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渋谷氷川神社例大祭2013の報告

ご報告が遅れましたが本年の氷川神社例大祭の連合神輿は台風の影響で中止になりました。

ご英断された各祭礼会の方々並びに楽しみにしておられた氏子の皆様本当にご苦労様で

ございました。いやぁ~それにしても残念です。今回密着させて頂くはずでした宮本氏子会

のレポートを行おうと思います。とても貴重な体験になりました。

13日17:00

渋谷氷川神社例大祭の前日。宮本氏子会の神酒所にやってきました。既に祭壇もできあがり

これから「御霊入れ」の儀式が始まるという時間でした。「御霊入れ」とはその名のごとく

御神輿に大神さまが降りてくる儀式で宮司さんが大神さまにいらっしゃって頂くようお願いし

入った暁には祝辞を述べるというとてもとても大事な儀式です。神輿に神様が入りまして

その神輿を氏子の方々が町中を担ぎ住民の健康と安全を祈願し最後は渋谷氷川神社に神様を

お戻しするという一連の儀式なわけです。

こちら宮本氏子会の御神輿です。昭和26年に新調されたそうで、今回お声をかけて頂いた

宮本氏子会責任者の小林さん(あの!コマの先輩ですよ!)が小さい時に新調されたそうで

今から62年前という事ですね。って事は小林先輩何歳なの!?(笑)恵比寿七不思議です。

とにかく神輿は何度見ても見飽きない。日本の技術の粋を結集した物でこれは本当に

世界に誇れる「技」だと思います。それでは細部の装飾などを見てみましょうか?

どうですか!!??この堂々たる風格。小人になってこの神輿の社殿に入って行きたい

気分にかられませんか?このキラキラしたカーテンのようなものは瓔珞(ようらく)と

呼ばれるもので古くはインドの貴族の装身具として用いられていたものが仏教に

取り入れられたものだそうでルーツはインドというのも不思議ですね。しっかりと

三つ巴の紋が入っております。しかし綺麗だな~。さて、次に行ってみましょー!!

そしてこちらが「吹返し巴」と言われる屋根の端の部分。見事です。見事すぎます。

吹返しに飾られているのは「三つ巴」「巴(ともえ)」の字を見てもわかるように

水が渦を巻いているように見える事から「巴」という文字が使用されていますが

元々の語源は「鞆・絵」で「鞆」とは弓を射る際に左手に巻きつけ弦が手首に

直接触れるのを防ぐ装備だそうで丁度その形を現したのが「巴」なんだそうです。

もちろん水が渦巻く形の意味もあり「火の用心」の意味も込められているかも

しれませんね。話はそれますが柔道の「巴投げ」も良く見てみると2つ巴の形に

似ている事からそう呼ばれているという記録も残っています。

丁度「枡組(ますくみ)」の下には十二支が掘られていました。

非常に細かい細工ですね。この御神輿はどなたが作ったんでしょうか?

浅草六丁目 御神輿師 宮本重義 作

と書かれております。この「宮本重義」さんが制作されたのでしょうか。

調べてみますと意外な事がわかりました。そもそも「宮本重義」という人物は

実在の人物じゃないそうなんですよ。文久元年。1861年ですから今から152年前に

創業の「宮本卯之助商店」がこの宮本氏子会の神輿を作った御神輿師だそうで、

この「宮本重義」の「重義」とはこの神輿師の社訓・教えだそうで直訳すると

「義を重んじる。正しい事を行う」

その重と義を合わせて「宮本重義」という作者名にしているそうです。

いわゆる今の世界で言うと「サマンサタバサ」って人物の名前でしょ?と思ったら

ブランド名だったという事例に近いですね。え?例えが悪いって?すみません。。

お次は氏子の方が着る「半纏」を見せてもらいました。こちら小林さんの半纏。

やっぱ年期が入ってますね~。このかすれた感じが今までの歴史を感じます。

そういえばつい先日恵比寿新聞の先輩が「やっぱあのかすれた半纏ってかっこいいよね」

「ストーンウォッシュしたら古い質感がでるかな?(笑)」なんて戯けた事を

仰っていましたが長年使ってこの風合いが出るものでしてなんとも奥深いです。

さて、そもそも「宮本」という名前。恵比寿にはない地名です。恵比寿の他の祭礼会を見ると

丹後町のあった「丹後会」。広尾にある「元広尾」など地名が由来の祭礼会がありますが

「宮本」という地名はございません。やはり調べてみるとほとんどの神輿祭の祭礼会には

「宮本」もしくは「宮元」という祭礼会があるそうです。元々神社の近くの祭礼会の事を

宮本と呼んでいたそうです。「あぁ~なるほどな~」とこれで納得いたしました。

おぉ!!そうこうしていると氷川神社から宮司さんがいらっしゃいました。

13日18:00

さて、これから始まる「御霊入れ」の儀式。恵比寿新聞は初めての体験です。

実際にどのような儀式が行われるのでしょうか?

宮司さんが用意する中、役員の方達が祭壇の前に集合いたします。

年功序列と言いましょうか?祭壇に座る方の位置や順番もあるそうです。

そして宮司さんの用意が出来たようです。その瞬間、急にピリッと張りつめた

空気になりまして、「この儀式は撮影をしても良いのだろうか?」という

神妙な場の雰囲気に恵比寿新聞完全にテンパリング。

そして始まりました。まずは大神さまをお呼びする儀式から。

場は静まり返り恵比寿新聞のシャッターを押す音がこだまします。

かしこみかしこみ

大神さまが降りてこられて御神輿に入られます。皆さんは頭を下げ見守ります。

今年も町内の人が元気で幸せにいれますように。そして御神輿の安全祈願。

神様だけではなく色んな人の思いが神輿に乗った瞬間です。感動です。

13日18:30

御霊入れの儀、終了。緊張しました。そして胸の中がグゥーーーっと熱くなりました。

からの~?

安全祈願!!

恵比寿新聞もお一緒させて頂きました。宮本氏子会の先輩方は非常にやさしく

こんな地域メディアごときに色々と気を使ってくださり美味しいお酒も頂けました。

さて、明日は子供神輿!!!そして明後日は本番の「例大祭大人神輿」です。

 

 

 

 

が・・・・

なんと台風が接近。。本番の15日には暴風域に。

そして翌日・・・・

 
恵比寿新聞は自分の住む恵比寿三丁目伊達の子供神輿に参加しました。

14日12:00

この子たちが大きくなる頃また御神輿を担ぐわけですね。

そう思うと胸が熱くなるわけですよ。

サッポロ本社の横、ウェスティンホテル東京の前を山車と子供神輿が練り歩きます。

こうやって見るととても不思議な光景ですね。近代的なビルに神輿と山車。不思議だな。

頑張れ!未来の担ぎ手!!

その頃宮本氏子会では・・・・

御神輿が着々と組みあげられていました。

 

 

そして翌日・・・・

15日8:00

大雨。。。9時に連絡が入り神輿は中止に。。。

残念すぎる・・・・

恵比寿新聞の氷川神社例大祭2013の記録はここで終わりです。

残念すぎて言葉にならないとはこのことを言うんですね。しかし!!御霊入れの儀式に

参加できたことは非常に勉強になりました。本当に良かったと思っています。

今回恵比寿新聞の取材を快く受けていただきました宮本氏子会の皆様、並びに声をかけて

頂いた小林表具店の小林さん。本当にありがとうございました。中止になってしまった事は

残念ですが記録に残せたのが本当に嬉しかったです。

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