創業60年の老舗 恵比寿の鰻の名店「登川」

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蒸し暑い日が続きますね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

そろそろ夏に向けて日々暑さが増す今日この頃、そんな時こそ精をつけるべく

昔から日本では食べられてきた食材があります。日本人ならこれでしょう!

うなぎ

よく聞く言葉があります。「土用の丑の日」という言葉。土用の丑の日には鰻を食べるという

昔からの風習がありますが起源は今から260年前にさかのぼります。

エレキテルの開発者でもある「平賀源内」という歴史上の人物をご存知でしょうか?

そんな平賀源内に夏になると鰻が売れないと悩んでいる鰻屋が相談に訪れた事から始まります。

平賀源内は「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。丑の日に「う」の字の付くものを

食べると精がつくという噂が広まり鰻屋は繁盛。それを真似たお店が続出。そして定着と

いわゆるキャッチコピーの先駆けと言ったところでしょうか。そんな昔から土用の丑の日に

食べれれていた「うなぎ」。2013年の今年は7月22日と8月3日が土用の丑の日です。

そして恵比寿にも鰻の名店が数多くあります。そんな名店の一つでもあります恵比寿西にあります

鰻屋「登川」さんにお邪魔してきました。

「登川」は創業60年の老舗。元々先代にあたる初代登川氏は東京都新橋で鰻屋を営みます。

その後一代目の先代が体調をくずし30年前に恵比寿に移転。現在は二代目登川さんが

この味を守り続けております。恵比寿の地で30年。二代目の登川さんです。

いつも愛想が良くて腰が低く恵比寿の住民に愛される登川さん。

実は恵比寿新聞、15年前に財布を落しまして登川さんのお母様にあたる先代の奥様に

財布を拾っていただいた事からご縁がありまして。その節は非常にお世話になりました。

店内は座敷がありましてゆったりとくつろげることができまして

壁にはざまざまな絵や書が飾られております。ふと見てみると….

「うなぎ 登川 裕さん江」中村嘉葎雄

という書を発見しました。中村嘉葎雄さん…どこかで聞いたような….

20世紀少年の神様役の人!!!

中村嘉葎雄(なかむらかつお)さんは萬屋錦之介の実の弟さんで

二代目中村獅童さんは甥っ子なんですね。昭和の名優です。

その他にも本誌では書けないあんな名女優やこんな名俳優さんが

登川の鰻を食べてらっしゃるんです。

そんな著名人が数多く訪れる登川さん。常連さんも多く恵比寿の大先輩達も

よくこちらにいらっしゃって精をつけてらっしゃいます。60年って長いですね。

恵比寿の地に30年。当時1980年頃はまだガーデンプレイスができる前。

この恵比寿西にはそんなに飲食店もなくて、あると言えばどんくさんや

近くの蕎麦屋さん。お寿司屋さん。ぐらいだったそうでバブル前の恵比寿であっても

何もなかったというお話も聞けました。上の写真は常連さんが作ってくれた恵比寿ビールのラベル。

このカウンターはなんと60年前新橋にお店が有った時に使っていたカウンターをそのまま移築。

ヒノキで作った分厚いカウンターは60年前とそのままだそうです。こづちが打ちこまれていました。

さぁそんな登川さん鰻を頼むんだったらもちろん!!

うな重 特上

大奮発です。今回はなんと調理風景を取材させてもらえる事になりました。超緊張!!

まずは30分蒸し器で鰻をふっくらと蒸し揚げる事から始まります。

急いでる方は行く前に電話で予約した方が良いですよ!30分待ちますから!

関東と関西とでは鰻の食べかたが違うのをご存知ですか?

関西は蒸さずにそのまま焼いて食べるためパリッとした食感と肉厚さが楽しめます。

逆に関東は鰻の極限までふんわりさせる為に蒸ます。この蒸す工程が非常に難しく

蒸しすぎると水っぽくなり、蒸足りないと独特のふんわり感が出ません。そして

ふっくらと蒸せましたら60年間つぎ足した登川伝統のタレにまず1度漬けまして

周りを炙ります。1回目は食感を作る為の「炙り」だそうで2回目は「味付け」

3回目は「仕上げ」だそうです。とても奥の深い作業なんですね。

バウバウ

どことなく二代目登川先輩、松村邦洋に似てるな~(笑)

しかし真剣なまなざし。バウ!バウ!バウ!バウバウ!!

そして焼き上がりました。60年つぎ足された登川の鰻たれで焼いた

極上の鰻。さて、実食といきましょうか。頂きます!!!!!!!

ふわふわで口で溶けた!!!!

しかし皮目はサクッと焼き上がっていて香ばしくご飯と一緒に口に頬張ると

口の中でふわふわの鰻が溶けます!!!!!!!!!!!!!!!!!!

さすが関東風!!!

一気に完食!!!!!!ごちそうさまでした!!!!!

登川さんでは夜は焼鳥その他様々な一品がありうなぎももちろん食べれます。

これから始まる夏に向けてちょっと奮発して是非食べてみてはいかがでしょうか?

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登川(とがわ)
住所 東京都渋谷区恵比寿西1-15-2
電話 03-3477-0223
営業時間 昼11時~15時 夜5時半~9時半 要確認 子供歓迎

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