恵比寿La Vinéeのソムリエさんのコルクで作るモザイクアートに大注目

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さてこれは何でしょう?

みたところ何の変哲もない敷き詰められたコルクですよね。

では少しづつ引いてみてみましょうか?

ん??

濃淡がしっかりしたものとそうでないものが

なにやら別々に。。もうちょっと引いて観ましょう。

あ!

何か見えてきましたね!!!目を細めてみてください。

そうあの懐かしいアレを見た時のように(笑)

おぉー!!!

も・・・もしかしてこれって・・・・・

だれ!?(笑)

コラコラ。これを見て分からないですか?

何を隠そう「余の辞書に不可能の文字はない」で有名な

フランスの革命家ナポレオン・ボナパルトじゃないですか!

しかしすごくないですか?コルクに沁みこんだワインの濃淡

だけでその人物が誰だかをわかるクオリティーのモザイクアートを

作り出すなんて!?だれだ!!こんな凄い物作ったのは!!!

この作品が拝める場所は恵比寿ガーデンプレイス地下1階の

フランスワイン専門店「La Vinee(ラ・ヴィネ)」さん。

既にショーウィンドーに飾られたモザイクアートで

気になっていた方も多いのではないでしょうか?

遠目から見れば何の変哲もない人物の写真に見えますが。

左横にある女性の映った額縁。近づいてみると・・・・

コルクアートなんですね~

こちらは映画女優でもありモナコ王妃でもある

グレイスケリーさん。ケリーバックでも有名ですね^^

誰だー!!!こんな凄い物作った人は!!???

ではご紹介します!!!このコルクアートを作ったのは!

フランスワイン専門店「La Vinee(ラ・ヴィネ)」の

ソムリエでもあります久保友則さんなんですね。

少し緊張気味の久保さんに今回なぜこんな物を作ったのか?

お話を伺ってみました。

資源の再利用

久保さんのお話によるとソムリエとして働く中で

いつも捨ててしまうコルクで何かできればと思い

最初はお子さんへのおもちゃとして作ったコルク玩具

が切っ掛けになったそうです。

久保さん
実は前々から捨てるコルクで何かできればと考えていたんですが、たまたま自分の子供へコルクでおもちゃを作った事が切っ掛けで始まりました。その後一緒にお仕事させていただいているデザイナーのハヤシコウさんに相談を持ち掛けたところコルクを使ったモザイクアートをやってみようという事でこの作品を作る事になったんです。

恵比寿新聞
という事はデザイナーのハヤシコウさんとのコラボ作品でもあるんですね。

久保さん
そうなんですよ。ハヤシさんにまずイメージを作ってもらいどの濃淡がそのピースに適しているか想定案を作りそこからそのイメージに合ったコルクを詰めていくという流れですね。

恵比寿新聞
最初に作った作品はどれなんですか?

久保さん
ナポレオンのコルクアートですね。


制作半年の力作

恵比寿新聞
おぉー。最初はナポレオンだったんですね。しかしどのくらいの期間で?

久保さん
半年かかりました^^;なんせコルクを集める所から始めたので非常に時間がかかりました。

恵比寿新聞
あっ。そうか。コルクってどうやって集めているんですか?まさか自分で飲んでじゃないですよね?(笑)

久保さん
いやいや・・・自分では到底無理なのでお店に来ていただけるお客さんやご贔屓にしていただいている飲食店の皆さんのご協力でコルクを分けていただきました。現在は1万個以上のコルクが集まっている状態です。

恵比寿新聞
1万個!?1万本じゃないですか!?

久保さん
はい。ワイン好きの皆さんの思いがこの一つ一つのコルクに込められて集まてできるアートなんです。


コルクの濃淡11種類

恵比寿新聞
でもコルクに沁みこんだワインの濃淡だけで表現するって相当難しいんじゃないですか?

久保さん
そうですね。コルクによってもビンテージによってもワインの種類によってもコルクに沁みこんだワインの色の濃さは多種多様です。ですので基準として11種類の濃さに分けているんです。

恵比寿新聞
11種類ですか!?すると11種類の濃さだけでこのアートを成立させているという事?

久保さん
そういう事になりますね。ビンテージが古くワインがしっかり沁みこんだコルクは一番濃くなる場合もありますが、重めのワインなどの場合でも濃くなることもあります。逆に一番薄いのは白ワインのコルクですね。もしくは新しいビンテージのワインなどです。

恵比寿新聞
でも素人考えなんですがコルクなんて空気に触れると酸化して色の濃淡も変わっていくんじゃないですか?

久保さん
そうなんです。その色の変化も楽しみの一つとして見ている方にその時間の経過を楽しんでいただけると思っているんですね。

恵比寿新聞
なるほど~!!その他のコルクアートでしか楽しめない特徴的な事ってありますか?

久保さん
作りたてのコルクアートはワインの香りがするんですよ^^

恵比寿新聞
見ているだけで飲みたくなっちゃうって事ですね(笑)


ストーリーを大事に

恵比寿新聞
作品を作るにあたって人物の選定はどのような考えがあるんですか?

久保さん
例えばこの作品はレオナルドダヴィンチなんですが、恵比寿新聞さんレオナルドダヴィンチってどんな人生を送ったかご存知ですか?

恵比寿新聞
医者で絵描きで発明家なのは知っていますがどのような人生をおくったのか知りませんね。

久保さん
レオナルドはフィレンツェ共和国のヴィンチに生まれ、画家としてミラノ公に仕えた後、ローマ、ボローニャ、ヴェネツィアなどで活動し、晩年はフランス王フランソワ1世に下賜されたフランスの邸宅で過ごしたんです。最期はロワールの王の側で没した為、シャンボール城にはレオナルドの墓や銅像があり、モナリザはフランスのルーヴルが所蔵されているんですね。そんな世界を巡るフランスゆかりの地に辿り着いた偉人たちをモチーフとして続けているんですよ。

恵比寿新聞
あっ!だからナポレオンもグレースケリーも!世界中を巡りフランスにゆかりがありますね。

久保さん
ワインにもそんなストーリーが沢山詰まっているんです。そのストーリーを知って頂けることでよりワインも美味しく飲んでいただけると思っています。レオナルドダヴィンチに関しては「ワインの熟成」の意味を込めて私なりに「ダヴィンチコード」を入れたんですがお分かりになりました?

んー。ワインの熟成の意味を込めたダヴィンチコード・・・

なんだろう・・・熟成・・・成熟・・・髭???

あっ!!!・・・

恵比寿新聞
久保さん・・・髭!!!!

久保さん
そうなんですよ^^髭の部分にもう一つのダヴィンチを映し出してみました。

恵比寿新聞
そうかー。髭は人の熟成を現したわかりやすい物ですもんね。とんちが効いているなー!

う~ん。ワインにかける思いと情熱と資源を無駄にしたくないという

思いがあいまって素晴らしい作品になっているわけなんですが、

そんな久保さんの本業ソムリエの力をお借りして5月中に行われる

恵比寿新聞BBQ in 事務所で飲むワインを選定してもらった。

恵比寿新聞
久保さんラヴィネにはどのくらいのフランスワインのストックがあるんですか?

久保さん
常時1000種類以上のワインをストックしています。オールドヴィンテージワインからお手頃なフランスワインまで幅広く取り揃えています。うちで取り扱うワインはほぼ全て自社による直輸入ワインなんです。殆どソムリエ自身が現地フランスに毎年買い付けに赴いて直接生産者とコンタクトを取り、試飲を行って仕入れています。なのでラヴィネでしか手に入らない希少なワインも豊富ですよ^^

恵比寿新聞
実は5月中に恵比寿新聞の事務所でBBQやるんですね。フィレやランプなど赤身肉を焼く予定なんですが、お手頃な価格で赤身肉に合うワインありますか?

久保さん
赤身のお肉に合うワインですね。

恵比寿新聞
フィレ肉・ランプ肉という脂の少ないお肉を焼く予定です。

久保さん
こちらはいかがですかね?

とどういう料理に合うかという問いに的確に

ワインをセレクトしてくれるのでワイン初心者の方には

非常に便利だなと思ったんですね。

出来るだけ的確にお伝えすると素敵なワインを選んでくれる。

例えば「牛筋肉のワイン煮を作るんですが合うワインありますか?」

的なざっくりした質問にも答えてくれるんですね。

しかも常時1000種類上のワインストックから選び出されるわけで。

フランスの現地に赴き実際に醸造家の方とコンタクトをとって

試飲して仕入れるワインだから色んなストーリーも聞ける。

逆に「このワインなら○○って料理に合いますよ」とか

「このワインの生産地の料理でこういうのがあります」的な

事も聞き出せるかもです。

という事でお送りしましたワインのコルクで作る

モザイクアート。環境に配慮し廃材を利用した取り組み。

しかもストーリーまで詰まっていて、ワイン好きの方たちの

その日飲んだワインの思いも詰まった素敵なアートでした。

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La Vinée (ラ・ヴィネ)
東京都渋谷区恵比寿4-20-7
03-5424-2581
a.m.11:00~p.m.7:30 月曜日不定休

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