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渋谷氷川神社宮神輿が約75年ぶりに担がれました

前回お伝えした「渋谷氷川神社の宮神輿が存在していた」の記事の続報です。

2013年9月1日渋谷氷川神社 平成の大屋根修理の奉祝行事として

担ぎ出しが今回75年ぶりに実現しました。午後2時。続々と白半纏を来た氏子の皆さん

約400人が渋谷氷川神社に集合。氷川神社はものすごい熱気と雰囲気に包まれています。

この日は白半纏を着ていない人は立ち入りが禁止。今回の奉祝行事はとても神聖な儀式。

皆さん気合が違います。そしてこの巨大な神輿。4尺1寸というとてつもない大きさ。

戦火を潜り抜けこの時代まで残っている江戸御輿は非常に数が少ないそうです。

さて、そろそろ渡御が始まるようです。ざわついた参道が一気に静まり返ります。

三本締めでさぁ出発です。緊張の一瞬。これだけ重い宮神輿を一体何人で担ぐのでしょうか?

すごいです。。担ぎ棒に前8人×4本という事は前列に32人後列にも32人という事は全部で

60人態勢で担いでいる!?

進みだしました。まず先頭は「高張提灯(たかはりちょうちん)」という

神輿渡御の先頭で神輿を先導して周りを照らす目印の提灯が先導です。

地域の女形が行うのが通例です。最初の一巡目は以前恵比寿東口の石畳の謎でお世話になった

ヱビス瓦の娘さんが高張提灯の先導役です。

そしてどこからともなく歌声が聞こえてきます。これは「木遣」という物で

起源は昔重いものを引き揚げる時に掛けさせた掛け声が起こりだとされ、時代と

共に江戸に歌へと変化していったというとても大切な歌なんだそうです。この「木遣」を

保存する為に前回恵比寿のコマと言えば「小林建具」の記事にも登場した

小林さんご夫婦も木遣の保存に力を入れてらっしゃるそうです。

木遣り歌がこだまする参道の後ろでは既に神輿は動いており、「エッサー」や「ソリャー」や

「セイヤー」その他「ウリ・フリ」という江戸前担ぎならではの掛け声がこだましております。

この「エッサー」とはなんとも不思議なんですがヘブライ語で「運ぶ」という意味を

もっておりこの「エッサー」が語源だという説もあるそうです。

物凄い担ぎ手の数と揺れ動く宮神輿。この巨大な神輿が右へ左へワンワン揺れ動きます。

担ぎ手の方々は気合十分。担ぎ棒に隙があればドーーーンと中に肩入れしていく。

なんとも感動的というか、人は前を向いて生きているんだなという気持ちが凄く感動的。

肩に食い込む担ぎ棒。左右に揺れる宮神輿。弾かれる担ぎ手。それでも中に入って行く。

物凄い神聖でいて躍動的で。シャッターを押す手が止まるほどの場の雰囲気。

神輿は荒々しく揺らす事で神の霊を揺り動かして活性化させるんです。

宮前の階段では到着を待っています。そして75年の思いを胸に噛みしめるように

氏子の方々はゆっくりと荒々しく前に進んでいきます。

神輿の先頭には先輩方。「前!!前!!」「押さえろ!!押さえろ!!!」

や「肩入れろ!!!!」と花棒や大棒を押さえながら指示が飛びます。

よく見ると去年氷川神社例大祭でお世話になった豊神会の皆さんの顔も見れます。

そして到着。この流れを3回。3つのグループに分けて行いました。

凄かった!!!この宮神輿の渡御を見てふと思いました。

昔から神輿を通じて地域の方々が協力し合い

一つの方向に向いて進んでいる事の重要性

恵比寿に限らず東京という街は新しく開発され離れていく人もいれば

新しく入ってくる人たちもいると思います。その昔はあまり人の出入りが激しくない

代わりにこのような祭での神輿はその地域の人達の「協力」や「助け合い」が無くては

できない行事であり自然と地域の人達がつながっていく「祭」だから重要なんだと。

昔から行われている事には必ず意味がある。と思っていましたが「神輿」というのは

人が助け合って成立する

この部分が今本当に重要な事なんだなと思いました。最後に貴重な写真を。

今から約50年前。昭和30年代。恵比寿睦の会長を務めてらっしゃった安田松太郎さんの

お孫さんから貴重な宮神輿のお写真をお預かりしました。松太郎さんは41年前に

他界されたそうですが今回お孫様より「祖父も喜ぶと思います」との事で掲載させて頂きます。

ありがとうございます。


昔は牛で宮神輿を引いていたんですね!!!お話によると松太郎さんは昭和10年代頃

麦酒工場の専属で運送業を営み馬を飼っていたそうで、馬車でも神輿を運んで

氏子町内を廻ったそうです。とても貴重なお話ですね。ありがとうございました。

このように先代・父・子・孫の思いを乗せた宮神輿の重要さがわかります。

そして皆さん!!始まりますよーーーー!!!恒例の!!!!!!!

渋谷氷川神社例大祭

9月14日15日が神輿です!!!!

詳細はまた次回の恵比寿新聞で。楽しみですね。

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