人に心、花に水、料理は愛情
恵比寿新聞が尊敬する、かんだはる…ちがう…神田川俊郎先生の名言です。
人に心、花に水、嫁に金、母に愚痴、四角い仁鶴がま~るくおさめまっせ!!
と誰言ったか神田川。料理は愛情をこめて人の口に運ばれる物でございます。
今回は恵比寿新聞読者の女子から甘いメールが来ました。
俗にいう「ハニートラップ」というやつです。
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初めまして。….xxxと申します…….
いつも楽しく生まれたままの恰好で拝見しています。
実は私のお気に入りのソーセージ専門店があるんですが
もし良かったら一緒にソーセージを頬張りませんか?
こちら女子2人です。待ってますね。うふ。
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ん~怪しすぎる。これはいわゆるおびき出して美人局系の事件に発展する
可能性が高いと踏んだ恵比寿新聞。そんな罠には……………..
引っかかりますよ――――!!!!!
右手にカメラ。左手にはブレスケア。人に心。花に水。でございます。
「これはもしかして人生初のモテ期到来!?もう好きにしてっ」
俺の時代がやって来たんだよ!!俺のソーセージですよ!!!俺のシリーズですよ。
そんな俺のソーセージをぶらりとひっさげて向かったのは恵比寿三丁目交差点付近。
港区と目黒区と渋谷区が入り組む非常に珍しい地域。高速の高架近くにあります
ソーセージスタイル 流行(はやり)
1階には「手作りソーセージのお店」とデカデカと書かれておりまして
はやる気持ちを押さえて紳士的に。そしてダンディズム全開でマンダムな登場を演出。
アディオス!ベサメムーチョ(キマッタ)
まずはこの辺でラテンの男という部分を挨拶で演出。フッ…キマッタな。
しかしお店には誰もいません。いるのはシェフ一人。
恵比寿新聞
どうも。絶賛モテ期爆進中の人気新聞。恵比寿新聞です!
村上シェフ
え!?今日取材なんですか?
恵比寿新聞
はい。xxxさんと待ち合わせでっ!(親指立てて)
村上シェフ
え!?全然聞いてないよ。
恵比寿新聞
え!?うぇ???え・・・・え”--!!!!!!!!
うっそ~!!引っかかった!?ww
恵比寿新聞
え!?じゃああのいつも生まれたままの恰好で恵比寿新聞を見ていたのはもしかしてシェフ???
村上シェフ
いや、俺じゃないです。実はカウンターの奥に隠れてるんですよ。その女子が。
恵比寿新聞
な~んだ。びっくりしたなぁ~もう。
隠れていないでカモーン!!子猫ちゃん
ちょw
恵比寿新聞
なにコレ?仮面舞踏会??トゥナイヤイヤイヤイヤイヤイヤティア?
お面シスターズ:おたふく
だ・め・!!顔出しはNGなの!今日は来てくれてあ・り・が・と・う☆
恵比寿新聞
な・ま・ご・ろ・し!でもさー。ちょっと顔だけ見せてよ。おかしいじゃない~。美味しいソーセージ食べれないよ~。
お面シスターズ:おたふく
じゃあしょうがないな~。
パカっ
恵比寿新聞
え・・・・・
今お面とっても一緒って思ったでしょw
いや!!ぜ~んぜんそんな事ひとかけらも思っていませんよ(汗)
という事で(どういう事w)少々冒頭のコントが長かったと思いますが、
今回訪れたお店「ソーセージスタイル 流行(はやり)」さん。
とても不思議な名前ですよね。今年でこの地にOPENして5年目。
そんなオーナーシェフでもある村上武士さんにお話を伺ってみました。
ソーセージに魅せられた一人の男
恵比寿新聞
村上シェフの経歴を教えてもらいたいんですが料理にめざめたきっかけは?
村上シェフ
実は昔は役者をやっていたんですね。唐十郎さんの劇団に居ました。劇団で活動する傍ら飲食店で働くという生活が長かったんですね。劇団の活動も1からテントを立てて小屋を作りチケットを販売してお客さんが来て演じて観てもらってという0から物を作るというプロセスと1から食材を調理して料理として完成させるって意外と一緒の事だなという気づきがあったんですね。で料理を。
恵比寿新聞
のっけからパンチのあるストーリーですね。でソーセージ専門店という発想に至ったのは?そういえば最近ソーセージを売りにするお店が恵比寿にも出てきました。「あいびき」さんとか!!
村上シェフ
あっ。その「あいびき」の立ち上げメンバーなんですよ。僕。
恵比寿新聞
えーーー!!!??そうだったんですねーーー!!!ビックリ。でもソーセージ1本という発想はどこからなんですか?
村上シェフ
ソーセージってドイツ!っていうイメージがあったのですが実は世界中に独自のソーセージがあるという事をみつけて、たまたま相談でフレンチのシェフの知り合いにソーセージについて話したんですね。その時に食べさせてもらったフレンチのソーセージに感動して「ソーセージの可能性ってものすごく有るんだな」と思いそれから自分で肉を挽いて作るようになったのがキッカケですね。
世界中に存在するソーセージ
村上シェフが自分で調べた世界のソーセージマップ。記録していない物も含めるとほとんどの
肉を食べる国にはソーセージが存在するそうです。たとえば代表的なのはドイツ。
ヴァイスヴルストなどの茹でた白いソーセージやブラートヴルストなどの焼くソーセージ
チューリンガーなどの細長いソーセージが有名。その他イタリアのサルシッチャ。
フランスですと豚の血で作ったブータンノワール。スペインのスパニッシュチョリソ
珍しいのではチュニジアなどのメルゲース。タイのサイウア。ミャンマーのヌーソムムー。
韓国のスンデ。台湾のツァーシャンツァンなどなどたくさんのソーセージがこの地球上に
存在しています。そしてこのMAPにあるソーセージ、村上シェフ全部作れるんです。
おいしさの詰まった小宇宙
恵比寿新聞
にゃるほどザワールド。世界にはたくさんのソーセージがあるんですね。もちろんシェフが手作り作ってらっしゃるんですね?
村上シェフ
そうですね。100%ハンドメイドです。もちろん添加物や保存料は一切使用していないので自然のままのソーセージを楽しんでもらえます。
恵比寿新聞
でも仕込とかも大変なんじゃないですか?様々な種類のソーセージを用意しなきゃいけないだろうし。
村上シェフ
そうですね。朝から仕込みしてるので結構大変ですね。
恵比寿新聞
自分で研究するから結構失敗とかもあるんじゃないですか?
村上シェフ
ありますね。ソーセージって最後に食べるまで分からないんですよ。実験しているときは最後に食べて「あ。。塩加減が少ない」とか。ものすごく苦労の連続ですね。
恵比寿新聞
それでは今回ソーセージスタイル流行さんのイチオシソーセージをよろしくお願いします。
村上シェフ
了解しました。じゃあまず冷たいソーセージからどうですか?
恵比寿新聞
冷たいソーセージ???なんか「淋しい熱帯魚」的なw
という事で村上シェフは調理に入ってしまいましたのでその間
料理が出てくるまでこちらの映像をお楽しみください。
はい!お待たせしました。寂しい熱帯後事、冷たいソーセージの入場です。
レバーの冷製ソーセージ
驚いたんですがお皿がめちゃくちゃ冷たいんですね。指がくっ付くくらいw
お面シスターズ
全然絡んでくれないじゃん~恵比寿新聞さん~。
恵比寿新聞
すみません。村上シェフとの話が弾んで。ところでお面シスターズはいつもこの店にくるんですか?
お面シスターズ
そうそう。週8は通ってるわ。この冷たいソーセージも美味しいんですよ~。
恵比寿新聞
なんか週が1日多くなってるけど・・・この茶色のソースみたいなのは???
村上シェフ
自家製のチャツネですね。生姜・クローブ・シナモン・アプリコット・レーズンなどなど。ソーセージの上につけて召し上がってみてください。
それでは頂いてみたいと思います。パク。
!!!!!!!!レバーペーストっぽくて濃厚で旨い!!!
しかもチャツネの甘さとスパイスがなんともレバーとあいまって絶妙ですね。
しかも保存料・着色料・添加物ナシ!!まじりっけなしのお味でございます。
これビールか白ワインと一緒に頂きたいですね!!!!!!!!!!!
出てきたw
お!我らが恵比寿の地元ブランドサッポロの注目ビール「白穂乃香」じゃないですか!
“無濾過”の樽生ビール”で物凄い管理が難しくこだわったビールなんですね。
白穂乃香開発秘話とか取材したいと思ってたんですよね~。
村上シェフ
色々と合わせて見たんですがこのビールが一番あいますね。
恵比寿新聞
ん~濃厚なレバーソーセージをサラッとさわやかに洗い流してくれる感じですね。
・・・・・・・
恵比寿新聞
あ・・・・どうぞどうぞ!!お面シスターズのお二人も食べてくださいね。
お面シスターズ
ではお言葉に甘えて頂きます☆
ペロっ!
村上シェフ
では次はうちではリピーター続出のタイのソーセージ「サイウア」出しますね。
恵比寿新聞
サイウアですか?
という事で再び村上シェフが調理に入ってしまいましたのでその間
料理が出てくるまで男の中の男、藤波辰巳選手の名曲「マッチョドラゴン」をお聞きください。
はい!お待たせしました!もう既に異様なあのタイ臭がしてまいりました。
リピーター続出と言われるタイのソーセージ「サイウア」登場です!!!!
凄いタイ臭!!!
奥にはマッシュポテト。下にはザワークラスト。そしてデカデカとサイウア。
上からはタイっぽいソースと上にはパクチーが添えられております。
ソーセージの外側に浮かび上がる謎の緑の物体。一体何が入っているんでしょうか?
お面シスターズ
じゃああたし達がカットしちゃいましょ~か~?
恵比寿新聞
では。お面シスターズのお二人にお任せしちゃおうかしら。
ほとばしるタイ独特の香りがお店を漂います。匂いからして胃袋がキュウキュウ言います。
早く食べたいな。お面シスターズによるカットも完了し頂きます!!
こ・・これは・・異次元的味!!!
ソーセージは粗挽きでしっかりとタイのレモングラス・パクチーなどの香草系ハーブが入っており
しかも上からかかったソースが香ばしさを引き立たせていて食べた瞬間、絶句・・・・・・・
お面しシスターズ
あれ?恵比寿新聞さん黙りこくってるけどハマっちゃった?
恵比寿新聞
これは・・・やばいね・・・中毒者続出なのでは?・・・・
お面しシスターズ
ほとんどここにきている人はこれを食べますよ。
村上シェフ
サイウアは別名「チェンマイソーセージ」と言われていて女性に大人気ですね。
恵比寿新聞
これは何度も言うけどマジで今まで食べたソーセージの概念が覆されました。。
・・・・・・・
恵比寿新聞
あ・・・・どうぞどうぞ!!お面シスターズのお二人も食べてくださいね。
お面シスターズ
ではお言葉に甘えて頂きます☆
ペロっ!
恵比寿新聞
なんだか揚げ物の揚げる音が聞こえてくるんですが?
村上シェフ
はい。次はソーセージから離れてうちの常連メニュー食べてみます?
恵比寿新聞
常連メニューですか?どんなのかな?
村上シェフ
「ヒナドリの丸揚げ」なんですけど。
中華鍋でカラッと揚げられていますこちら「ヒナドリ」ちゃん。
村上シェフ
実はうちの店でも人気のメニューでクリスマスには常連から注文が殺到するメニューなんですよ。
恵比寿新聞
どうして中華鍋で?????
村上シェフ
鍋の温度がわかりやすいんですね。油も毎回変えるんです。鶏は一度しっかり蒸してそして高温で一気に揚げる。すると中はホロホロ。外はパリッという理想的な丸揚げになるんですよ。
恵比寿新聞
なるほどですね。しっかし美味しそうに上がっていますね。ところで先ほどから一緒に働いてらっしゃる女性はどなたなんですか?
村上シェフ
あっ。うちの嫁です。絶賛倦怠期中ですね?
恵比寿新聞
え!?ケンタッキーですか?
これが本当の「倦怠期フライドチキン」
嫁
私をネタにするのはやめて頂きたい!
恵比寿新聞
それは無理中の無理ですね。村上シェフのどこに惚れたんですか?
嫁
えっ・・・って・・いや・・・胃袋・・・つかまれたというか・・・
恵比寿新聞
おぬしも同じであったか。
嫁
べっ・・・べつに・・・
なにその目線・・・・
恵比寿新聞
あぁ!!!!!もうヒナドリの丸揚げ出来てたんですね(笑)
村上シェフ
どうぞ(笑)
フォルムからしてデリシャス
恵比寿新聞
もう見た目から美味しいのがもう既にわかる!!!
嫁
じゃあ食べなくてもわかりますよね。お面シスターズ!!恵比寿新聞さん食べなくても美味しいのわかったらしいから食べていいよ。
お面シスターズ
頂きます~!!!!!
恵比寿新聞
まてーーこらーー
まずレモンを絞るところからやりましょうよ。
恵比寿新聞
で、綺麗に切り分けるんですよ。平等にね。
中がホロホロだわ・・・
というわけで頂いてみましたヒナドリの丸揚げ。
これはまさにイメージ通りの理想的な食感とお味。外はサックリパリパリ。
中は想像以上にホロホロと口どけが絶妙。チキンの中のチキンでございました。
これはハマっちゃうなー。村上シェフの話によると半身でもお出しているそうです。
村上シェフ
では、また変わり種でベトナムのお好み焼きと呼ばれるバインセオという料理出しますね。
恵比寿新聞
バインセオですか?食べた事ないな。
卵ですかね??クレープ状にした上に炒めた野菜を乗せているように見えるのですが。
嫁
ん~~もうっちょっと。あれなんじゃない?
村上シェフ
・・・・・・
嫁
いやいや・・・そうじゃなくて。もっとさ~こう。あーーーー。。
村上シェフ
・・・・・・・
嫁
ねぇ???聞いてる???
村上シェフ
・・・・・・・
きいてるー!!!!イェイ――――イ!!
クルッ
ぜんぜんケンタッキーじゃないじゃんw
全然ケンタッキーフライド夫婦じゃないじゃないですか。
むしろオシドリ夫婦じゃないか。心配して損したわw
ベトナムのお好み焼きバインセオ
村上シェフによるとこちらの皮部分は米粉で出来ているようでいわゆる
広島風お好み焼きのような構造。中にはモヤシ、豚肉、エビが入っておりまして
ってこれどうやって食べるんでしょうか??????
お面シスターズ
私たちが作り方説明しましょうか?
恵比寿新聞
お願いします。食べ方がわからない。
まずはハサミで食べやすい大きさにカットします。
ダブルハサミとはシザーハンズかカニかぐらいの勢いですね。
で、レタスの上に焼きたてのアニョハセヨじゃなかった、バインセオを乗せます。
レタスで巻くってなんだか韓国風な感じですよね。
で、お好みでエゴマの葉などを入れて特製のタレにチョンチョンして
一気に口に頬張ります。これがなんともエゴマのさっぱり感と魚介と
モヤシのハーモニーが口の中でホーチミンしてハノイでゴーン クワーなのです。
村上シェフ
では最後に「ソーセージのデザート」食べてみます?
恵比寿新聞
げ!?ソーセージのデザート!?想像つかない。なにそれコワい・・・
1本のソーセージが出てきました。。。
恵比寿新聞、チャーハンにパイナップルが入っていたり冷やし中華にチェリーが
入っていたり、甘いものと辛い物は混ぜるな危険な真理教でして。
宗教的に無理かもしれない・・・・まじで・・・・ちょっと勘弁・・・・
上から砂糖が乗せられまして・・・・・
バーニングソーセージ!!ファイヤー!!
するとあめ色に焼けてまいりました。
そして出来上がったのはこちら。アイスクリームとナッツが散りばめられた一品。
それでは・・・・恐る恐る頂いてみたいと思います。。。。。
パク!!
これ!!!!うぁ!!xxxxが△△△△△△だったの??!!!!!
いやマジでこれは○○○だ。。。今までの固△概×念が覆されました・・・・・
※とにかく記事見て云々より実際食べたほうが感動倍返しです※
恐るべし!!ソーセージという小宇宙!!
ここは恵比寿新聞最寄の立寄り所としてヘビーローテーション間違いナシです。
ここまでソーセージを極めて、今もクリエイトする村上シェフと陽気な奥様。
そして陰で支えるミャンマー人のスタッフさん。クヲリティ高いわー。
たぶん皆さんも今までのソーセージ概念が覆される事間違えナシ。
是非行ってみてはいかがでしょうか?そして仮面シスターズのお二人ありがとうございました。
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ソーセージスタイル 流行(はやり)
住所 東京都渋谷区恵比寿3-48-5 グランデ恵比寿2F
電話 03-5422-8467
営業時間 月~金(18:00~23:00)土日祝(18:00~22:30)不定休
土日祝は14:00~18:00がハッピーアワー
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