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世界的に著名なダカールラリーのチームHINO TEAM SUGAWARAは恵比寿にあった!

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皆さん実は恵比寿に世界的にも有名な

ダカールラリーを走るチームの

本拠地があることをご存知ですか?

恵比寿2丁目と3丁目の境の白金に抜ける

通称「バス通り」を港区側に抜けると

左手にこの車を見たことありませんか!?

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この凄いトラック!

こちら恵比寿2丁目にあるダカールラリーで

世界的にも有名な「菅原親子」こと

菅原義正さんと息子さんの菅原照仁さんが

所属するJAPAN RACING MANAGEMENTの本拠地。

なんと照仁さんが運転する2号車が

ダカールラリー2018でトラック部門

総合6位、排気量10リットル未満

クラス9連覇を達成したという快挙を成し遂げた。

そんな菅原照仁さんにお話を伺う事が出来た。

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菅原照仁
1998年、メカニックとしてダカールラリーに初参加。翌1999年大会からは父 義正の右腕としてナビゲーターを務め、父譲りの探究精神と持ち前の冷静な判断力で、チームを上位入賞へと導いていく。
その一方でドライバーとしての経験も重ね、2003年ファラオラリーでは、トラック部門総合優勝、2005年のダカールラリーからは、親子二代に渡る2台体制で息の合ったラリー展開を繰り広げ、2010年・2011年の同大会では、市販車クラス/排気量10L未満クラス、共に二冠連覇の快挙を果たす。今年の2018年大会にて、排気量10L未満クラス優勝9連覇を達成。二世の活躍も目にとまるダカールラリーにおいて、トラック部門のホープと言えよう。

恵比寿新聞
うぁ~すげー・・・つい興奮してしまって。菅原さんお時間頂いてありがとうございます。

菅原照仁
いえいえ。ご協力できることはなんでも^^

恵比寿新聞
以前からずっと気になっていたんですよ。この大きなトラック。何のトラックなのかな~って。近所の小学生から「月の探査機」なんじゃないか?なんて噂になるぐらいで。まさかパリダカを走る車だとは・・・・

菅原照仁
はい。この車は日野の「レンジャー」という車を改造して作ったレース用のトラックですね。

恵比寿新聞
ちなみにお父様もレースドライバーだという事ですが、この会社を恵比寿で始めたのっていつぐらいなんですか?

菅原照仁
うちの父がこの会社を始めて来年で50周年になるんですよ。

恵比寿新聞
えーーー!!!!???50年ですかー!?

菅原照仁
最初は青山ではじめてその後槍ヶ先の所で始めたみたいですね。僕が小っちゃかったときはまだ槍ヶ先だったんですけど、そこが開発するという事でここ恵比寿2丁目に移って来たんですよ。

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恵比寿新聞
じゃあ菅原さんが小さい時からお父様はレースを!?

菅原照仁
そうですね。でもこうやって砂漠を走るレースを父親がはじめたのが僕が小学生くらいの時、大体30年ぐらい前ですかね。

恵比寿新聞
ちなみに幼少の頃お父様のレースを見に同行されたことはあるんですか?

菅原照仁
ないですね。だってアフリカだから。しかもかなり過酷なのでこどもが行く場所ではなかったですから^^;

恵比寿新聞
でもそんな過酷なレースの世界に息子さんである菅原さんも参加されるって。どういう流れだったんですか?

菅原照仁
そうですね。大学に出た後、たまたまその頃バブルがはじけた後で。96年ぐらいかな。景気も落ちて会社がかなり厳しくて、人も居ないので手伝えって所から入った感じですね。

恵比寿新聞
やっぱりお父さんの背中を見て「やってみたい!」みたいな衝動があったんですか?

菅原照仁
いや。ぶっちゃけ「やりたい!」ってのはあんまりなかったですね(笑)

恵比寿新聞
そうなのー(笑)

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車を作る現場から入る

恵比寿新聞
まずどんな仕事から入ったんですか?

菅原照仁
ホント最初はバイトという感じで車を作るお手伝いとかからでしたね。この車を作るのって全て手作業というか手作りなんですね。元々モノづくりするのが好きだったんでその辺の面白さを知ってのめり込んだ感じですね。

恵比寿新聞
へぇー。車づくりからスタッフとして入って、もちろんレースにも同行されたりしたんですか?

菅原照仁
そうですね。98年からかな?同行していくようになりましたね。

恵比寿新聞
ちなみに海外のレースに出るためにどのくらいのクルー(人数)で行くんですか?凄い大所帯なんですか?

菅原照仁
その頃(98年頃)はホントに数人しか行かないような状態ですね。4~5人とか。今じゃ考えられないですね。

恵比寿新聞
今はどのくらいの人数で行くんですか?

菅原照仁
昔と今のレースの内容では全く違うので5人で行ったって何の結果も出せないぐらいですよね。もっと多い人数でいっています。

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パリダカってパリとダカール間じゃないの!?

恵比寿新聞
菅原さん!そもそも話なのですが、「パリ・ダカールラリー」って一体どのくらいの期間をかけてパリからダカールに行くんですか?

菅原照仁
2週間ですね。昔は3週間ぐらいだったんですけど。

恵比寿新聞
げ!?半月っすか!?

菅原照仁
そうですね。でも今は、というか10年ぐらい前から南米でやってるんですよ。

恵比寿新聞
え!?どういうことですか?

説明しよう!(´・ω・)
1979年に始まったパリ・ダカールラリー(通称パリダカ)は元々はフランスパリからセネガルのダカールを終着点に行われていたレースでした。パリをスタートし、スペインのバルセロナからアフリカ大陸に入っていくルートの走行距離なんと12000km!!しかしアフリカの治安が悪化する中で2009年に南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからチリを回る周回コースに変更。2009年からは、開催地を南米に移してレースが行われ、南米特有の高低差を活かしたコースとハイスピードなレース展開が魅力となっている。しかも毎年コースが変更になっているそうだ!

 

恵比寿新聞
そんな経緯があったんですね。で。現在どのくらいの走行距離なんですか?

菅原照仁
8700kmですね。

恵比寿新聞
えーーーーーー!!!???そんな距離走るんですか?!何日で?

菅原照仁
15日間ですね。

恵比寿新聞
うぁーーーースケールがデカすぎて良くわからない・・・・

8700キロがどのくらいの距離か全然スケールが

大きすぎて理解できないと思うので大体の目安で。

東京からルーマニアのブカレストまで約8700キロ。

これでもわかりづらいか・・・・ならこれは?

羽田からロサンジェルスまでの距離8700キロ。

まさにこの距離を15日間かけてトラックで

移動するという過酷なレースなのであります。

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1時間のロスが大きなロス

恵比寿新聞
いや~15日間、1日1日終着ポイントがあるにせよかなり過酷なレースなんですね。ところで菅原さんがその整備スタッフからドライバーになる経緯って何だったんですか?

菅原照仁
まぁ整備スタッフと言うよりまずは勉強として整備などをやっていたんですが、そのあとに「ナビゲーター」という仕事があってですね。

恵比寿新聞
ナビゲーターですか?

菅原照仁
はい。特殊な地図というか指示端末(ロードブック)を使って終着ポイントまで道を案内する役ですね。

恵比寿新聞
どうやってナビゲートするんですか?GPSとかで移動ですか?

菅原照仁
競技として独自のGPSとか使っちゃいけないんですよ。

恵比寿新聞
でも間違ったら全然違う所行っちゃうじゃないですか!?

菅原照仁
まぁその面白さもあるんですよね。でも今はそんなに大きなミスとかは無いんですけどね。

恵比寿新聞
ナビゲーター時代にやった大きなミスとかありますか?

菅原照仁
そうですね^^;道を誤って1時間ぐらいの時間ロスとかは結構やりましたね。。

恵比寿新聞
1時間の遅れって結構大きいロスなんですか?

菅原照仁
走ってるレースのタイム自体が50時間なので相当大きいロスですね。

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実際に乗ってみた

恵比寿新聞
実際にトラックに乗せてもらう事は可能ですか?

菅原照仁
どうぞ^^乗ってみますか?

恵比寿新聞
はい!!!っていうか、これ乗るの大変ですね。。

菅原照仁
結構高い位置に運転席があるので気を付けてくださいね。

恵比寿新聞
よっこいしょっと・・・・

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せまっ!

恵比寿新聞
す・・・すがわらさん・・・めっちゃ狭いっすね。。

菅原照仁
そうですね。必要最低限の物しか入れてないので。

恵比寿新聞
こんな狭い空間で15日間かけて移動しているのか…しかも命がけの過酷なレース。ちなみに車内での会話とかはあるんですか?「いや~景色が綺麗だね~」とか。

菅原照仁
そんな話していられる状況じゃないんですよね。

恵比寿新聞
どれぐらい過酷なのか全く想像できない・・・

菅原照仁
多分youtubeとかにもダカールの映像とかあるんですが、多分見ただけではわからないぐらい壮絶ですね。というか「大変だ」という事を伝えるのを諦めているぐらい過酷さは凌駕していますね。

恵比寿新聞
いや。今の話で十分伝わりました…..でもそんな肉体的にも精神的にも過酷な状況で一緒に走るパートナーとの信頼関係はとても大事ですね。菅原さんがはじめてナビゲートしたのってドライバーはお父様だったんですか?

菅原照仁
そうですね^^おやじです。

恵比寿新聞
じゃあはじめは教えてもらいながらナビゲートしていたんですか?

菅原照仁
いやいや。走ってるタイミングで教えてもらえるようなそんな暇はないですよ(笑)

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人類文明史上最強のトラック

恵比寿新聞
しかしこんな運転席見たことないですよ。

菅原照仁
最近は車の性能も物凄く良くなってこれ、トラックの格好をしているけど下手したら4輪駆動の自動車よりトラックのほうが早いんですよ。

恵比寿新聞
へぇーーー!!!!!!

菅原照仁
ほとんど知られてないんですけど、ものすごく運動性能が高くて、ダカールは4輪駆動とトラックは別々の競技なんですけど同じコース走って4輪駆動の後にトラックが到着するぐらいここ5年~10年で性能自体が上がってるんですよ。

恵比寿新聞
トラックって性能と言うより耐久性だったりモノを運ぶための用途として使われる車だから意外です。この話。

菅原照仁
トラックは大きいので競技の時に制限がかけられているんですよ。時速140キロ以上出してはいけないという。でもフルで出したら200キロは出るんです。

恵比寿新聞
まじっすか!?こんな大きいのに!?

菅原照仁
四輪も200キロぐらい出るんですけど、トラックもそれぐらい出るんで運動性能はとんでもないんですよ。

恵比寿新聞
えーー!菅原さんがはじめた1997年ぐらいから比べると?

菅原照仁
もう全く技術が進歩して全然違うものですよ。例えるならママチャリとツールドフランスに出てる自転車ぐらい違いますよ^^

恵比寿新聞
人類史上最高峰のトラックと言っても過言ではないですね。。すげえ。あっ。菅原さん。ちなみにずっと気になっていたんですが、後ろの荷台は何が乗ってるんですか?

菅原照仁
荷台ですか?

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なにも乗ってない・・・

恵比寿新聞
えーー!?日々の食料や燃料とか乗せて走ってると思ってたー!

菅原照仁
実は何も乗せていないんですよ。一応重さは軽すぎないようになどルールがあるのですが基本乗せませんね。

恵比寿新聞
でも前だけ大きくてあんな坂道下ったりしたら転がるんじゃないですか!?

菅原照仁
なのでエンジンを少し後ろにもって行ったりと開発の段階でバランスを取ってるんですよ。

恵比寿新聞
ちなみに荷台のサイド部分が・・・・鉄じゃなくて・・・ひらひらしてるんですけど・・・・

菅原照仁
あぁ。幌(ほろ)なんですよ。布ですね。

恵比寿新聞
えーーー!!!!????横の部分全部布なんですか!?信じられない・・・ちなみにですねー。ちょっといやらし話なんですが、このトラック1台作るのにどれだけの開発コストがかかってるんですか?

菅原照仁
んーー。数億円と言う所ですかね。とにかく開発コストがかかるんですよ。全部一から作るので。

恵比寿新聞
でもそれだけ人間の英知が備わっているわけですからね。人類文明史上最強のトラックなわけですから。。

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という事でこんな世界クラスのレースチームが

恵比寿にあったなんて感動ですよね。

偉大なるダカールラリー史上最多の35回連続出場

更新中の菅原さんの父「菅原 義正」氏を中心に

息子さんの菅原照仁さんの来年のダカールラリーの

出場が楽しみですね!恵比寿のみんなで応援しましょう。

来年のダカールラリー2019年は走行コースの

ボリビアとチリの不参加を発表。初のペルー1国での

単独ラリーになるという波乱の幕開け。

開催は2019年1月6日~17日まで開催予定。

見逃せないですね!

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