長谷戸小学校にクライミングウォールができるまで

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東京は恵比寿の街のど真ん中にある恵比寿駅から一番近い

小学校「長谷戸小学校」。今年で創立100周年。前回の記事でもお伝えしたあの小学校に

最近注目されている競技「ウォールクライミング」のウォールが設置されました。

今回はその設置から設置への思いなどを密着で取材してきました。

お子さんのいない読者には関係ないとお思いでしょうが深刻な悩みもあるんです。

とにかく一読していただければと思います。

実は現在渋谷区に限らずこども達の運動能力が低下しています。

僕らが育った町並からどんどん都市化し便利になる一方こども達がのびのび遊べる場所は

少なくなっていっています。平成23年度東京都統一体力テスト調査結果によると

渋谷区のこども達の握力・投力は東京都の平均を大きく下回る結果が出ています。

都市化以外にもゲームなどの娯楽が盛んになった事なども要因として考えられます。

そんな恵比寿に住むこども達にどうか強くなってほしいと

今回長谷戸小学校のお父さんや学校関係者の方が立ち上がり

なんと!地域の方の寄付でクライミングウォールが設置される事となったのです。

子を思う親の気持ちと子供を大切にする地域の総意が結集したウォールなのです。

2月5日場所は長谷戸小学校運動場。ウォール設置風景です。

縦2m横7mの横に進む形のウォールが設置されています。

今回ウォールの設置や総合的なアドバイザーとして起用された方は

なんと日本で初めてクライミングジムを設立。日本各所にクライミングウォールを設置している

日本でも第一人者の林照茂さんが自ら恵比寿に赴き監修設置されました。

遊んでるわけじゃないですよ(笑)

しっかり林さんがこども達が遊べるのかチェックしてる所です。

林さんは全日本国民体育大会クライミング部門でも総合優勝するような選手だったそうです。

そして完成いたしました。赤やオレンジや緑など色とりどりの突起(ホールドと呼ぶ)

が出ています。ルールもあるそうで腕でつかんで良いのは同じ色。なので

赤を選んだ場合は手で赤のホールドしかつたってはいけないというルールがあるそうです。

足はどのホールドを使っても良いそうです。なんだかおもしろそうですね。

皆さんもどのコースから行ってみるかシュミレーションできますか?

そして先週の2月16日長谷戸小学校にてクライミングウォール開幕式典が行われました。

当日は長谷戸のこども達、地域の町会の方や教育委員会の方

そして長谷戸のお父さんお母さんなどが参加しました。

恵比寿地区町会連合会会長の松下さんがこども達にエールを送ります。

渋谷区長の桑原さんも式典に参加されていました。

そして今回のクライミングウォール設置の陣頭指揮や設置への活動をされた

長谷戸小学校のPTA会長、小林防火服の小林さんなどもこども達にエールを送りました。

クライミングウォールOPEN!!

テープカットも終わりそして松下会長から長谷戸小学校校長先生へ授与式。

さて授与式も済んだのでさぁお待ちかねの!!みんなで登っちゃおう~!!

その前になんとスペシャルゲスト登場!?

世界のトップクライマー小林由佳さん 光臨

小林由佳さんと言えば
2005年はワールドカップシャモニー大会及び上海大会にて3位入賞
2006年はワールドカップ10戦中7戦に参戦し、最高位マルベージャ(スペイン)大会5位入賞。
2007年はワールドカップ7戦に出場し、最高は青海(中国)大会の3位入賞。
総合ランキング9位。深圳招待コンペでは2位、世界選手権では4位に入賞している
すごい選手なんですよ!!!

小林選手にこども達にメッセージを頂きました。

小林選手
まずは「楽しむ事」そして「あきらめず頑張る事」
本当に低学年・高学年誰でも楽しめるスポーツです。何事も楽しむ事が
一番なので是非このウォールを使って楽しみながら頑張ってほしいです。

そしてまずはこども達に林さんからルールの説明と注意事項。

競技のルールや安全面での注意点。上に登らない事、カバンを持って登らない事や

登っている人の邪魔をしない事、登っている人の近くに行かない事などなど。

しかしこども達はもう既に登る気満々の臨戦態勢になっています。

じゃあまず誰が登るかな~?

小林選手かと思いきや!?

校長先生登場!!!!!

長谷戸~ファイト~!!!!のこども達からのエールを受け

高齢でもある校長先生が自ら志願してウォールを渡りきると言うではありませんか!?

さて、校長先生は無事、渡り切れるのでしょうか?

おぉ!すごい!!

あー!!校長先生アブナーーーイ!!!!

渡り切ったぞーーー!!!!

もう校長先生大人気(笑)児童がドン盛り上がり!!!すごい!!

そして小林選手のデモンストレーション

はっ・・・早い・・・・・しかも一番難しいオレンジのホールド。

設置された林さん曰く

「オレンジは小林選手レベルの人用のホールドなんですよ」だそうで。

ものの数秒で横に渡り切りました。やっぱ世界選手はすごい。。。

その後、小林選手に花束の贈呈。これからオリンピック種目になるかもしれないクライミング。

小林選手頑張ってください!!さて、この後は林さんや小林選手にクライミングを教えてもらえる

と言う事で長谷戸小学校のこども達も参戦。やっとですね(笑)

未来のあるこども達に何かを残してあげるのは親の役目でもあり

地域の役目でもあると思います。現状、運動能力が低下するこどもたちにこのような

ウォールを提供する地域の力は素晴らしい物だと思います。

恵比寿新聞はこのような活動を随時紹介していけたらよいと思っています。

このウォールのおかけで都内一の握力になるかも(笑)

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