恵比寿新聞は東京恵比寿の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

有名なのは知っていたけど実際に食べて「ふぎょ!」っとなる「まにん」の「黒豚のしゃぶしゃぶ」

ミーハとは?

「ある事象が世間で話題になってから飛びつく」

をさす用語として使われている言葉ですが

恵比寿新聞も心の奥底のどこかに

「既に話題になっている物はあまり取材しない」

という心理が芽生えておりました。

「あぁこの店良いなー。取材したいなー」

と思ったら次の日テレビに映っていたら

急に取材欲が冷めるんです。。

ないですか?こんな心境?

ないか・・・

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こちら恵比寿で遊んでいる人なら

誰もが知っている老舗の名店「まにん」

恵比寿新聞恥ずかしながら「まにん」さんは

知っていたものの「もう誰もが知ってるし」

と敬遠していたんです。勝手な「既視感」が

芽生えておったわけです。

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ほら!もう見たことある

そういうことじゃないか。

ではなぜ。もう既に記事の上では

「まにん」の店内に潜入しているか!?

という疑問なのですが、実は今年開催された

ヱビスビールに合う逸品グランプリ」の

冊子20頁「まにん」のページにて

社長の名前を店長の名前で間違って書くという

「大誤植」が発見されて、今回平謝りの

土下座謝罪で伺ったんですよ。

するとね。

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あっ。鍋がセットされてる…

おかしいなぁ~・・・おかしいなぁ~・・・

とお店の休憩時間中にも関わらず

机の上には「鍋」がセットされている。

稲川淳二もびっくりな光景なんですよ。

おかしいなぁ~…変だなぁ~…って。

店長の三瓶さん

店長の三瓶さん

恵比寿新聞
いやいや。。この度はヱビスビールに合う逸品グランプリの冊子のお名前の部分の誤植。本当に申し訳ありませんでした。。

三瓶さん
いえいえ。気にしないでください。

恵比寿新聞
再三チェックはしておったのですが。。本当にかたじけない・・・

三瓶さん
(満面の笑み)

恵比寿新聞
で。この机にあるお鍋はもしかして?

三瓶さん
(満面の笑み)

恵比寿新聞
あっ!これから別の撮影なんですね!すみません!お忙しいところ!

三瓶さん
折角いらしたんですから、どうぞ召し上がて行ってください(満面の笑み)

恵比寿新聞
え!?

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グツグツグツ…

休憩中の音のしない店内にグツグツグツと

鍋の煮える音だけがこだましている。

時限爆弾のスイッチのようにそのグツグツが

どんどん自分に近づいてくるような・・・・

しかしいい匂いだなぁ~。。昆布ダシかな。

三瓶さん
さっ!どうぞどうぞ!

恵比寿新聞
いやいや。。失敗をしてからのごちそうになるわけには。。

三瓶さん
どうぞ^^どうぞ^^

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と、おもむろに白髪ねぎが投入されていく。

これが噂の「まにんの黒豚のしゃぶしゃぶ」。

何気に「まにん」の「黒豚のしゃぶしゃぶ」はじめて。

噂には聞いていましたが白髪ねぎとレタスだけが

まにんの鍋の野菜の具らしいんですよ。

へぇー。

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って社長!!

恵比寿新聞
って社長!!!!!!えーーーーー!!!!!いやいやいや!!!!!

伊藤社長
あぁ。いいのいいの。食べて行ってよ。

恵比寿新聞
いやぁ・・・社長直々に鍋のお世話なんてしてもらえる分際ではないですよ。。だって僕は平成の「大誤植ヤロウ」ですよ。打ち首に匹敵する「大誤植マシーン」ですよ。

伊藤社長
いいから食べようよ。

恵比寿新聞
うぅ….こんな失敗をした「大誤植豚野郎」に怒るどころか鍋をごちそうしてくれるなんて。。なんと慈悲深い(T_T)

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まにんの歴史

こんな失敗した恵比寿新聞に鍋をごちそうしてくれる

なんて図らないんだろう。。と感動しまして

遠慮なくお鍋を頂くことになりました。

恵比寿新聞
社長。「まにん」のしゃぶしゃぶ鍋はOPEN当時からあったんですか?

伊藤社長
んーなかったね。25年前でしょ?

恵比寿新聞
え!?・・・25年前から「まにん」ってあったんですか?

伊藤社長
いや。恵比寿はまだ16年目だけど、代官山が25年。でも実は歴史的に言うともっと古いかな・・

 

説明しよう。伊藤社長は18歳の時に東京へ上京。

その後23歳で今や伝説のお店となった代官山にある

「だいこんや」で修業をはじめます。そして・・・

26歳の時に転機が訪れます。

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伊藤社長
「新しく千駄ヶ谷にお店ができるからやってみない?」ととある方からヘッドハンティングされていきなり26歳でお店を任されたんだよ。

恵比寿新聞
という事は時代背景的に「バブル絶頂」の時代・・・しかもちょっとへんぴな「千駄ヶ谷」で。なんというお店だったんですか?

伊藤社長
え?「レストランテ マニン」。

恵比寿新聞
え!?「レストランテ?」いったいどういうことですか?・・・

 

説明しよう。この「レストランテ マニン」。

調べると凄いお店だったんです。

時はバブル絶頂期の1987年。

夜はタクシーが捕まらず1万円を振りかざして

タクシーを停めるというほどお金が有り余っていた

絶頂期にファッションブランド「パーソンズ」が

レストラン・ギャラリー・ファッションを兼ね備えた

複合型ビル「MANINビル」を千駄ヶ谷の

ビクタースタジオ近くにOPEN。

ビルデザインはなんとあの浅草の

「う○こビル」有名なアサヒビールの

「スーパードライホール」をデザインした

フィリップ・スタルク氏という超豪華メンバー。

凄い時代だったんですね。。

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伊藤社長
はい。ネギの次はレタスを入れてレタスがくたっとなったら豚肉をしゃぶしゃぶして食べれるから。

恵比寿新聞
ありがとうございます。恐縮です。んで。社長。当時バブルだったから凄かったんじゃないですか?

伊藤社長
うん。凄かったね。こんな話があって、お店でお客様にスープをかけてしまったことがあってお客様は「いいよいいよ」と言ってそのままパーソンズで服からパンツから全部購入して帰って来たんだけど、金額を後で聞いたら27万円ぐらいって言ってたなー。

恵比寿新聞
湯水のごとく使っていた時代があったんですね。。では今のお店の「まにん」はそのまま受け継いでってことなんですね。

伊藤社長
そうだね。そのころバブルだったから「manin」と入ったお皿やグッズもあったし、名前も気にいってたから。千駄ヶ谷のmaninが無くなった時にそのままもらうことになって。いや。お金払ったんだよ。

恵比寿新聞
え!?いくらですか?

伊藤社長
7~8万円払ってmaninの名前の入った食器や凄く古いアンティークのタンスをもらったんだよ。ほら今でもそこにそのタンスがあるよ。

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その後代官山へ

恵比寿新聞
バブルも終わり、その後社長はどうされていたんですか?

伊藤社長
その後不動産のオーナーが「店やってみないか?」と言われて駒沢大学で大皿料理の店やったけど面白くないから3年で辞めて、その後青山1丁目でもやりはじめて。その頃から料理のことで企業やお店の意見をするという仕事(コンサル)もやっていて。

恵比寿新聞
コンサル的な感じですね。どんな感じのお仕事なんですか?

伊藤社長
例えば銀座の「羅豚」というしゃぶしゃぶの専門店の漬けダレやダシは私がつくったんですよ。

恵比寿新聞
へぇー。お店をやる傍らそういうこともされていたんですね。それで代官山にはいつ?

伊藤社長
代官山のだいこんやさんが閉めるという事で青山で始めたばっかりだったんだけど8カ月で代官山に移転したんだよ。そろそろ豚肉入れますよ。

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うぁ~うまそう

恵比寿新聞
うまそー!!!はっ!お話の続きですが、今から25年前の代官山ってそんな飲食店なかったですよね?

伊藤社長
うん。なかったね。当時は「開」って和食屋か蕎麦屋とイタリアンぐらいだっけかな?

恵比寿新聞
オープン当初ご苦労されたんじゃないですか?

伊藤社長
まぁ人が来なかったね(笑)

恵比寿新聞
でも今や恵比寿も含めて人気店。ブレイクスルーのタイミングって何だったんですか?

伊藤社長
あー。それはもう「ファッション誌・女性誌」だね。フィガロだっけかな?そろそろ食べれるよ。

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恵比寿新聞
あぁ・・・すみません。。全部社長に任せっきりで。。。うまそう・・・

伊藤社長
ネギとレタスをしゃぶしゃぶした豚肉で巻いて食べてね。

恵比寿新聞
ありがとうございます。さっきから気になったんですが、この豚肉ぜんぜん「灰汁」出ないんですね。

伊藤社長
そう。この豚肉美味いんだよ。実はアメリカ産の豚肉なんだけど船便で冷蔵で熟成されていい状態で届くんだよ。あと餌が良いみたいだね。

恵比寿新聞
それにしてもうまそうっすね・・・はじめて「まにん」の黒豚しゃぶしゃぶを口にするのか・・・

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伊藤社長
あっ。漬けダレには「柚子胡椒」入れてね。これで味がグッと締まるから。

恵比寿新聞
それでは頂きます。ジュル。。。。ん!!!!!!うまっ!!!このダシの旨味凄いですね・・・魚の節の香りのパンチが凄い。。。そしてネギとレタスのシャキシャキ感が。。豚肉も非常に優しい甘味で。これか。みんながハマる理由は。

伊藤社長
まぁここに行きつくまでにものすごく改良しているからね。うちの漬けダレは味が薄まらないんだよ。ほらどんどん食べて。

恵比寿新聞
頂きます。パクッ。。。うまっ。。全然飽きないですね。。

伊藤社長
癖になる人多いみたいですよ。

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本当に凄いのは安いしゃぶしゃぶ屋に行けば

皆さんお分かりだと思うんですが「灰汁」が酷い。

でもこちら「まにん」さんのしゃぶしゃぶは

びっくりするほど灰汁が出ないどころか

上質な脂がフワフワと浮く絶品の黒豚。

これで〆やったらうまいんだろうな・・・

恵比寿新聞
社長!このしゃぶしゃぶの〆はなんなのでしょうか?

伊藤社長
あー。うちは「蕎麦」だね。蕎麦もうちの指定で作ってる蕎麦なんだよ。

恵比寿新聞
〆が蕎麦!?

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恵比寿新聞
ほぉー!板蕎麦ですね。

伊藤社長
丁度サクッと食べれて人気なんだよ。

恵比寿新聞
ここまで上質な黒豚の脂とダシだったら何やっても美味しいでしょうけど。蕎麦は意外でした。

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これがヤバかった

恵比寿新聞
ズルズルズル・・・・

伊藤社長
どうですか?

恵比寿新聞
・・・・・うまい・・・・なんなんでしょうか・・・この鴨つけ的な上質な脂・・・

伊藤社長
これが人気でちょっと改良したランチ用の蕎麦も美味しいですよ。

manin021黒豚つけめんそば

恵比寿新聞
ランチもやってたんですね!

伊藤社長
これもつけめんそば用のダシを開発したからまたちょっと違う味わいで美味しいよ。

恵比寿新聞
ズルズルズル・・・・う。。。うま。。。総合的に「まにん」のお出汁って旨味のパンチ半端ないですね。。これも癖になるわ。。。しかも蕎麦のコシも素晴らしい。サクッっと食べれますね。

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そしてあの逸品が

恵比寿新聞
んー。めちゃくちゃうまいというリアクションしかできない。うまい。

伊藤社長
はっはっは。よかった。よかった。

恵比寿新聞
そういえば2016年の「恵比寿の料理人が考えるヱビスビールに合う逸品グランプリ」の最優秀グランプリを獲得されたわけですが。あの優勝した逸品「エビパン」。あれも社長が考えたんですか?

伊藤社長
そうですよ。実はあの「エビパン」は創業当時からある逸品なんですよ。たべる?

恵比寿新聞
食べます!!

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これです。2016年のヱビスビールに合う逸品グランプリの

最優秀受賞料理「エビパン」でございます。

恵比寿で一番ヱビスビールに合う料理ですよ。

これがまた海老のすり身とこんがり焼いたパンが

絶妙に合う「最高のおつまみ」なのです。

是非皆さんも伝統の味を体験してほしいです。

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恵比寿新聞
いやぁ~社長。本当にありがとうございました。こんな失敗が最高の晩餐になるとは・・・間違えてよかったー(*^^)vあっ!!失礼しました。。

伊藤社長
まぁ喜んでもらえて何より。折角だから記事にしてね。

恵比寿新聞
はい。そのつもりでずっとカメラで記録しておりました。

伊藤社長
ついでにさ。これも載せておいてほしいんだけど。「ご自宅でまにんの味が楽しめるダシ」ってのを開発したんだよ。

恵比寿新聞
おぉー。載せます載せます。

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という事でお送りしました「まにん」さん。

有名だからと言って「いかなくていいや」

なんて思っておりましたがやっぱり伝統の味は

ちゃんと体験しておいたほうが良いですね。

本当に癖になります。この味は。

そしてご自宅でもまにんの味が楽しめる

ダシが開発されたという事で、

お店でも購入できるそうです。

是非まにんに行った際にお土産で買ってみるのも

良いかもしれません。

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ちなみにまにんの三瓶さんは

恵比寿が地元。鉢山中学出身。

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恵比寿まにん
東京都渋谷区恵比寿南2-3-2 T・ナカムラビル 1F
03-5721-5318
[月~金]
12:00~14:00/18:00~24:00(L.O.)
[土・日・祝]
18:00~23:00(L.O.)

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