強になりますね。神輿の用語ってたくさんあるんですよね。

こちら常陸宮様の御神輿。先に宮入。綺麗ですね。各祭礼会の半纏があって。

さぁここからは氷川神社への宮入クライマックス!!!!!

小林さんが待ち構えます。待ちに待った瞬間です。

無事宮入完了

ここは非常に聖域でもあり写真の撮影は遠慮しました。頭を深々下げ氷川様に

今年の無事と来年の祈願を行いました。とても緊張する瞬間です。

その後丁度「恵比寿商店街」の宮入も見る事ができました。

素晴らしい神輿!!!

氏神でもある氷川様へ皆こうして宮入りするんですね。

さて、さて、宮本氏子会はそのまま渡御が続きます。

氷川神社を抜けて一路わかば会さんの神酒所へ移動。

このあと、各神酒所を回るんですね。夜まで続くんです。

恵比寿中を巡ります。皆さんの肩が心配です。いたくないかな・・・

こんな細道だってなんのその!!って実はこの道は宮本氏子会でも

メインストリートだそうで。ハラハラドキドキの細道渡御。。。。

↑差したぁ~!↑

神酒所擦れ擦れの差し。どきどきものですございます。

そしてクライマックス。明治通り沿いに戻ります。

あれ?高張りが男子に!?

 

 

 

 

ということは・・・・・・・・

 

 

 

 

キター―女神輿!!!!!

「邪魔なんだよ~このやろう~!!!」

「サーー!!!コラちんたらやってんじゃねーよー!!」

などの女子プロ張りの威勢(うそです)しかし物凄い勢いと掛け声。

女子の勝ち(笑)

某役員さんの話
おいこらー!!男子まけてんじゃねーかよ(笑)

誰が見ても一目瞭然の気迫と熱のこもった担ぎ。さすが女性。

女性の強い時代になったんですね。現在安倍内閣も女性の活躍を後押しする

内閣を誕生させるなどこの神輿の世界にも「女性最強伝説」がやってきています。

そういえば御神輿好きのお宅は「かかあ天下」のお宅多いな~って違うか(笑)

素晴らしい渡御でございます。

こちらも小森谷畳店の中島さんに教えて頂いたアングルでございます。

上から撮影する神輿も粋ですね。毎年取材するから物凄く為になるわ。

女子力!爆発!(笑)

いやぁ~すごいのなんの。言葉が見つかりません。女性は偉大です。

御見それいたしやした。。

さて、日も落ちてきました。次は最後の男も女も入り乱れの渡御です。

最後、自分たちの神酒所「宮本」への帰還。

皆さんこれが最後だという事で盛り上がります。

小林さん。去年の台風の時に「ごめんな。台風になっちゃって」って小林さんのせいでも

ないのにとてもがっかりして肩を落とされていたのを見ているだけに今年こうして

密着取材ができてなんか最後は男恵比寿新聞、泣けてきました。

最後の木入れはお約束の「やり直し連発」で何回やったんだろう。

でもみんなニコニコの笑顔で行っては戻り、またやり直しては戻り。

小林さんの目の先には何が見えたんでしょうね。

何年もこの「神輿」を守り続けたから見えるものがあるんでしょうね。

御神輿って神様を乗せて皆が担ぐものだけど、神様と一緒だけ

人の思いを乗せて皆が担いでいるんだなと思いました。

だから恵比寿の御神輿は絶やしてはいけないし、街の人が率先して担ぐことで

皆、仲間になって結束していく大切な行事なんだと思いました。

という事で今年もお疲れ様でした。また来年も感動を再び!

長々とここまで読んでいただけた方は是非コメントでも残してください^^

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