昭和35年原宿で創業の名店ラーメン「栄楽」が恵比寿で楽しめる

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実は石巻鮎川の復興商店街「牡鹿のれん街」の上海軒の高橋さんに呼び止められて

「うちの従兄弟が恵比寿でラーメン屋をやってるんですよ!」という話から始まります。

牡鹿へは前回の「募金を持って行った」をご覧になっていただければと思います。

その足で東京に帰りすぐさま恵比寿のラーメン店「栄楽」さんに向かったわけですが

実は栄楽さん渋谷区原宿で創業35年の老舗ラーメン店だという事を知りました。

のちに原宿に事務所を構えるファッション業界方からもお話を伺いましたが、

「栄楽は老舗!あそこのタンメンとカレーそばは絶品ですよ!」

というレコメンドまで出てくるほど原宿では老舗中の老舗だったようです。

そんな栄楽さんに今回は密着取材。創業昭和35年の歴史まで色々お話を伺いました。

こちらお母さんの細谷幸子さん。お母さんは宮城県牡鹿半島出身。

先日恵比寿新聞が訪れた、東北沖地震で甚大な被害を受けた地区。

原宿時代は自身で厨房に入り腕を振るい、現在恵比寿では息子さん娘さんが切盛りしています。

お母さん
「戦争が終わって食べていくにも大変でミルク代を稼ぐ為にご飯屋さんを始めたのよ。
 当時お父さんが色んな料理店で修行してたから。そこから栄楽が始まったんです」

昭和35年と言えばダッコちゃんブーム全盛の年。そんな原宿でお店をOPEN。

という事は原宿の変わりっぷりをつぶさに見られていたんでしょうね。

丁度竹下通りの逆側の道の先に有ったのそうです。

実は栄楽さん、ご親戚に中華料理店が多い御一族。これは狙ったわけではなく(笑)

たまたま「中華料理店」が多くなってしまったそうで、石巻鮎川の上海苑さんも

栄楽のお母様の御兄弟が経営する中華料理店でして、

なんと!横浜にも「天香楼」という中華料理店を営むご親戚がいらっしゃったり

ホテルで中華料理のシェフをされているご親戚がいたりとまさに「中華三昧一族」

なのであります。娘さんに理由を伺ってみると「なんででしょうね?(笑)偶然なんですよ(笑)」

との事。さて、そろそろ栄楽さんのラーメンを食べてみたいと思います。

まずは恵比寿新聞もうわさに聞いていた「タンメン」から。

あーなんとも野菜がたっぷりのタンメン。頂いてみましたが鳥スープ!?

と思わんばかりのさっぱり旨味の効いたダシなんですが実は「げんこつ」!!

これはびっくりです。だからコクがさらにあるんだ~と納得。

しかも麺は自家製麺!!!

お店の裏で自家製麺を打ってらっしゃるようです。

お話によるとこの機械なんとですよ!今年残念ながら取り壊された

ヱビス製麺所の製麺機

なのでございます。こんな所で出会えるなんて感動しまくりですよ。見れて良かったー。

なぜかと言えば栄楽さん。元々地元が「恵比寿」なんですよ。そりゃそうだわ。

栄楽の娘さんにお話を伺うと昭和42年頃、恵比寿でも栄楽をやっていたそうで、

その後お父様が栄楽を引退されて原宿はお母様が切盛り、その後お父様は整体師として

恵比寿の今の栄楽がある場所で整体院をやってらっしゃったそうです。すげー(笑)

胡椒多めにかけまして頂きましたが麺も自家瀬でなかなか柔らか麺で

タンメンとの愛称もばっちりでございます。そして栄楽で人気のある料理。

チャーハン

これはね。恵比寿3大チャーハンの仲間入りをするほどのお味!!

なかなか文字で表現できないうまさ。しかもどこにもあまりない旨味です。

甘みと米のパラパラ加減が絶妙のチャーハンですね。これは一度食べる事おススメ。

さて、その他にも創業昭和35年から愛され続けて53年の一品がございます。

カレーそば

しょうゆベースのラーメンの上にカレーのうま煮込みをかけた一品。

野菜は白菜・ネギ・きくらげその他様々な野菜が入る「カレー煮込み」が

上からドバーッとかかっておりまして豚肉がコロっと入っております。

この「カレーそば」を目当てにいらっしゃる方も多いそうです。

ご覧ください。このウマウマなカレーウマ煮。恵比寿新聞まずはこちらを

混ぜてから食べてみました。しかも麺がびっしり!!!栄楽さんに話を聞くと

「原宿時代は若い人が多かったのでつい大盛りにしてしまうんですよ(汗)」

というか大盛りがデフォルト。女性の方は「麺少な目で!」というと丁度良いでしょう。

もちろん体育会系の男子は「大盛り!!」というとメガ級の量に。どちらも料金変わらず。

この自家製麺がカレーうま煮に絡んで口に入れてはまた口に運ぶというエンドレスカレーそば。

あっ。後、この横に写っているチャーシューは自家製のチャーシューでして

普段は乗っておりません。このチャーシューも昔ながらの味付けで美味しいんです。

今回はお昼に伺いましたが夜のメニューは色々と豊富なんですよ。

原宿ファッション先輩に聞くと「から揚げがうまいんですよ。」との事。

夜のメニューはこちらでございます。

創業昭和35年ですから様々な著名な方もいらっしゃってたそうです。

栄楽の文字を書いたのも、かの三代目ロンパールームのおねえさん「よしだみどり」

さんのお母様にあたる方が栄楽のお店の屋号を書かれたそうです。

達筆ですね。その他にも原宿時代から受け継がれる品がたくさん。

こんな招き猫までありました。年期入ってるな~。

ちょっと怖い(笑)

お店の方に聞くと

「きれいにしようと思って拭いたら塗装がはがれて塗ったらあらららら」

って(笑)お店の中はこんな感じです。原宿の頃は子供はお断りしていたそうですが

恵比寿は子供OK!家族で美味しい中華料理を食べるのも良いかもですね^^

という事でこんな名店が恵比寿にもあったという記事でした。

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栄楽(えいらく)
住所 東京都渋谷区恵比寿2-12-15
電話番号 03-5420-6662
営業時間 昼11:30~15:00 夜17:30~21:00 日曜祭日お休み
土曜日営業 子供歓迎

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