創業52年老舗の惣菜屋「恵比寿中島」

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恵比寿駅から駒沢通りを槍が先に進むと左手にあるこちらのお店

昭和35年創業、実に恵比寿の地で52年間老舗の味を守り続けるお惣菜のお店

「恵比寿 中島」

恵比寿住人に愛されて52年。食卓にもう一品を合言葉に日本伝統の

お惣菜を販売し続けるこのお店の年末に出す「栗きんとん」が超絶に美味しいという

情報の元、今回特別に取材させていただく事となった。栗きんとんの話の前に

まずは「恵比寿中島」の全貌を紹介。

現在「恵比寿中島」さんは御婆ちゃん・長男・次男・三男で切盛りする

家族経営。先代のお父様が亡くなられた直後、次男の文夫さんが後を継ぎ

その後長男・三男も脱サラしこのお店を切盛りされている。

当時の事について、長男の中島光さんにお話を伺った

中島さん
親父が49歳の若さで他界して、当時次男坊は料理が好きでお店の
手伝いを行っていたんですよね。しっかりと親父の味を引き継いで
料理もできるのが次男だったんで次男がこのお店の味を切盛りしてます。

中島さん
親父は9人兄弟って事で全員惣菜屋をやっていたんですよ。中島家は
惣菜屋一家だったんですね。現在も上目黒で予約だけで対応する形で
親父の兄弟が惣菜屋やってます。

中島さん
恵比寿に来る前は氷川神社の近くの
惣菜屋で修行したんですよ。実は「恵比寿中島」って家庭の味って
思われている方が多いと思うんですが実は「職人の味」なんですよ。

52年間恵比寿で父の味を引き継ぎ今なお味を守り続けているのは

「家族」という繋がりがあるからこその「伝承」なんだなと思いました。

現在日本の食文化は欧米化し肉食に変わりつつある昨今ではありますが

こちらに並ぶ日本の「お惣菜」は非常にヘルシー。やはり日本人は

日本食を食べることが一番体に適していてると思います。

さて、中島さんのお話は続きます。

中島さん
うちは元々「煮豆」に特化したお惣菜屋さんだったんですよ。
もちろん今も「煮豆」は父の代のレシピ通り作っています。
古くから買いに来る方がいらっしゃって味が変わればすぐわかる方が多くて(笑)
なので「おやじの味」はきっちり守っているんです。

恵比寿新聞の祖母も煮豆を作ってくれたのですがよく言っていたのが

「煮豆は本当に手間がかかって大変なんだよ」

恵比寿中島さんにもこんな苦労があるそうです。

中島さん
煮豆って本当に作るのが大変なんです。この黒豆なんて出来上がるまでに
3日間かけて作ってるんですよ。買って行かれる方は想像つかないと思いますが
非常に手の込んだ料理なんですね。

中島さん
その他にもうちのお勧めは「うの花」
これは先代のレシピを改良して作った自慢の味なんです。

御婆ちゃん
ほらお兄さんこれ持って帰りな。美味しいから
※お土産頂いちゃいました^^

うの花はおから料理。「おから」は大豆から豆乳を絞った「から」で

食物繊維が非常に豊富な食品。これをアツアツの飯と食べるのもよし

お酒のつまみに、子供にも人気の一品ですね。

中島さん
うちのお惣菜はメインディッシュというよりは「脇役」が主なんです。
「食卓にもう一品」っていう脇役タイプが揃ってます。たとえば
ひじきやこんにゃくや切り干し大根などもそうですね。

恵比寿新聞
この辺は若い一人暮らしの女性の方が多いのでこういったヘルシーな
料理は非常に重宝されますよね。ご家族がいる方もちょっと2~3品
足したいなーってときには便利ですよね。

中島さん
色んなニーズがあるのでもちろん「揚げ物」なんかも用意してるんですよ。

中島さん
夜自宅に帰る前にってので「おでん」や「焼鳥」もやってるんですよ。
焼鳥は夜からなんだけどね。

中島さん、もうおでん無いですよ(笑)

中島さん
この季節寒いからすぐなくなっちゃうんですよね。最近はコンビニでも
おでんが出てきて最近こんな感じで「自分で入れる」セルフサービスにしたん
だけど昔は「おばちゃん~ちくわと大根!」ってな感じでお店の人が
よそって入れてたんですがね。うちのおでんは奥にある大きな釜で出汁を
しっかりとった特別な出汁なんですよ。ちょっと奥見学してみます?

いいんですか!?そんな聖域に・・・

中島さん
今丁度、近くの商店街の餅つき大会用のあんこ煮てるみたいなので
どうぞどうぞ

でかいお釜!!!

中島さん
豆は煮るのが大変なんですね。煮過ぎても駄目だし、こうやって
かき混ぜて水を足して手間のかかる作業なんですよ。

うぁ~あずきの煮えたいい香り~

釜を開けた瞬間店内にはあずきを煮たほんわかな香りがたちこめます。

恵比寿新聞
中島さん。そのかき回してるでっかいしゃもじみたないの。
年期入ってますねー。

中島さん
これはまだまだ新入りですよ?これは使っているとどうしても木なので
すり減っていくんですね。ほら。昔から使っているのと比べるとこんな感じ。

歴史を感じますね。すごい減り方・・・

恵比寿新聞
そういえばこちらの御節で出してる栗きんとんが非常においしいと。
今日は「栗きんとん」ないんですか?

中島さん
まだ早いですね(笑)クリスマス超えたあたりから作り始めます。
うちの「栗きんとん」はご好評いただいて
結構遠方の方もお求めいただいているんですよ。

中島さん御嬢さん
毎年、クリスマス後になると私も駆り出されて
栗きんとんを裏ごしするお手伝いをしています。。

恵比寿新聞
あら。一家総出の大変なお仕事なんですね。
本当の意味での「栗スマス」なんちゃってー!

中島一家
・・・・・・・・・

中島さん
そしてうちの「おせち」計り売りなんですよ。
好きな分だけ必要な分だけ注文できます。たとえば最近は
おせちを作られるご家庭も減りましたが作った場合でも手間のかかる
一品はこちらでご注文もいただけます。

恵比寿新聞
(丁度昨日計り売りの取材をしたばかりでタイムリーだ~)
という事は必要な分だけ計り売りしてくれるという事ですね。

中島さん
22日まで予約注文頂ければOKですよ。

いやぁ~中島さん。本日は貴重なお時間ありがとうございました。

そして恵比寿新聞秘密基地に移動

さっき頂いたうの花やお惣菜をさっそくいただく為、恵比寿新聞は

恵比寿中島の娘さんを拉致して(笑)秘密基地に移動。

恵比寿新聞
いやぁ~お父さん本当に素敵な方だね。しかも親子仲良いし。
お惣菜屋さんの娘だからいつもおいしい物食べれて本当に幸せだね~。

中島娘さん
でも高校とか中学の時はお店も古かったんで、しかもカッコいい事に
憧れる時期だったから自分の実家が「お惣菜屋」って言えなかったですよ。
でも今は本当に胸を張って誇れるぐらいの自慢です。

恵比寿新聞
うんうん(涙)しかもこの「うの花」おいしいね(涙)
しかもこの惣菜も本当に日本人に生まれて良かったー(織田祐二)ってさ。
なんかさ、「ほっとする味」だね~。こりゃ~。
ぼかぁ~しあわせだなぁ~。他にもさ、隠れた一品があるんじゃないの?

中島娘さん
実は「御婆ちゃん」の「おはぎ」が本当においしいんです。
これは絶対に食べてもらいたいですね。

恵比寿新聞
うんうん(涙)食べる食べる。今日は本当にありがとうございました。

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お惣菜・お弁当 恵比寿中島
住所 東京都渋谷区恵比寿南3-1-27 1F
電話番号 03-3711-1210
営業時間
08:30-21:30 (平日)
08:30-20:30 (土)
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